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【LoL パッチノート25.20公開】Worldsパッチ登場―TOPのスワップ検知は「3分→4分へ」…完全匿名の「配信者モード」も実装【リーグ・オブ・レジェンド】

『リーグ・オブ・レジェンド』のパッチノート「25.20」が配信。Worldsに向けた調整に加え、記念コンテンツも配信

ハル飯田

ハル飯田


2025年10月8日(日本時間)、『リーグ・オブ・レジェンド』のパッチノート「25.20」が配信されました。年間最大の世界大会「Worlds」で採用される今パッチでは14体のチャンピオンに調整を実施。サモナーズリフトもWorlds仕様になり、システム面のアップデートも実施されます。

トピックス

レーン強者オリアナがナーフ。TOPレーンのスワップ検知は4分までに

「25.20」では14体に性能調整を実施。これまでのパッチでも行われてきたプロシーン向けの調整を補いつつ、ノーマル・ランク戦に向けても勝率の低いチャンピオンをバフする狙いを持った内容となっています。

注目はオリアナとウーコン。オリアナはWスキルにはっきりとした弱体化が入っており、ウーコンも高スキル帯向けのダメージ出力が抑えられる調整になっているため、プロシーンでは必ず登場すると言っても過言ではなかった彼らの立ち位置の変化が気になるところ。

また、使いやすいTOPタンクとして幅広いプレイヤーに人気のマルファイトはARの上昇とEスキルのダメージアップによって、今まで以上にピックしやすい存在に。ADチャンピオンが対面ならMIDレーンでも十分に運用していけるでしょう。

アジールとカミールは共に調整が入っていますが、ハンドスキルが問われるチャンピオンとして国際大会でビッグプレイを演出してきた顔ぶれだけに、試合での登場に期待がかかります。


各地域リーグでも見られた「1LvでTOPレーンにTOPとSUPを送る」という、変則型のスワップを対策するため、TOPレーンのみシステムでのスワップ検知が4分まで行われるように。これによって序盤戦のレーン拒否戦術を制限しています。

「配信者モード」アップデート。Worldsコンテンツもお見逃しなく!

また、ゲーム外のシステムでは「配信者モード」がアップデート。現在の「他のプレイヤーのゲーム内ネームを非表示」以外に新たに2つの選択肢が登場し、「自分のRiot IDとゲーム内ネームが他のプレイヤーに見えなくなる」モードと、「チャンピオンマスタリーなどを含む自身の全情報を非表示」モードが実装されており、スナイプ行為への対策が強化されています。

コンテンツでは、Worldsに向けて収益の一部がLoL Esportsエコシステム内の支援に役立てられる「黄昏の試練シン・ジャオ」スキンが登場。また、eスポーツチームのエモート60種が「パッチ25.23」までの期間限定販売となりますので、お見逃しなく。

エモートだけでなく2025年のチームアイコンも販売され、装備するとチーム略称の3文字がゲーム内の名前の前に表示されるシステムに。お気に入りのチームがある方はぜひアイコンを購入&装備して、サモナーズリフト中にアピールしてみましょう。

パッチハイライト

Worldsパッチ

2025年のLeague of Legends World Championshipの公式パッチへようこそ! プロ向けの調整の大半はすでに前回のパッチで行っているので、このパッチではプロプレイヤーだけでなく、私たちのような一般プレイヤーにも機能するよう特に注意を払っています。結果として、経験豊富なプレイヤー同士を比較した際に活躍できていないチャンピオンには強化を、低スキル帯で強すぎる状態が長く続いているチャンピオンには弱体化を行い、さらにノーマルやランク戦の全体的な勝率には影響を与えないようにしつつ、プロレベルにおけるパワーを強化・弱体化することを狙った調整を施しています。

Worlds開催を記念して、サモナーズリフトにもWorldsをテーマにした装飾が登場します。新しくなったサモナーズカップもありますので、ぜひトップレーンに立ち寄ってみてください!

