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Esports Nations Cupの『リーグ・オブ・レジェンド』日本代表チームコーチとして、「DetonatioN FocusMe(DFM)」『LoL』部門のヘッドコーチを務めるPaz氏(@Pazloll)が選出されました。
アジア太平洋地域の各チームが参加するTier1リーグ「LCP」で指揮を執る唯一の日本人コーチにして、日本『LoL』シーンで選手としても長きに渡って活躍してきたPazコーチの来歴を改めて紹介します。
Pazコーチの競技シーンへの登場は、LJL最初期の2014年まで遡り、実はデビュー当時のロールはJGでした。その後TOPレーンへの転向もあり、当時の日本最強チームの一角「Rampage」の一員としてDFMと頂点の座を争うと、2017年にはそのDFMに加入してTOP/JGとして活躍。TOP Yutapon & JG Pazという組み合わせは今では少し意外に感じられるのではないでしょうか。
その後は「PENTAGRAM」所属時代の2018年にはMSIへ、そして2020年には「V3 Esports」の一員としてLJLを制覇してWorldsへと出場しており、世界大会出場経験を持つ数少ない日本人プレイヤーのひとりです。


そして数々のチームを渡り歩いたPaz“選手”が長期に渡り、そして現役最後のチームとして所属していたのが「Sengoku Gaming(現 QT DIG∞)」。OnceやJettといったLJL史でも屈指のキャリータイプの韓国人選手を抱えるチームであり、Paz氏はサイオンやオーンといったタンクで構成をまとめつつ、チームからリソースを割かれずともレーンで耐えて集団戦で勝つ動きで大いに貢献。
2022年末をもって8年にわたる現役生活引退を宣言し、翌年にチーム事情を受けて暫定的に復帰したのち、シーズン終わりに正式に選手活動を終えました。
2024年からはSGでコーチとしてのキャリアをスタートし、「PCS Playoffs」進出に貢献すると、2025年のLCP始動に伴い再編されたDFMにアシスタントコーチとして“帰還”。LJL時代にはTOPで競い合ったRayfarky選手とチームメイトとなりました。

そして24年夏シーズンには前コーチの退任に伴いヘッドコーチへと就任。国内でも日本人ヘッドコーチの存在は珍しい現状で、初のヘッドコーチという大役をハイレベルなLCPでスタートさせることとなりましたが、SHGとの日本チーム対決勝利に導くなどプレイオフ進出まで押し上げてみせました。
今季も継続してDFMのヘッドコーチとして奮闘中。JGのCitrus選手の得意なアサシンチャンピオンを積極的にピックするなど苦戦中のチームを型にこだわりすぎないアプローチによって支えつつ、選手と共にPazコーチも経験を積みながら成長を続けています。

そんなPazコーチのパーソナルとして忘れてはならないのが、韓国語と英語も操る語学力。直近の試合でも試合中にコーチが助言できる「コーチボイス」システムを介し、日本語と韓国語でチームに指示を送る様子が確認できます。
選手としてはJGとTOPをこなしつつファイターからタンクまで操るポリバレントさを発揮し、言語面でも「コミュニケーションしていたら覚えた」「単語は何個でも覚えられた」という驚きのセンスを感じられるエピソードも持つPazコーチ。日本『LoL』シーンを代表するコーチとしてLCPリーグでの活躍、そしてENCでの指揮にも注目です。