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千燈ゆうひ「試合を見返せないほど悔しかった」―ファイターJG挑戦、仲間との絆、LTKで学んだこと、次なる目標を訊く【VSPO! SHOWDOWN 2026 インタビュー】

「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」『LoL』(DAY2)でJG兼リーダーを務めた千燈ゆうひさんにインタビュー。悔しさと1勝の手応え、ファイターJG挑戦や仲間との絆、成長の実感を語ります。

ハル飯田

ハル飯田


ゲームに本気で取り組む次世代Virtual esportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」のメンバーが強敵との真剣勝負に挑む、2026年3月21日と22日に行われた対戦イベント「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」。真剣勝負が生み出す熱狂とドラマをテーマに掲げた本イベントには、昨年以上に強力な「ライバルチーム」が集結。しかしDay2では『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』チームがスクリムでは1度も勝てなかった相手に対して見事な戦いぶりで念願の1勝を挙げ、会場の有明アリーナを、そして配信を見守った視聴者を熱く盛り上げました。

今回はそんなDay2『LoL』でJGを担当しチームリーダーも務めた千燈ゆうひさんにインタビュー。本番や練習期間の振り返りや、さまざまなイベントを通して掴んだチームゲームへの適応。そしてメンバーとの思い出や絆まで、じっくりと振り返っていただきました。

「見返せない」ほど悔しかった本番と、掴んだファイターへの手応え

――「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」から少し経ちましたが、改めて本番の試合を振り返っての感想を教えてください。

千燈ゆうひ:相手の強さを考えると傲慢な感想かもしれないのですが、最終的に1勝2敗で負けちゃったので本当に悔しいです。「自分の酷いプレイをまた見ることになるのかな」と思って、それが嫌で実際の試合映像はすぐに見返せなかったくらいでした(笑)

後になって自分ひとりの時に見返してみたら「意外と2試合目は良い試合をしていたな」と思えて、ちょっとすっきりしました。

――少し気持ちも消化できてきた、ということですね。ライバルチームは本当に強いメンバーが揃っていたので、見ている側としては「1つ勝てたのがすごいな」と思えたのですが、ご自身としてはもっとやれた感覚があったと。

千燈ゆうひ:試合中にも明確に「教わったことと違う動きをしているな」と自覚できる部分が結構あったので、もっとできたと思います。最初は不安でいっぱいだったのですが、本番までにチームメンバーが仕上げてくれていたので、その分自分が上手く試合を運べなかったことが悔やまれますね。

練習期間ではチーム全体フィードバックと個別フィードバックで細かく試合運びを想定

――本番はGame1がライバルチームにとって「WINレーン WINゲーム」という理想の展開で、Game2も千燈さんのBOTガンクが決まるまではやや苦しい流れでした。見事な巻き返しでしたが、平常心でプレイできていましたか?

千燈ゆうひ:平常心ではありましたね。スクリムでもレーンでキルを取られるのは全然あり得ることだと思ってやってきましたし、むしろGame1ではそこまでけちょけちょにされずに皆が頑張ってくれたとも思えたくらいで、BOTガンクを決める前も想定内の展開という気持ちで普通にできていました。

練習の頃からしゃるさん(コーチのしゃるるさん)に「千燈さんのJGは絶望癖がある」と言われていて(笑)、それを矯正できたのかなと思います。

――レーナーが苦しいとJGもその影響を受けるものですが、Game2は絶望で立ち止まってしまうことなく上手く巻き返していきました。その後「ぶいすぽっ!」チームはドラゴンをスタックしていくのですが、試合全体ではライバルチームも応戦して五分の展開になります。

千燈ゆうひ:そうなんですよね。実は自分はそれに全然気づいてなくて、自分がかなりゴールドを稼いでいたのでビルドも揃って「シン・ジャオが神になりつつある」感覚でイケイケのつもりでした。これって装備からゴールド差の計算ができないってことでもあるんですけど(笑)。

ゴールドは若干ライバルチームが有利も、ぶいすぽっ!チームにシャットダウンが設定されるほど僅差の最終局面

――そうだったんですね。バロンを取られてからは少し劣勢かなとも思えたのですが、千燈さんの心境はむしろ希望に満ちていたと。

千燈ゆうひ:希望でしたね。「自分がファームするから待って」ってコールしてましたから、勝手にキャリーするつもりでいました(笑)。

――試合はワンアクションから集団戦になってエースを獲得し、ゲーム時間が40分近かったこともありそのままエンドとなりました。唐突に勝利が訪れる展開でしたが、どんな感情でしたか。

