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2025年10月4日、アジア太平洋地域の『LoL』公式リーグ「LCP」の2026年シーズンの出場権を争う「LCP Promotion Series」が行われ、ベトナム地域枠として「MGN Vikings Esports(MVKE)が「Saigon Dino(DINO)」と対戦しました。
この結果を受け、3日に行われた「FREE-FOR-ALL」枠の決勝戦と合わせ、来シーズンの「LCP 2026」を戦う出場チームが確定しました。
この日行われた「Regional Merit Match」は、今季のLCPで最も出場枠を多く獲得していたベトナム地域を対象とした入れ替え戦。LCPゲストチームのMVKEはシーズン後半こそ他のベトナム勢の後塵を拝したものの、全体順位は5位。積極的なレーンスワップを武器に、Season Kickoffでは3位につける活躍を見せた強豪です。
対するはベトナム地域リーグ代表のDINO。春シーズンこそ4位に甘んじたものの、その後は安定した活躍で勝ち上がってきたチーム。しかしビザの関係で一部のレギュラーメンバーの出場が叶わず、急遽BOTにはREJECTの一員としてLJLで活躍したSamver選手をスタンドインで迎えての対戦となりました。
試合はGame1から36分を要する壮絶なシーソーゲームに。お互いにギリギリの集団戦を繰り広げますが、最後はエルダードレイクとバロンを獲得して攻め込んだDINOが押し切り、チャレンジャーチームが先に1勝を挙げる展開となります。
しかし、ここで崩れないのがMVKEの強さ。Game2でも強気な姿勢を崩さず、SUPのSiuLoong選手が得意ピックのパイクを選択すると序盤から一気に有利を握り、順調なスノーボールでゲームを制圧します。さらにGame3ではTOPがクレッドvsフィオラという非常に珍しいマッチアップとなりましたが、JGのゲームメイクを受けたMVKE_Kratosのフィオラが育ち切り、マクロゲームで完全に優位を築いたMVKEが23分で勝利を挙げます。
王手となったGame4。後がないDINOはSamverにサミーラというキャリーピックを持たせて勝負に出ますが、この試合はMVKEのMID-JGラインが爆発。ヴァイ、リサンドラの機動力とキャッチ力を生かしてファイトを制し、そのまま勝利したMVKEが3-1でBo5に勝利。ベトナムチーム3枠目はMVKEが守り切りました。
3日に行われた「FREE-FOR-ALL」枠では、PCS地域の代表としてトーナメントをパーフェクトで勝ち上がってきた「Deep Cross Gaming(DCG)」が、今季のゲストチーム内で最も順位の低かった「Chiefs Esports Club(CHF)」と対戦。
好調のDCGはGame1で序盤から有利を築くと、そのままペースを渡さず勝ち切り幸先よく先勝します。しかしGame2ではBOTダイブをさばいて有利を作ったCHFが反撃。BOTのSlayder選手がカイ=サ、TOPのBioPanther選手がランブルという得意ピックを生かし、1-1のタイに持ち込みます。
Game3でもBioPanther選手のエンゲージを起点に集団戦を成功させるCHFでしたが、DCGのMID・HongSuo選手がファーストピックしたライズが大暴れ。最終的に対面に5,000ゴールド以上の差をつける圧巻のスノーボールでCHFを飲み込み、2-1と王手をかけます。
迎えたGame4。意地を見せたいCHFはSlayder選手の奮戦もあって中盤まで互角のゲーム運びを見せますが、DCGはキルを獲得したBOTのFeng選手が強気のプレイでチームを牽引。ドラゴンを中心に冷静にゲームを進め勝利したDCGがBo5に3-1で勝利し、「LCP 2026」のゲストチーム枠を獲得しました。
チームを象徴的存在であるTOPのBioPanther選手を中心に最後まで果敢に戦ったCHFでしたが、スプリットごとにメンバーの入れ替えを行うなどチームのスタイルを確立できず。最終的にゲーム勝利はあってもシリーズ単位では勝利を飾ることが出来ないまま、無念の降格となりました。
この結果を受け、来期の「LCP 2026」はCHFと入れ替わりでDCGが参戦。地域別では台湾チームが3、ベトナムチームが3、日本チームが2となり、オセアニア地域のチームは再び昇格を目指す形となりました。
絶対王者CFOが強さを見せる形となった今シーズンですが、17歳のMIDレーナー・XiaoXangを擁するDCGが新たな風を巻き起こすのか。日本勢も含め、新シーズンのロースターやパワーバランス争いに注目が集まります。