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SHG Evi「とにかく勝てて良かった。チームは順調で、苦しかった時期が報われている気持ち」―熱戦となったDFMとの“LJL対決”を制しプレイオフ確定!【LCP 2026 Split2】

LCP Split2第5節を戦ったSHG Evi選手にインタビュー。LJL対決の振り返りを聞きました。

ハル飯田

ハル飯田

2026年5月3日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」Split2のWeek5が行われ、「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」と「DetonatioN FocusMe(DFM)」との日本チーム対決が行われました。

試合は好調を維持するSHGが先行。Game1ではザーヘンTOPやパイクSUPをピックするなど強気の構成で序盤から有利を築くと、視界の有利をファイトに繋げるなど順調なスノーボール展開に持ち込み勝利します。

しかしGame2ではDFMがFisher選手のビクターやKakkun選手のルシアンとWoody選手のミリオのコンボピックによるパワーを生かし、常に主導権を持った試合運びを披露。SHGもEvi選手のヨリックのサイドプッシュでプレッシャーをかけるものの決定打には至らず、ロングゲームを制したDFMが1-1のタイに持ち込みます。

迎えたGame3はDFMがメルBOTとヴェインTOPという勝負手に出ましたが、これに対してSHGはレーンスワップを絡めたマクロで対抗。狙い通りのリードを作らせなかったSHGが徐々に優勢になると、Marble選手のアウトプレイも飛び出し見事に勝利。Bo3は2-1でSHGの勝利となりました。

試合後、SHGのTOPを務めるEvi選手にインタビュー。激戦となったLJLチーム対決の振り返りを聞きました。

「コーチの力と選手の努力が良いサイクルを生んでいる」

――激戦となったLJL対決ですが、見事2-1で勝利となりました。今のお気持ちから聞かせてください。

Evi:危ない展開だったので、とにかく「勝てて良かった」というのが一番ですね。

――DFMというチームと対戦するにあたって警戒していた部分はどこになるのでしょうか。

Evi:DFMはLCP本番の試合こそなかなか勝利に繋がっていませんが、スクリムでは僕らが負け越すことも珍しくないくらいで、順位以上に警戒すべきチームだと思っていました。

特にFisher選手とCitrus選手のMID-JGラインには爆発力があるので、僕としてはレーンで余裕が出来たら相手のジャングルにワードを刺したりMIDのロームしたりで手助けできればと考えて試合に入りました。

――1試合ずつ簡単に振り返っていきますと、Game1では安定ピックとされるレネクトンに対してザーヘンの後出しになりました。まだ選択肢の多いGame1ということを踏まえても珍しいピックだったと思いますが、ザーヘンの評価について教えてください。

Evi:「安定ピックに何を当てるか」はその選手の好みでかなり傾向が分かれる部分で、ニダリーやボリベアで戦う選手もいればグウェンやアーゴット、ジャックスという選択肢もありますよね。

その中で僕はザーヘンのことを「安定性のあるジャックス」のように捉えていて、序盤のレーンは勝てませんけどウルトを覚えればダイブ耐性もあって、1コア完成頃から主導権が取れるので、レネクトンを相手に「無難に成長で上回っていける」んです。今回は特にMIDがライズで決まっていたのも(合わせやすく)後押しになりました。

上手くMomo選手のレネクトンを誘い出しライズとパイクのガンクを決めた

――実際にライズのRを使いながらのガンクアクションも決まり、Game1はザーヘンが機能してスムーズな勝利になりました。続くGame2ではランブルに対してヨリックを当てて、ここもレーンは上手く戦えているように思ったのですが、TOP以外の状況でファイトが難しくなりました。

Evi:そうでしたね(苦笑)。

――見ていると「勝ち筋はバックドアしかない」ような状況にも思えたのですが、実際はチームとしてどのようなコミュニケーションをしながら試合を進めていたのでしょうか。

Evi:正直に言って本当にその通りで、中盤からはバックドアしかない状況だったと思います。ただ相手はそれだけをケアすれば良いので僕らの方がかなり弱い立場ですから、序中盤の戦い方やBAN&PICKで見直すべきところがあったと思います。