千燈ゆうひ:ファイト中に「これ(集団戦に)勝つな」って分かるタイミングがあるじゃないですか。あの場面ではそのまま試合にも勝てると分かっていたので、戦いながら段々テンションが上がって行きました。自分は、いつもそんな感じですね。いや~、嬉しかったな。

――Game3ではまたライバルチームが意地を見せる戦いぶりで1-2となりましたが、改めてナイスゲームでした。練習にもかなり精力的に取り組まれていましたが、良くなったと感じる点や収穫はありましたか?

ライバルチームもGame3ではBOTのZerostさんを軸とする展開を改めて遂行

千燈ゆうひ:やっぱりファイターJGを使うようになったことですね。自分がそもそもファイター系のJGチャンピオンをマジで使ってこなかったのですよ。昨シーズンはパンテオンとフィドルスティックスを使ってマスターランクを踏んだんですけど、そのパンテオンもチームゲームでは(運用が)ちょっと難しいので使わないという判断で、結局はシン・ジャオ、ウーコン、J4(ジャーヴァンⅣ)という「プロシーンで選ばれるファイターJG3種の神器」みたいなラインナップをやることになりました。

――確かにザイラやフィドルのイメージはありましたが、結果めちゃくちゃプロっぽい並びになりましたね。

千燈ゆうひ:ですよね!(笑)チームメンバーのピックプールを考えた時に、序盤をジャングルで支えられないとまずいという理由でファイターJGに決まったのですが、最終的には自分で「ランクでも全然出せるレベルになったな」と思えたので、練習してそこまで出来上がったことが一番嬉しいことかな。

――特にシン・ジャオはRでのタンク力がかなり利いていて、Game2はとんでもない硬さでしたので、その成果も見事に発揮されていました。ライバルチームJGは元プロのRainbrainさんで、アクションを1ターン間違えただけで、その差をとんでもなく拡大されてしまうというか……。

千燈ゆうひ:本当にその通りで、自分がアクションを1回間違えるじゃないですか。するとそこで1ターン分の差をつけられて、それに対して間違えるとまた差を付けられて……完全に取り返しがつかないんですよね!それが本当にきつかったです。

――スクリムでも、ここまでちょっとしたことからファーム差を大きくしていけるのかと見ているだけで学びになるような展開がありました。

千燈ゆうひ:ファームもそうですし、特に序盤だと経験値差とスマイト進化も大きいですね。上手いJGってこれだけ細かく考えてやっているんだなって思いましたし、自分は今回の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」に挑戦するまで割とフワっとJGをしていたんだなと。

――ファイターJGへの挑戦もそうですし、JG全般に共通する学びもあって、より言語化された感覚ですか。

千燈ゆうひ:うんうん、そうですね! 頭でちゃんと理解できた感覚があって良かったです。

――印象的だったのがGame1で千燈さんはBOTへのダイブをケアしてトライブッシュに、そしてRainbrainさんもそれに備えてレーンブッシュにそれぞれ待機していたシーンです。お互いに姿は出さずにかなりの時間を費やしていて、まるで“達人の間合い”のようですごく面白い試合でした。

千燈ゆうひ:そんなに待たれていたんですね。自分も結構ブッシュで待っていたのですが、やっぱり最終的に(カバーに)来るのが分かっていたんでしょうね。

最終的に30秒以上我慢し続けたRainbrainさんがカウンターアクションを決めキル獲得にまでつなげた

――JGとしてゲームを支えるという点もそうですが、千燈さんはチームの中でも高レートで、リーダーという立ち位置でもありました。そこに対する特別な意識はありましたか?

千燈ゆうひ:去年に引き続き「頑張って勝ちに行くぞ!」という気持ちではいましたが、リーダーとしては特別なことをするというより、なるべく「皆のためになるように」と思っていました。

でも、正直言って、自分はリーダーっぽいことはできていなかったと思っています。どうしても自分の(JGとして)要求されていることが多かったのでそれがまず大変で……。フィードバック中にも自分の中で納得いかない点を解消したくて、伝えた質問と返ってくる答えが上手く噛み合わずに「う~ん」となってしまって、チームの雰囲気を明るくすることができなかったこともあり……。

――それだけ大変な戦いでしたし、本番で見せた背中はデカかったと思います。

千燈ゆうひ:ありがとうございます。そうだったら良いのですが。

――千燈さんが出場したDay2の『LoL』に限らず、今年の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」は各タイトルのライバルチームが非常に豪華かつ強力でしたので、イベント全体で厳しい戦いを強いられる場面も数多く見られました。Day1の『LoL』チームの戦いやメンバーの試合を見て意気込むものもあったのではないでしょうか?