今年のeスポーツ収益分配スキンは「黄昏の試練シン・ジャオ」です! このスキンの収益の一定割合をグローバル収益プールに配分し、これがLoL Esportsエコシステム内のリーグとチームを直接支援します。
このパッチでは60個の新たなチームエモートが各350 RPでリリースされます。これらはパッチ25.23で販売終了となりますので、お気に入りのチーム(またはミーム)のエモートを手に入れておきましょう。
各250 RPで販売される2025年のチームアイコンを手に入れて、あなたが応援するチームをみんなに示しましょう。これを装備するとチームの略称の3文字があなたのゲーム内の名前の前に表示されるので、お気に入りのチームを応援できます。

配信者モードの改良

高MMR帯でのグリーフィングが、特にプロやストリーマー、コンテンツクリエイターにとって、試合を台無しにする大きな問題として頻発しています。

お気に入りの配信者やプロと同じ試合に参加できるのは嬉しいことですが、その試合で笑いを取るために荒らし行為をしたり、そのプレイヤーのレーンに張り付いたり、単に「有名プレイヤーがいるから」という理由で普段と違うプレイをするのは問題です。これは絶対に許容できないことであり、こうした悪質な行動から彼らを守るため、クリエイターやプロの協力のもと改良版配信者モードを開発しました。

具体的に、新たな改良版配信者モードでは3つの匿名モードのいずれかを選択できます。オプションは以下の通りです:

他のプレイヤーのゲーム内ネームを非表示:自身の画面上で、プレイヤーのゲーム内ネームが見えなくなります。あなた自身の情報は、ゲーム内で他のプレイヤーに表示されたままです。

ゲーム内ネームを非表示:チャンピオン選択画面、ゲーム内、サードパーティアプリにおいて、自分のRiot IDとゲーム内ネームが他のプレイヤーに見えなくなります。ただし、アカウントの進行度(マスタリースコア、チャレンジ、称号、プロフィール画像、ランクボーダーなど)は表示されたままです。

自分の全情報を非表示:チャンピオン選択画面、ゲーム内、サードパーティアプリにおいて、自分のRiotID、ゲーム内ネーム、そしてあらゆるアカウントの進行度が他のプレイヤーに見えなくなります。完全な匿名を望む場合は、このモードを選択してください。

チャンピオン

アニビア

ここ最近、アニビアはミッドレーンにて苦戦が続いています。機動性の低さが彼女の弱点の一つなので、Qのクールダウンを少し短縮して敵から距離を取りやすくしつつ、彼女を手助けするためにEのダメージを少し高めました。

Q - フラッシュフロスト
クールダウン:12/11/10/9/8秒 ⇒ 11/10/9/8/7秒
E - フロストバイト
基本ダメージ:50 / 75 / 100 / 125 / 150 ⇒ 55 / 80 / 105 / 130 / 155

アジール

現在、アジールは高スキル帯で少し強すぎますが、通常のスキル帯では良いバランスとなっています。そこで彼のパワーを見直し、プロ特有の強さを低下させたいと考えました。具体的には試合序盤のレーン戦フェーズに注目し、固有スキルによる確定のウェーブコントロール能力を低下させています。その補償として、試合終盤のスケーリングを向上させ、ハイリスクなプレイから得られるメリットを増加させました。

W - 目覚めよ!
魔力反映率:+魔力の40 / 45 / 50 / 55 / 60% ⇒ +魔力の30 / 40 / 60 / 60 / 70%
再チャージ率:10 / 9 / 8 / 7 / 6 ⇒ 12 / 10.5 / 9 / 7.5 / 6
追加の対象へのダメージ:25/50/75/100%(チャンピオンレベル1/6/11/16) ⇒ チャンピオンレベル8まで20%、その後はレベルごとに+8%(レベル18で100%)
E - 流砂の衝撃
ダメージ:60 / 100 / 140 / 180 / 220(+魔力の40%) ⇒ 70 / 110 / 150 / 190 / 230(+魔力の60%)

ブライアー

自制心は欠如しているものの、ブライアーはしばらくの間、低スキル帯においてトップクラスのジャングラーとして暴れまわっています。高スキル帯では彼女に対して効果的なカイト(=低スタックを強制される戦い)を行うのがより一般的であることから、固有スキル最大スタック時の敵に与える出血ダメージを低下させました。

固有スキル - 真紅の呪い
最大スタック数:7 ⇒ 5

カミール

現状、カミールのレーン戦フェーズは浮き沈みが激しく安定していません――固有スキルで気持ちよく相手を痛めつけられるか、レーンでまったく手を出せずに負けるかのどちらかになってしまっています。ほとんどのプレイヤーにとっては強力ではあるものの、このような状態は全体としては健全ではないため、Wのパワーを高めて試合序盤を手助けしつつ、その代わりに(顕著な影響は感じられない程度に)基本ステータスを低下させてバランスを取りました。

基本ステータス
レベルアップごとの物理防御:5 ⇒ 4.5
W - タクティカルスイープ
クールダウン:17 / 15.5 / 14 / 12.5 / 11秒 ⇒ 15 / 14 / 13 / 12 / 11秒
基本ダメージ:50 / 75 / 100 / 125 / 150 ⇒ 60 / 85 / 110 / 135 / 160

