
- League of Legends
- インタビュー
台北で開幕した『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」。筆者はその時期に合わせて現地取材を行ないました。その際に、試合とは別のタイミングでGround Zero Gaming(GZ)のSkywalkコーチとお会いする機会があり、特別にお話を伺ってきました。
日本についてのお話が多めのスペシャルインタビューとなっておりますので、早速以下からご覧ください。

――日本のLoLファンの皆さんはSkywalkコーチのことをあまり知らないと思うので、まずは自己紹介をお願いします。
Skywalk:みなさん、こんにちは。GZのコーチのSkywalkです。そして日本語でもご挨拶したいです。(日本語で)はじめまして!
――おお!ありがとうございます。まずは、GZのコーチになった経緯を聞かせていただけますか。
Skywalk:まず私はLoLに携わるようになってすでに10年以上が経っているんですけど、プロチームでも10年間コーチをしていました。GZは今回LoLチームのコーチを探すにあたり、経験者を探していたんです。そして運よく私に声がかかってコーチになりました。
――GZは初戦のTeam Secret Whales(TSW)戦では惜しくも敗北となったものの、2戦目のDeep Cross Gaming(DCG)戦では見事勝利を収めました。先日の試合を振り返っていかがですか。
Skywalk:DCG戦では勝つことができたものの、複雑な気持ちではありますね。勝てたこと自体は嬉しいんですけど、ゲーム内容にはあまり満足していないんです。Bo3の3ゲームともパフォーマンスが良くなくて、ちょっとした修正が必要な部分がたくさんありました。でも、それはゆっくり改善していければと考えています。ただ、喜ばしいこともあったんですよ。
――と言うと?
Skywalk:ミッドレーナーのJimieNは去年1年間Chiefs Esports Club(CHF)に所属していたんですが、全敗して一度も勝てなかったんですよ。しかも彼個人としては21連敗だったらしくて、彼がついにその呪縛を打ち破ったことについては良かったなと思っています。

――さきほどおっしゃっていた改善点について、どんなものがあるか言える範囲で教えていただけますか。
Skywalk:それで言うとすべての面で修正が必要ですね(苦笑)。バンピックから始まり選手たちのレーン戦でのマッチアップ、それからそのあとの集団戦など色々な部分を改善しないといけません。また、サポートのOrcaだけは私と同じチームで戦ったことがないので、彼とはより多くのコミュニケーションを取るように心がけていたつもりでした。ですが、DCG戦のGame 1でザーヘンサポートを出したんですけど、スクリムで試してはいたものの彼がザーヘンサポートの長所をどんな点だと考えていたかとかどんな構成のときに出すと良いかなどについて、結局私は理解しきれていなかったんだと思います。これは私と彼との間の問題点ですね。それから選手たちの連携も少なかったので、それもしっかり改善していきたいです。
――詳細にありがとうございました。それと、先日行われた中国語配信のインタビューを拝見したところ、コーチボイスをあまり使わないとおっしゃっていました。日本のチームからはあまり出ない意見だったので興味深かったのですが、ぜひ理由をお伺いしたいです。
Skywalk:まずコーチボイスは初めての試みですし、すごく特別な体験だなと感じています。ですが、わたしがあまりコーチボイスを使わない理由はうちの選手たちがずっとコミュニケーションを取り続けているからで、彼らのコミュニケーションを私が突然さえぎるのは良くないと思ったからです。実はスクリムのときに、コーチボイスのようなものを練習したことがありました。でもときどき私が話すタイミングが悪いと、彼らが私の話を聞こうとしてミスをしてしまうんです。彼ら自身がもともと何をしようとしていたか、忘れてしまうんですよね。
――かえって選手たちの邪魔をしてしまった、と。
Skywalk:そこで私にとって有効だなと思ったのは、選手たちがゲーム内で何かを忘れていたときに知らせに行くことでした。ほかのチームのインタビューを聞いていると、選手たちが方向性を決めるのをコーチが手助けしたりしているみたいなんです。でも私はいまのところ、そういうことはほとんどしていませんね。

――ズバリ、2026年の日本チームの戦力をどのようにご覧になっていますか。
Skywalk:正直、未来のことはわからないのにこうして話してもいいのかなとも思いますが、一応答えますね。私は日本という地域にとって、Aria選手の存在がとても重要だと考えています。去年1年間を見ていて、LCPのなかでAria選手は常に上位にいるミッドレーナーだと思いました。しかも彼はレジデント選手です。ですから、日本のどちらのチームが彼を獲得するかがとても重要でした。DFMはAria選手がいなくなってしまったので、いまのところ彼らのロスターは明確なキーパーソンがいないように見えます。なので、その点を今後いかに変えられるかにかかっていると思います。
――では、SHGについてはいかがでしょうか。
Skywalk:SHGはAria選手が強いですし、ほかにもMarble選手の去年のパフォーマンスは非常に良かったと思います。それからVsta選手。彼は素晴らしいサポートのひとりだと思います。かつて私がコーチとして所属していたFrank Esports(FAK)は、2023年と2024年に彼のいるチームに負けました。当時の我々のサポートであったKaiwingが、ここ数年で戦ったなかで一番強いサポートはVsta選手だとも言っていたほどです。ジャングラーは新しい選手なのでまだ見守る必要があると思っていて、あとはEvi選手が以前の強さを取り戻せればという感じかなと思います。
――では、日本のチームで交流のある選手やコーチはいますか。
Skywalk:一番よく知っているのはDFMのPazコーチですね。彼とはFAKのときによく話してて交流があったんですけど、今は同じリーグになっちゃったじゃないですか(笑)。なのであまり話せてないですね。それ以外だと前はRayFarky選手とかEvi選手もちょっと話したことはありますが、いま交流のある人は少ないです。
――日本に興味を持っていらっしゃるとのことなんですが、日本に来たことはありますか。
Skywalk:まだ行ったことはないんですけど、いつか日本を旅行できる日をすごく楽しみにしているんです。私は普段日本の旅行動画をよく見ていて、日本の生活に関する動画なども好きで見ています。だから今年シーズンが終わったら、日本へ旅行に行けたらいいなと思っています。
――日本語の勉強もされているとのことですが、いま日本語のレベルはどれぐらいでしょうか。
Skywalk:自分の日本語レベルはまだまだ全然です(苦笑)。単語レベルでちょっとずつ言うぐらいしかできないです。でもいつか上手くなれたら、日本語でインタビューもやってみたいですね。
――おお、楽しみです!では最後に、日本のLoLファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
Skywalk:日本のLoLファンの皆さんは恐らく私や我々のチームのことをあまりよくご存知ないかと思います。でも、大丈夫です!皆さんに今年LCPをしっかり見ていただいて、我々のチームが勝つところを見てもらえたらいいなと思います。
――インタビューありがとうございました!

台北で開催されている「LCP 2026 Split1」は全8チームによるBo3対戦のシングルラウンドロビンでレギュラーシーズンが行われ、上位6チームがBo5形式のプレイオフへと進出。プレイオフで優勝したチームはブラジルで開催される「First Stand」への出場権を手にします。
GZの次の試合は、1月24日に「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」との対戦が予定されています。