千燈ゆうひ:自分Day2の出場なのに、Day1のオープニングからずっとソワソワしていました。 練習期間は自分たちのことでいっぱいいっぱいだったので、他のチームのことは見られなかったのですが、『LoL』だけでなく他タイトル含めた先輩たちの頑張りを見て、ちょっと緊張がほぐれました!

――そうだったんですね(笑)。

千燈ゆうひ:仰る通り全チーム強敵に立ち向かっているので、厳しい戦いになることもある程度予想はしていました。でも皆が本当に頑張ってやっているのは分かっていたし、見ている人にも伝わると思ったので、自分たちも気負いすぎずにやろうと思えました。すみません、なんか「先輩の悔しさをバネに頑張ろうと思いました!」とかじゃなくて……。

――むしろ先輩たちのお陰で平常心でプレイできたと言える……かも知れません!

千燈ゆうひ:上手い具合に書いておいてください(笑)。(筆者注:すみません、ほぼそのまま書きました。)

LTKも通じて磨かれたチームゲームの力

――千燈さんは2年連続の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」での『LoL』も含めてかなりチームゲームに取り組まれています。特に昨年の「League The k4sen(LTK)」では2シーズン出場され、相当濃密に『LoL』に向き合った期間だと思いますので、そこで得た学びや思い出を振り返っていただきたいのですが、まずシーズン1の「Precision Diadem(PD)」はいかがでしたか?

PD CoreのJGとして活躍

千燈ゆうひ:思い出は……良いことと悪いことがあるんですよね(笑)。

――では、一旦良いことをお願いしてもいいですか?

千燈ゆうひ:一番はやっぱりオフラインで負けなかったことですね。勝ち上がることはできなかったのですが、PDのメンバーと一緒にめっちゃ良い試合ができたので、自分の中では、良い思い出で終わることができましたね。

――一応、悪いことも伺っても?

千燈ゆうひ:チームが殺伐としていましたね(笑)!「全員がお互いにNGを出す」っていうくらい、最悪なコミュニケーションでしたね!……実際はそんなことないですよ!ネタですからね!(笑)。

――あの空気感は他のストリーマー大会でも見られないもので、当面の間は語り継がれていくチームであろう予感がしますね(笑)。

千燈ゆうひ:うん、自分もそう思います。

――PDはSHAKAさんや神楽めあさんなど配信界の猛者が揃ったチームでしたが、『LoL』とは別に配信者としての学びはありましたか?

千燈ゆうひ:自分は、(一ノ瀬)うるは先輩の話術がすごいなと思って尊敬しているんです。以前「マ農場(※)」で一緒にゲームをしていて、他のメンバーのk4senさん、とおこさん、ノリさん(鈴木ノリアキさん)、oboさん……みんな喋るのがめっちゃ上手くて、めっちゃ勉強させていただきました。

私もデビューして最初から上手く話せた訳ではないですが、配信活動で沢山他のストリーマーさんやVTuberさんから吸収させていただいてからのLTKでしたし、『LoL』を一緒にやってくださる皆さんが本当に盛り上げてくださるからまあぼちぼち位は喋れるようになってるのかなと(笑)あとはPDのメンバーは普通に話が上手で面白かったですね。悔しいですけど。

※千燈さんを含めた上記メンバーで農業シミュレーターの協力プレイを行っていた際のチーム名。一ノ瀬うるはさんが間違えて名付けた農場名が由来。

――そんな配信者としての成長も感じながら、シーズン2では「Resolve Regalia(RR)」でSUPを担当されました。ロールは変わりましたがマップ全体に影響のある近しい役割かなとも思うのですが、どんな思い出がありますか?

