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T1に新加入「Peyz」ってどんな選手?19歳の若き逸材の経歴やプレイスタイルを徹底解説

今回はT1に新たに加入することとなった、19歳の若き逸材・Peyzについて詳しく解説します。

えごいすと

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T1は11月18日、史上初となる「Worlds」3連覇に貢献したADCのGumayusi選手の退団を発表しました。その翌日、LPLのJD Gaming(JDG)からPeyz選手を獲得したことを発表し、19歳の若き逸材がGumayusi選手の後任を務めることが決まりました。

本記事では、LCKが誇る若き逸材のPeyz選手について詳しく解説します。

プロになるため『LoL』専属の家庭教師を雇用

Peyz選手は2005年12月5日生まれの19歳で、仁川広域市の出身です。2015年頃から『リーグ・オブ・レジェンド』を始めたPeyz選手は、中学1年生でマスターランクに到達。中学3年生の夏休みにはGen.G Esports(Gen.G)からスカウトを受け、アカデミーチームに入団しました。

Gen.Gが2024年に公開したPeyz選手の人生を振り返る動画にて、Peyz選手本人は「中学校2年生の時からプロゲーマーになりたかった」と語っており、家族はその夢を叶えるために『LoL』専属の家庭教師を用意するなど、多大なバックアップがあったことを明らかにしています。

Gen.Gが公開したPeyz選手の人生を振り返る動画

その後、Gen.Gのアカデミーチームで活躍を見せると、2023年シーズンにGen.Gの一軍に昇格し、ついにLCKデビューを飾ります。

当時、Peyz選手は新人ながらにGen.Gの絶対的エースであったADCのRuler選手の後任を務めることや、下位チームからGen.GのSUPに抜擢されたDelight選手との若いBOTレーンのペアを不安視する声が多く挙がっていました。

しかし、Peyz選手はそのような声を一蹴します。デビュー後の「LCK 2023 Spring Final」でT1を破り、初のLCK優勝を果たすと、さらに決勝戦のMVPも獲得新人ながらLCK優勝とMVP獲得という偉業を達成しました。

LCKで鮮烈なデビューを果たしたPeyz選手はその後、「LCK 2023 Summer」「LCK 2024 Spring」でも優勝を飾り、LCK3連覇を達成すると、2024年に中国で行われた「MSI 2024」で国際戦初優勝。Bilibili Gaming(BLG)と戦った決勝戦の2セット目にはカリスタでペンタキルを含む28キルを獲得し、国際戦における1試合の最多キル記録を大幅に塗り替えました

そんなPeyz選手は、Ruler選手がGen.Gに復帰したことを受けて今シーズンから中国・LPLのJD Gaming(JDG)に移籍。これが彼にとって初の移籍、そして初の海外挑戦という形になり、シーズンを通してチーム状況は苦しかったものの、Peyz選手のパフォーマンスが低下することはなく、Gen.G所属時と変わらない高い評価を受け続けました。

そして、今シーズン終了後にはその一貫した高いパフォーマンスが評価され、Gumayusi選手の後任としてT1に加入するのです。


デスを恐れないハイパーキャリー型のADC

では、Peyz選手が実際にどんなプレイスタイルの選手なのでしょうか。

Peyz選手はいわゆるハイパーキャリータイプのADCで、主な得意チャンピオンはアフェリオス、カイ=サ、カリスタ、ゼリ、エズリアル、ジグスなどです。最近のT1といえば、長年ADCの座を務めたGumayusi選手の存在が大きく、彼はアッシュやヴァルス、ジンといったユーティリティタイプのADCを得意としていましたが、Peyz選手はそんなGumayusi選手とは反対のタイプのADCといえます。

特にPeyz選手はカリスタやカイ=サ、ゼリといったチャンピオンを使用すると、集団戦などではデスを恐れずに積極的に相手に向かって前進していくプレイが印象的です。

さらにエズリアルやジグスといったスキルショットが重要なチャンピオンも非常に得意で、特にエズリアルではLCKなどで多くの印象的なプレイを生み出しました。また、昨年の「Worlds 2024」ではトゥイッチをピックし、同地域のHanwha Life Esports(HLE)に勝利するなど、状況に合わせたチャンピオンをピックすることが可能です。

また、Peyz選手はADCというロールの選手には珍しく、非常にコール量の多い選手として知られています。Gen.G所属時代に公開されたチーム内VCの動画を見ると、他のADCの選手に比べてコール量が多いことがわかります。これは元々Peyz選手がADCになる前は、JGとして『LoL』をプレイしていたことが大きく影響しているのかもしれません。

プレイ面以外でのPeyz選手は「努力家」として知られ、先程紹介した動画内でも本人は「生まれ持った才能なんて全くないと思います。努力が全てです」と語っています。また、別の動画では練習室に最後まで残って練習する姿が映されると、その理由について「僕が練習室にできるだけ遅くまでいようとする理由は、ただもっと上手くなりたいからです」とその理由を率直に語っています。

来シーズンそんなPeyz選手がT1という新天地でどのような活躍を見せるのか。BOTDUOを組むKeria選手や、『LoL』の生ける伝説であるFaker選手とどのようなシナジーを披露するのか、早くも来シーズンに向けて期待が高まります。

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