• League of Legends
  • eスポーツ

【Worlds 2025】初めての『LoL』観戦でも「推しチーム」が見つかる!注目チーム徹底紹介!

10月14日から開催される「Worlds 2025」の注目チームを徹底解説します。

えごいすと

えごいすと

『リーグ・オブ・レジェンド』の競技シーン「LoL Esports」の一年の総決算となる国際大会「Worlds 2025」が、日本時間10月14日から中国で開催されます。今回は、その「Worlds 2025」に出場するチームの中から注目チームをピックアップし、それぞれの特徴や魅力を徹底解説します。



Gen.G Esports(LCK第1シード)

Kiin (TOP), Canyon (JGL), Chovy (MID), Ruler (BOT), Duro (SUP)

まず紹介するのは、世界最高峰のリーグと呼ばれる韓国「LCK」で「29勝1敗」という圧倒的な成績を残し、LCKの第1シードとして出場する「Gen.G」です。

今シーズン、Gen.Gの前身チームであるSamsung Galaxy時代からのフランチャイズスターであるADCのRuler選手が、2022年シーズンぶりにチームに復帰しました。LCK CUPでは、新加入のDuro選手がスワップメタへの適応に苦しみ、優勝まであと一歩の準優勝となりましたが、その後の「MSI」「Esports World Cup」では国際大会を立て続けに制し、LCKでもリーグ戦「29勝1敗」、プレイオフ優勝と、今シーズンのタイトルをほぼ総なめにしています。

チームの特徴は、TOPのKiin選手とMIDのChovy選手、この2人のソロレーンでの圧倒的な強さと、BOTのRuler選手のキャリー力を活かすチームスタイルにあります。特にKiin選手とChovy選手のソロレーンは、現状世界で最高のTOPレーナーとMIDレーナーを揃えていると言ってもよいほどです。さらに集団戦にもめっぽう強く、やや不利な状況であっても、持ち前のミクロで押し切ってしまうほどのパワーを持っています。

一方で、チームがGen.Gという名前に変わってからは「Worlds」との相性が悪く、ここ数年は毎年のように優勝候補筆頭として名前を挙げられながらも、最高でベスト4と、決勝に進出することすらできていません。今シーズンこそ不安を払拭し、念願の優勝を手にすることができるのでしょうか。

T1(LCK第4シード)

Doran (TOP), Oner (JGL), Faker (MID), Gumayusi BOT), Keria (SUP)

続いて紹介するのは、LCK第4シードとして出場する、現在「Worlds」を2連覇中の「T1」です。

今シーズンは、TOPのZeus選手がHanwha Life Esports(HLE)に移籍し、入れ替わる形でDoran選手が加入しました。「Worlds」2連覇中ではあるものの、メンバーを変更してから挑む「Worlds」は今大会が初となります。

T1は2023年と2024年の「Worlds」で優勝し、現在2連覇中です。今年は史上初の3連覇がかかる大切な年となります。2022年を含めると、3年連続で「Worlds」の決勝の舞台に進出しています。ここ数年、国内での成績は振るわず、今シーズンもリーグ戦では3位、プレイオフでは4位となったT1ですが、「Worldsバフ」という言葉が生まれるほど、「Worlds」という大会を得意としています。

チームの特徴は、JGのOner選手とSUPのKeria選手によるゲームメイク能力。そして、TOPのDoran選手を除く4選手が長く同じメンバーでプレーしてきたことから生まれる、阿吽の呼吸のようなコンビネーションです。その変幻自在なプレイスタイルから、「サーカス団」と呼ばれることもあります。

しかし、先述したJGとSUP、そしてBOTレーンで主導権を握れない試合では苦戦する場面も多く見られます。また、LPL相手に無類の強さを誇るT1ですが、今シーズンから加入したDoran選手は中国チームを苦手としています。こうした懸念点を払拭し、前人未到の3連覇を成し遂げることができるのか、注目が集まります。

Hanwha Life Esports(LCK第2シード)

Zeus (TOP), Peanut (JGL), Zeka (MID), Viper (BOT), Delight (SUP)

LCKチームとして最後に紹介するのが、今シーズン最初の国際大会「First Stand」覇者のHLEです。

HLEは今シーズン、T1の「Worlds」連覇に貢献し、「Worlds 2023」でMVPを獲得したZeus選手を獲得しました。冬の「LCK CUP」で優勝すると、今シーズン最初の国際大会である「First Stand」でも圧倒的な強さを見せて優勝し、チームとして初の国際戦タイトルを獲得しました。MSIへの出場権こそ逃したものの、LCKでもその強さを存分に発揮し、リーグ戦・プレイオフともに2位でシーズンを終えました。

彼らの特徴は、各レーナーの破壊力とJGの献身的なプレーです。TOPのZeus選手、MIDのZeka選手、ADCのViper選手はLCK内でも屈指のパワーを持つ選手たちで、そんな3人をベテランのPeanut選手が縁の下の力持ちとして支えるのがHLEのスタイルです。破壊力は素晴らしい一方で、Zeka選手とPeanut選手は特に好不調の波が激しい点は懸念材料です。特にMIDのZeka選手はヨネ、アカリ、サイラスを得意チャンピオンとしており、チームとしてメタに左右されやすい傾向があります。