シーズン2ではRR CoreでなぎさっちさんとのBOTデュオを形成

千燈ゆうひ:シーズン1と比べて仲が良かったですね(笑)だって練習終わった後にそのまま遊んでましたし、LTKが終わってからもまだ遊んでいますから。

――確かにかなりチームカラーが変わりましたが、結果の面でも見事でした。

千燈ゆうひ:そうですね、皆で優勝できたので。ありがたいです。もちろんPDも本当にメンバーは強かったのですが、レギュラーステージの戦績が良くなくて、オフラインで勝ってもやりきれない気持ちがあったんです。RRはギリギリの逆転とかも多かったのですが、そのおかげで序盤からめっちゃ強くて、優勝までこぎつけられました。

もう全部の試合を全力でやっていたので、最後の試合に勝った時も「え、ほんとに優勝したの?」というVCをしていましたね。

――約6カ月という長期戦でしたので、最終戦という実感を持ちづらかったのも当然だと思います。そんなLTKを含めて相当な試合数のチームゲームをこなして、『LoL』のプレイ面でも大きな影響があったのではないでしょうか。

千燈ゆうひ:去年の経験がなかったら今年はこの結果になってないと思っています。自分は昨年の同イベントでチームゲームを学んでからLTKに出て、シーズン1でチームとしてのコールや戦い方の基礎ができて、シーズン2でそれが一気に強化された感覚なんです。それが今年の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」に繋がったかなと思うんで、去年は「成長」の年でしたね。

――ソロランクでも遂にマスターに到達されて、成長が見える形で現れていたと思います。『LoL』はどんどん変化していくのでまた新しい要素も出てくるはずですが、SUPでの経験値も含めてプレイの軸がしっかりと太くなったようなイメージですかね。

千燈ゆうひ:軸はマジで太くなったと思います!だってこれだけ長年プレイをしていて「フワっと」だったJGが「まあちょっとわかる」になってきたのって、めっちゃ成長じゃないですか? たまに「歴の割に下手だな」みたいなコメントが来て「コイツっ!!」ってなりますが、実際その通りな部分もあるなと思っていたので、今回の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」で学べて良かったなと思っています。

――今回学んだことを言葉だけで説明することも恐らく可能なはずですが、実際にプレイしてみないと覚えきれないというか、スクリムでRainbrainさんに思いっきりやられた経験があるからこそ本当の意味で身につく面もありますよね。

千燈ゆうひ:あります!だってそういう機会がないと「このジャングリングのままでも良いかな」ってなっちゃうじゃないですか。しばいてくれたから、これじゃダメなんだって理解できたのは、大きかったと思います。

――チームでゲームをする上ではコミュニケーションも重要になりますが、JGとしてのコールやコミュニケーションについて何か意識的に取り組んだことはありますか?

千燈ゆうひ:劣勢の時には仲間を鼓舞する言葉をかけてあげた方がいいとは思うのですが、自分はうまくそういうことができなくて……代わりにチームメイトがやってくれましたね。自分はとにかく「この先どうするか」の目標立てに努めて、次はドラゴンをやるとか、タイマーあと何分だからリコールするとか、もう体力トレードしない、といった共有を頑張っていました。

試合前、意気込みを語る千燈さん

――らいじんコーチから、あまりリアクションしない「プロゲーマーモード」でやるべきというアドバイスもありましたし、レベルが上がるほど情報は絞って簡潔に話すべきになってきますよね。

千燈ゆうひ:(そのアドバイスが)結構早めの段階だったのも良かったかもしれないですね。『LoL』って画面の情報量があまりにも多すぎますし、今回は特に全員が同じレートで戦っている訳ではないので、情報の取捨選択が難しいのも当然だと思うんです。

JGをやってるのに、ジャングルタイマー忘れることもあるくらいで、スクリム中にもぽんさん(コーチのyutaponさん)に1回「ドラゴンアップするのに誰もタイマー見ていなかったんですか?」って怒られたこともありました(笑)。5人全員でタイマーを見逃しちゃう事件から、一層タイマーのことを確認しようと思ってました。これは他メンバーも凄く意識してくれてすごく助けてもらいました。

――レーナーとしても意識すべきとは分かっていても、常に対面がいると難しいですよね。

千燈ゆうひ:ですよね。実際に自分もLTKシーズン2でSUPをやっていた時はレーニングに集中しすぎて序盤にタイマーを見れなかったんですよ。タンクならもう少しは見れたのですが、ニーコみたいなレーンに集中して常にプレッシャーをかけ続けなきゃいけないチャンピオンの時はマジでタイマーを見れなくて、今回はなるべく言おうと心がけてました。

ウォチパの楽しみ方も激変 「ソロレーンもやりたい!」

――千燈さんはJGとSUPのイメージがありますが、今後は大会などで他のレーンをやってみたいと思いますか?