Aria選手のTPも交えてネクサスを狙うシーンもあったが、警戒されていた

――そしてGame3はカサンテに対してヴェインを当てられる対面となりました。今はTOPレンジも珍しくないメタなのである程度予想できていたかと思われますが、ロールクエスト完了前にレーンスワップを繰り返すことで、相手のレーン戦での強みを綺麗に封じることが出来ていたと思います。これは事前のプラン通りだったのでしょうか。

Evi:そうですね。スワップ自体はスクリム段階からレンジTOPへの対策として練習していましたし、特に今回は相手のSUPがシェンでこちらのBOTがアッシュとセラフィーンだったので、スワップ後に「シェンとヴェインでそのままレーンする」のが難しい組み合わせだったのも効果的だったと思います。状況も良く、準備してきた成果も出たという感じですね。

――今日のご自身のパフォーマンスについてはどう振り返りますか?

Evi:悪くはないんですけれど、ところどころ大きなミスがあったので……。特にGame2はサイドプッシュすべき場面でせず、(集団戦に)寄るべき場面でプッシュしているシーンもあったと思うので、そこはもっと上手く相手を揺さぶれたら良かったですね。

――本日の勝利で4勝1敗となり、レギュラーシーズンの勝ち越しとプレイオフへの進出も決まりました!

Evi:おー、やった!去年はかなり苦しくてこのインタビューもなかなか暗い感じになってしまっていたので、(今の状況は)めっちゃ嬉しいですね。報われているなと感じます。

――今のSHGは「ここだけ特にケア」という突出した長所で攻めるチームではないので対戦相手としても予想が立てづらいように見え、完成度が高い状態にあるのではないかと思いますが、プレイしているEvi選手の視点ではいかがですか?

Evi:かなり順調ではあると思います。本当にコーチの力が大きいですし、それに応えて選手も努力をして、するとまた良いフィードバックが受けられるという、良いサイクルを回せていますね。

――かなり良い流れになっているのですね。ちなみに今日の試合からはパッチ「26.9」に変わりましたが、TOPのメタについてはどう見ていますか?

Evi:最近は他のリージョンを見てもヴェイン!ヴァルス!アニビア!って感じで、「プロシーンでこんなにレンジTOPが出るんだ。ぐろいな……」と感じますね。ただこの流れはもう少し進んでいきそうで、恐らくどこかのラインでこの“レンジTOP大正義時代”を止める調整が来るんじゃないかと思います。

ただ、これはこれでTOPレーナーとして練習・努力しなければいけないものが、まだまだたくさんあるんだなと思い知らされたような感覚です。

Game3のドラフト

――ありがとうございます。ちなみに最近は試合のインターバルで「Evi選手による台湾グルメTier表」動画が流れていて好評なのですが、もし最近見つけた台湾生活の楽しみやグルメがあれば教えてください。

Evi:最近めっちゃ美味しいスープカレー屋さんを見つけたんですよ!もう週に5日行くくらいハマっているんですが、すごく人気なので練習終わりの遅い時間に行くと売り切れていることも多いのが悲しくて……。でもレアな分、出会えた時が余計に嬉しいんですよね。あとはカフェ巡りは好きです。

――カフェですか。

Evi:やっぱり普段は「ゲームにどうやって勝つか」だけを考えている状態なので気持ちが休まらないんですよ。でもカフェって僕にとっては「癒されて休んで良い場所」なので、心が安らぎを求めるんです。

――今日の勝利もじっくりと癒されながら味わっていただければと思います。

Evi:味わいます……!

――次週は「GAM Esports(GAM)」との対戦になります。次回に向けて意気込みをお願いします。

Evi:Split1のプレイオフでは僕らが3-0で勝てたんですが、今のGAMは前のシーズンとはまったく違う完成度にあって調子も上がっているので、本当に強敵だと思います。しっかり準備して臨みます。

そして今日も応援してくださった皆さん、ありがとうございました。次回も応援していただけると嬉しいです!


4月4日に開幕した「LCP 2026 Split2」は、全8チームによるBo3のシングルラウンドロビンでレギュラーシーズンを実施。上位6チームがBo5形式のプレイオフへと進出します。プレイオフ優勝チーム、そして試合結果や順位に応じて加算される「チャンピオンシップポイント」最上位チームが国際大会「MSI」への出場権を手にします。

本日の結果により4勝1敗となったSHGの次戦は5月10日、Match2にて「GAM Esports」との対戦が予定されています。

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