また、LCKを代表する選手として長年シーンを牽引してきたPeanut選手は、今シーズン限りで兵役に就くことを発表しており、大ベテランが初の「Worlds」タイトルを獲得し、有終の美を飾れるかに期待がかかります。

Bilibili Gaming(LPL第1シード)

Bin (TOP), Beichuan/Shad0w (JGL), Knight (MID), Elk (BOT), ON (SUP)

LPLで最初に紹介するのが昨年の「Worlds 2024」の準優勝チームで、LPL第1シードとして出場するBLGです。

BLGは、昨年の「Worlds 2024」でフルセットの末にT1に敗れたものの準優勝に輝き、国際戦での実績が豊富なチームです。今シーズン前半は調子が上がりきりませんでしたが、MSI以降は徐々に本来の姿を取り戻し、LPLのSplit3のプレイオフは無敗で優勝を飾りました。また、LPLのチームの中でも韓国人選手を擁していないことでも知られています。

BLGもTOPのBin選手やMIDのKnight選手を筆頭としたレーンの強さが特徴です。LCKなどの他地域に比べて交戦が多く、激しい戦闘が持ち味のLPLにおいて、BLGはチーム全体としてハイレベルな戦闘力を持ちます。また、LPLチームではMIDが弱点として挙げられることが多くありますが、MIDのKnight選手はLPL随一のプレイヤーとして、LCKのプレイヤーに引けを取らないパフォーマンスを持っています。一方でJGとSUPラインはパフォーマンスの好不調が激しく、MSI以降はJGでBeichuan選手とShad0w選手を使い分ける6人ロスターを採用し、対応しています。

チームとして初の「Worlds」制覇に期待がかかるとともに、Knight選手が中国人MIDレーナーとして初のWorlds制覇を達成できるかどうかという点でも、大きな注目が集まっています。

Anyone's Legend(LPL第2シード)

Flandre (TOP), Tarzan (JGL), Shanks (MID), Hope BOT), Kael (SUP)

LPLで2つ目に紹介するのは、今シーズンTarzan選手の加入により躍進を果たしたALです。

ALは昨シーズンまで中位から下位のチームでしたが、今シーズンTOPのFlandre選手とJGのTarzan選手が加入するとチームは大きく躍進。LPLのSplit1のプレイオフで準優勝を果たすと、Split2のプレイオフではBLGを3-1で下してLPL初優勝。「MSI 2025」にも出場すると韓国チーム以外では最高位となる3位を獲得し、その実力を世界に見せつけました。MSI以降は若干調子を落としたものの、チームとして初の「Worlds」出場を果たしました。

彼らはJGのTarzan選手とSUPのKaelの2人の韓国人選手を中心にゲームを組み立てていくのが特徴です。特にTarzan選手は世界No.1のJGとの呼び声も高く、チャンピオンプール、ゲームメイク能力、イニシエート能力、どれを取っても世界最高峰と言ってもいいほど素晴らしいパフォーマンスを披露し続けています。さらにMIDのShanks選手の成長も著しく、先述したBLGのKnight選手と同様に「MSI」ではLCKのMIDレーナーに引けを取らない活躍を見せました。各レーナーがレーン戦からドミネートしていくタイプの選手たちではないため、集団戦やマクロ面でどれだけ有利を築けるかが大きなポイントとなります。

1年で急成長した彼らが、「Worlds」という大舞台でどのような活躍を見せるのかという部分から目が離せません。

CTBC Flying Oyster(LCP第1シード)

Driver/Rest (TOP), JunJia (JGL), HongQ (MID), Doggo (BOT), Kaiwing (SUP)

最後に紹介するのは、今シーズンのLCPで他を寄せ付けない圧倒的な成績を残したCFOです。

今シーズンのLCPでは「Season Kickoff」と「Mid Season」の二冠を達成していたCFOですが、「Season Finals」でもその勢いは衰えず、プレイオフの決勝でもTSWを相手に3-0のストレート勝利で優勝。最終的にLCP内では「29勝1敗」という圧倒的な成績で国内のタイトルを総なめにしました。また、「MSI 2025」ではT1を相手に2-3のフルセットまで持ち込み、LCK撃破へあと一歩のところまで迫るなど、国際大会でもその存在感を示しています。

MIDのHongQ選手は「Season Finals」のプレイオフ決勝戦のMVPに選出されるなど、18歳の新人選手でありながら既にチームの中心となる活躍を見せています。またJGのJunJia選手もHongQ選手と同様にチームの心臓となる選手であるので、この2人のMIDとJGのラインには非常に注目です。また、TOPではDriver選手とRest選手の2人を使用するチャンピオンに合わせて使い分けており、6人ロスターを上手く運用しているチームの一つでもあります。

これまでそのパフォーマンスで世界を驚かせてきたCFOが、今シーズン最後となる国際戦の場でどのような姿を見せるのでしょうか。

SPECIAL CONTENTS ここだけの特別な記事