千燈ゆうひ:JG SUP以外のレーンは、めっちゃやりたいっす!!どうしてもその2ロールの人口が少ないというのもあって、自分が担当することが多いのですが、TOPもMIDもBOTもやりたいんです!あー、これ見てる人、呼んでほしいな~~。TOPもMIDもBOTもやりたいな~~~!!

――ソロレーンでの千燈さんも見てみたいですね。

千燈ゆうひ:自分がレーンでどれくらい皆の力になれるのか、本当に興味があるし試したいですね。あと、自分はまだソロレーンのことがあんまり分かってないので、そこを理解することでさらにプレイヤーとして成長できるんじゃないかなとも思うので、本当にやりたい!

ソロランクでは時折「どこでもオプション」でレーナーとしても奮闘

――単純なレーンの勝敗以外にマッチアップの知識も重要ですよね。「後から1vs1は勝てるけど、序盤はブッシュできない」といった細かな条件もあって、それを知っている前提の話になることも多くて……。

千燈ゆうひ:(レーナーは)なんかそれを分かってるんですよね。これは触る程度じゃなくてちゃんと向き合わないと理解しきれないことだとも思うので、ぜひレーンもやりたいです!太字ででっかく書いておいてください!

――今後に向けてでは「戦ってみたい相手」も聞いてみたいです。もちろんリベンジも目標となりますが、例えばコーチとの対戦も面白そうです。

千燈ゆうひ:コーチとは戦いたいです!自分はしゃるさんに教わったからこそ、その内容でしゃるさんを倒したいっていう目標があります。できたらアツくないですか?

――確かに、それで「教えられたことですよ」と言ってのける姿が見たいです。

千燈ゆうひ:「しゃるさん、言ってたこと守れてないね?」ってチクチクしたいな~。

――千燈さんは競技シーンのウォッチパーティもかなりの試合数実施されていますが、これだけチームゲーム慣れするとプロの試合の見方も変わってきたのではないでしょうか。

ライブで観られなかった試合を後日録画で見返すなど競技シーン観戦にも全力

千燈ゆうひ:変わりますね。やっぱりミニマップから得られる情報が多くて、ずっと右下を見るようになりました。むしろ画面の中央だけを見ているとレーンの状況は分かりますが、「今からガンク行こうとしてるな」といった試合の流れが見えにくくて、急にファイトが始まったように感じちゃいますよね。

――最近は3つのレーンを映すカメラワークもありますが、JGは特に序盤のルートが気になるので、ミニマップを見ちゃいますね。

千燈ゆうひ:自分がイベントのGame3で実際にプレイできた内容になるのですが、今のJGはペットのシステム上、5分30秒以前に2周目のJGフルクリアを終わらせちゃった場合、カニ(リフトスカトル)を取らないとスマイトが1,000ダメージに進化しないんですよ。しかも2周目のカニは「1周目フルクリア→カニ1体→2周目フルクリア」の定番ルートだと6レベルになれるモンスターでもあるのでめっちゃ大事で、そういうところを見ています(笑)。

2周目最後のクリープを倒す時間を調整し、Lv5でも1000ダメージスマイトを持ってドラゴンを押さえた

だからミニマップを見ないとで、でもレーンも見ないと細かくトレードしているのを見逃しちゃいますし……昔は画面のど真ん中だけ見て「頑張ってるな~」って楽しんでいたんですが、もっと深い楽しみ方を知っちゃったせいで観戦が本当に難しくて面白いです。

――超上手い人が10人集まっているので、どこを見ても面白いですよね。

千燈ゆうひ:そう、困っちゃいます。実はひとつ見て欲しいポイントがあって、MIDで先にプッシュしたレーナーがリバーへと体を隠すじゃないですか。そうなったら相手側はちゃんと他のレーナーがスッと下がるので、すごく(チーム全体が)連動しているのを感じられて面白いんです。ぜひ注目してみてください。

――「MIDの主導権が無いので強く出られない」というやつですね。

千燈ゆうひ:そうです!