フィズ

フィズは現状、少し弱い状態(沈んでいると言う人もいるでしょう)にあり、スノーボールへの依存度が高くなっています。彼の基本ダメージは試合序盤においては適切ですが、十分なゴールドを得られなければ終盤に向けて上手くスケーリングできません。そこで、パワーがプラスになる調整を行い、スノーボールへの依存度を下げつつも、APアサシンアイテムを中心としたビルドを維持できるようにしました。全体として、これらの変更によってWの瞬間火力は序盤寄りになり、アルティメットは少し弱くなり、新たなアイテムの選択肢が開けることでしょう。

W - シートライデント
自動効果の継続ダメージ:20 / 30 / 40 / 50 / 60(+魔力の30%) ⇒ 30 / 45 / 60 / 75 / 90(+魔力の25%)
タワーダメージ:継続ダメージが建造物に影響しなくなりました
計算しました:継続ダメージが対象への合計ダメージを表示するようになりました
発動効果の瞬間火力:50 / 70 / 90 / 110 / 130 ⇒ 50 / 75 / 100 / 125 / 150
通常攻撃時ダメージ:10 / 15 / 20 / 25 / 30(+魔力の35%) ⇒ 20 / 25 / 30 / 35 / 40(+魔力の30%)‎

R - フィッシング
グッピーのダメージ:150 / 250 / 350(+魔力の80%) ⇒ 180 / 300 / 420(+魔力の60%)
チョンパーのダメージ:225 / 325 / 425(+魔力の100%) ⇒ 225 / 375 / 525(+魔力の75%)
ギガロドンのダメージ:300 / 400 / 500(+魔力の120%) ⇒ 270 / 450 / 630(+魔力の90%)

グレイブス

グレイブスはそれなりに人気のジャングラーであり、強さもそれなりですが、彼のビルドはワンショット脅威ビルドへと偏りつつあります。これにより彼のプレイスタイルは“ワンショットするか、されるか”という状態に陥っており、誰にとっても楽しくないため、良い状態ではないと考えています。スキルの高いプレイヤーは「確固たる信念」を活用できることから、継続的に戦闘できるプレイパターンの方が良いと思うので、彼のビルドとプレイスタイルを変化させて、増加攻撃力への依存度を低下させました。この調整にプレイヤーが適応するには少し時間を要するでしょうが、全体としては小規模な強化になるはずです。

Q - エンドライン
初期ダメージ:45 / 65 / 85 / 105 / 125(+ 増加攻撃力の80%) ⇒ 50 / 75 / 100 / 125 / 150(+ 増加攻撃力の65%)‎
2回目のダメージ:85 / 120 / 155 / 190 / 225(+ 増加攻撃力の40 / 65 / 90 / 115 / 140%) ⇒ 80 / 125 / 170 / 215 / 260(+ 増加攻撃力の55 / 70 / 85 / 100 / 115%)
合計ダメージ:130 / 185 / 240 / 295 / 350(増加攻撃力の120 / 145 / 170 / 195 / 220%) ⇒ 130 / 200 / 270 / 340 / 410(増加攻撃力の120 / 135 / 150 / 165 / 180%)

カタリナ

カタリナは試合中盤には圧倒的に感じられますが、実際には、スノーボールを勝利に繋げることができずに苦戦しているようです。これは彼女をメインでプレイしている熟達したプレイヤーが使っても変わりません。そこで、レーン戦における耐久力を強化して、レーンの対面相手との戦いに勝てるチャンスを高めました。

基本ステータス
物理防御:28 ⇒ 32

マルファイト

マルファイトはトップレーナーとして盤石であり、チームの礎となるような存在ですが、チームにとって重すぎる負担となってしまうことも増えています。そこで、このパッチでは試合序盤の足場を固められるように、基本物理防御を少し増加させました。

基本ステータス
基本物理防御:37 ⇒ 40
E - グラウンドスラム
基本ダメージ:70 / 110 / 150 / 190 / 230 ⇒ 80 / 120 / 160 / 200 / 240

オリアナ

高スキル帯では、オリアナの試合序盤のウェーブクリアは安全性が高すぎるうえ、最適化されたビルドではタンク性能も高すぎて、実質的なリスクにさらされることがありませんでした。そこで、彼女のスキルセット全体に再度リスクを導入することにしました。オリアナがタンク系よりもダメージ系のアイテムをビルドするメリットを高めるために、試合序盤のウェーブクリアのパワースパイクを弱体化して、ウェーブをクリアするためにはもっとAPアイテムを積む必要が生まれるようにしました。これはほとんどのプレイヤーがすでに行っていることなので、彼らにはあまり影響が感じられないでしょう。