――思えば私も『LoL』歴はそこそこ長いのですが、実は「MID主導権」の本当の意味や価値を理解できたのは、ストリーマーさんが大会に向けてのコーチングを受けているのを見てからでした。 なので「ぶいすぽっ!」の皆さんにも学ばせていただいていると言いますか。

千燈ゆうひ:実は、自分もです(笑)。

――そうなんですね(笑)私は以前まで本当にMIDを押して「これで押せているんだからJGはドラゴンでも取れば良いじゃないか」くらいの感じでした。

千燈ゆうひ:そうそう!もしかして「どうせ相手はリコールしてるし」とタワー叩いてませんでしたか?

――もちろん、これはチャンスとばかりに(笑)。

千燈ゆうひ:やっぱりそうですよね。で、見えないところから相手のMIDが集団戦に寄ってファイトに負けていることとか、あるんだよなぁ~。

――今回の「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」のスクリムもそうですし、皆さんの試合を見ることで試合全体の理解が深まったという視聴者は多いと思います。

千燈ゆうひ:私ですらめっちゃ勉強になっていますけど、リスナーさんは相手チーム目線の動画やコーチングも見れる訳じゃないですか。だからもっと勉強になってるんじゃないでしょうか。

練習で感じた「ぶいすぽっ!」メンバーとの絆

――そして「ぶいすぽっ!」全体のお話も聞いていきたいのですが、なんと言っても今年に入ってからは銀城サイネさん、龍巻ちせさんという『LoL』メインで活動する後輩が加入してきたというトピックかと思います。

千燈ゆうひ:ですねぇ!本当に大きな大きなトピックかと思います。


――やはり気持ちの面の変化や、自身の立ち位置の変化を感じることはありますか?

千燈ゆうひ:これもぶっちゃけて言いますと、気負わなくて良くなったなと感じます。それまでは「ぶいすぽっ!」内では自分が最もレートが高いから「かっこいいところを見せなきゃ」みたいに勝手に思っていたのですが、そんなことがなくなった感じがして、これまた勝手にありがたいと思っています。

もちろんちーたまに背負ってほしい訳じゃないですよ!ただ、自分の気持ちが楽になったのは確実にありますね。ソロキューやりやすい!楽しい!!

――大きなイベントが終わると「ちょっと『LoL』はお腹いっぱい」になる方も少なくないと思うのですが、千燈さんの『LoL』はそうはなりませんよね。

千燈ゆうひ:お腹いっぱいになってたら14年続かないですからね(笑)。しかも自分はまだ他のレーンのことも吸収できるわけだし、それによってさらに別のレーンのことが理解できるようになるかもしれないじゃないですか。それだけの可能性を秘めてる『LoL』ってやばいですよね。

――改めて新人おふたりについて、現時点での印象を教えていただけますか?

千燈ゆうひ:そうですね。今日まで関わってきてみて、銀城さんはね、私の命を勝手にかけたりしているので、結構自分と同じ香りがします(笑)私のようになって欲しくはないのですが、まず「ここまで上がってこいよ」と言いたいですね。

ちせさんは、なんだか「意外と頑固かも」と思ってます。自分としては“ガキんちょ”だと思っていて、実際に「ゆうひ先輩~」って言いながら腕ポコポコ殴ってくる、みたいなイメージもあるんですけど、芯がしっかりしていて、吸収力もすごくあるので、もっと上手くなっちゃうのではないかなと思っています

『LoL』メインとしてカスタムで同じチームでプレイする機会なども多く共演が盛んに

――なるほど。龍巻さんの印象は、なんだかADCらしいと感じる内容でもありますね。

千燈ゆうひ:そうですね。ちーたまにはなんとか追いつきたいです。そして銀城サイネ!お前は早く上がってこい!命かかってるんだぞ!

――そんな龍巻さんを含め、チームの皆さんとはじっくりチームとして取り組む期間になりましたが、何か思い出や印象の変化はありましたか?