W - オーダー: 乱磁場
ダメージ:70 / 120 / 170 / 220 / 270(+魔力の70%) ⇒ 70 / 110 / 150 / 190 / 230(+魔力の80%)

パンテオン

前回のパッチでのパンテオンへの弱体化は少々やり過ぎだったため、少しだけ元に戻しました。安定したギャンクが可能なジャングラーとして、クリアスピードに大きなトレードオフを持たせるべきだとは思いますが、現状ほど厳しくする必要はないでしょう。

Q - 彗星の槍
モンスターに対するダメージ補正:0.75倍 ⇒ 0.8倍
W - 跳撃の盾
ミニオン/モンスターへのダメージ上限:120 ⇒ 150

ベイガー

最近のベイガーは少し勝ちきれずにいるので、我らが小さな大魔王を手助けするべく、Wの魔力反映率を上昇させました。これにより、その無限の魔力スケーリングを活かして、狙い澄ました「E - イベントホライズン」でキャッチした敵を一瞬で倒し切れるようになるでしょう。

W - ダークマター
魔力反映率:(+魔力の60 / 70 / 80 / 90 / 100%) ⇒ (+魔力の70 / 80 / 90 / 100 / 110%)

ボリベア

ボリベアはしばらくの間、ソロキューにおける最強ジャングラーの一体となっているので、このパッチでは彼の(スキル)パワーを少しだけ低下させました。スキルとクールダウン短縮のシナジー効果の高さによって、彼はほとんどの状況を生き延びつつ、かなりのDPSを与えることができています。彼の継戦能力の高さは問題ありませんが、DPSを少し低下させるために、魔力反映率を低下させました。これによって彼の一部の人気ビルドのパワーは低下しますが、ADビルドは影響を受けないはずです。

固有スキル - 無慈悲の嵐
魔力反映率:50% ⇒ 45%
E - 天破の一撃
魔力反映率:80% ⇒ 70%

ワーウィック

ワーウィックは特に低スキル帯では圧倒的な存在なので、彼の爪と牙の威力を少し低下させることにしました。彼は試合終盤において単純にタンクアイテムをビルドできることから、ダメージアイテムの購入を促すため、試合終盤に確定で与えられる火力を低下させています。

基本ステータス
レベルアップごとの攻撃力:2.75 ⇒ 2.5
レベルアップごとの攻撃速度:2.3% ⇒ 2%

ウーコン

ウーコンは低スキル帯では特に強い訳ではありませんが、高スキル帯ではかなり活躍できています。そこで彼のパワーの上限を低下させて下限を少し上げるべく、プロ向けのスキルのパワーをスキルセット全体に振り分けることにしました。

Q - 強棒打
追加ダメージの増加攻撃力反映率:増加攻撃力の55% ⇒ 50%
W - 戦士の幻惑
クールダウン:20 / 19 / 18 / 17 / 16秒 ⇒ 22 / 21 / 20 / 19 / 18秒
分身のダメージ:35 / 40 / 45 / 50 / 55% ⇒ 30 / 35 / 40 / 45 / 50%
E - 乱像猿技
基本ダメージ:80 / 110 / 140 / 170 / 200 ⇒ 80 / 120 / 160 / 200 / 240

システム

レーンスワップの検出

試合序盤のレーン戦フェーズで公平な戦いが行われることは重要であり、それはプロの試合だろうとそれ以外だろうと変わりません。幸い、新たなレーンスワップ軽減対策によって、プロ以外には大きな影響を与えることなく、プロの試合開始時に2v1のレーンが発生することを阻止できました。今年のWorldsにおいて、エキサイティングで予測不可能なレーン戦を育むために、トップレーンのレーンスワップ検出をさらに1分間延長します。

このメカニクスはマップの逆サイドまで足を延ばすサポートチャンピオンにしか影響しないことから、あなたがサポートオレリオン・ソルでない限り、レベル1のオレリオン・ソルがロームしても影響はありません。

トップレーンの検出:3:00まで ⇒ 4:00まで


新スキン「フローラ・ファターリス」スキンも登場するパッチ「25.20」。

サモナーズリフト以外のモードに関する調整やバグ修正など、詳細な変更についてはパッチノート全文をご覧ください。

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