千燈ゆうひ:(空澄)セナ先輩は『LoL』繋がりでしょっちゅう関わりはありますが、練習を経てめっちゃ成長した……ってこれめっちゃ上から目線な言い方になっちゃうんですけど(笑)でも、ほんとにチーム練習最初のプレイングと本番とでは全然違っていて、スクリムでも対面にバッキバキにされてウワーッって感じがいつの間にかなくなって、コールもめっちゃしながらチームを支えてくれました。

なんて言いますか、さすが先輩。という感じです。本当にすごいなと思いましたし、すごく助かったし、そんな姿が見られて嬉しかったです。

Game2ではシグネチャーピックのアカリで躍動

――本番でも流石の活躍ぶりでした。

千燈ゆうひ:TOPの(胡桃)のあ先輩は、本人も「あんまり皆とワーワー話したりとかしいひんかったな~」と言っていたのですが、多分序盤に「プロゲーマーモード」がONになったのもあって、あんまりワイワイすることがあんまりなかったんですよね。

今回はどうしてもBOTレーンを重めに見なきゃいけなかったので、全然TOPを助けてあげられなかったです。その上自分から声をかけられなかったし、辛い役回りをして貰ったと思うので申し訳ないですね。だから終わった後、コーチ含めてみんなでゲームしようと言ってくれて嬉しかったです。

――チームゲームの悩みどころでもありますね。そしてBOTレーンのおふたりはいかがでしたか。

千燈ゆうひ:はい。ちーたまは、まあ本当に頼もしかったですね。コールもしてくれるし、強いしで、エゴイストになってるときの彼女の爆発力はマジでやばいので、皆さんこれからも龍巻ちせをよろしくお願いします!

で、一番喋りたいのが(小雀)とと先輩なんですよ。正直これまで関わりが少ない先輩ではあったのですが、本当にあったかかったっすね……。なんか先輩の懐の大きさを感じました。あとマイクパフォーマンスがめっちゃうまい!本番を見てくださった方は分かると思うんですが、自分が「コメントどうしようどうしよう~」ってなっていても、とと先輩、いや!ととちはね、めちゃめちゃいいコメントしてくださるんですよ……。

「チームゲームが初めてなので既に楽しい」と試合前から会場を温かいムードで包んだ小雀ととさん

ゲーム自体も「NAサーバー時代に3000時間プレイしていた」という話もあるくらいで、それがあったからこそ可能なんだろうと思えるエンゲージもたくさんありました。基礎があったからこそ、(コーチの)えんてぃ先生に教えてもらったことが練習期間内で身についたのではないかなと思います。

――ありがとうございます。改めて心強いメンバーでしたね。

千燈ゆうひ:頼もしかったです!

――ちなみに、同じチーム以外の「ぶいすぽっ!」メンバーとはイベントならではの交流などありましたか?

千燈ゆうひ:なずぴ(花芽なずなさん)と、つむおじ(紡木こかげさん)とご飯に行きましたね。練習期間中はちーたまとセナ先輩ともご飯に行きましたし。

――じゃあ“ご飯会”が結構あったんですね。 他部門もスクリム期間からかなり大変だったとは思いますが。

千燈ゆうひ:そうですね。ご飯に行って「大変だったんじゃないの」みたいなことから色々なお喋りをして気持ちを発散して、また挑む。お互いにうまくやれたんじゃないかなって思います。

――さまざまな形での結束、同期の絆があったという良きエピソードかなと思います。

千燈ゆうひ:確かにそこに絆がありましたね。

――ありがとうございます。それでは最後に「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」をはじめとするさまざまな活動を経て、今後やってみたいことやチャレンジしたいことをお聞きしたいです。2年前のインタビューでは「いつか大会も開いてみたい」というお話がありましたが。


千燈ゆうひ:そうですね。「いつか」とは言いつつも、1年目は色んな人たちとの交流を増やして、それこそ大会に向けて声をかけられる人を増やせたらいいなと思っていて、2年目は「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」があってLTKがあって正直あまり時間もなくて……。

私、5月で3年目に突入するんですよ。なので、そろそろやっておきたいなとは思います。正直「もかCUP(※)」に対抗心を燃やしてはいるんですよ。「自分の後輩があんなにしっかり大会を運営しているのに、私はできてないんだ!!」と思って、やらなきゃという気持ちは大いにあります。

※甘結もかさんが主催する格闘ゲームのオープントーナメント。2026年2月には第2回も開催された。

――もちろん大会の実現にはさまざまな条件が必要ですので簡単に宣言はできないと思いますが、それでも気持ちはそこに向いているということですね!

千燈ゆうひ:そうですね(笑)「やりてぇな~!大会を観てぇな!」ぐらいにしておきます。

――ぜひ、実現を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

千燈ゆうひ:ありがとうございました!

<取材・執筆:ハル飯田/撮影:松田和真/スペシャルアドバイザー:岡野朔太郎>


VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE公式サイト:VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE

<千燈ゆうひ関連リンク>

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