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8月27日、k4senさんが主催する『LoL』リーグ「League The k4sen(LTK)Season: Spirit Blossom Beyond」のプレイオフのグランドファイナルが行われ、レギュラーシーズン1位通過の「Sorcary Tiara」が見事優勝を果たしました。
プレイオフはレギュラーシーズンの成績に基づいたトーナメントとなっており、Day 1に行われたアッパーファイナルでは1位通過の「Sorcary Tiara(ST)」が、2位通過の「Resolve Regalia(RR)」を2-1で破り、グランドファイナルに進出。
Day 2ではアッパーサイドの有利を賭けた「Domination Crown(DC)」との「ネメシスマッチ」にも1-0で勝利。特にST COREは不利を背負う展開も苦にせず、安定感ある試合運びで連勝と、1位通過らしく堂々とした戦いぶりで決勝の舞台に駒を進めました。
対するはレギュラーシーズン2位通過の「RR」。Day1ではSTに敗れたものの、Day2のローワーセミファイナルで「Precision Diadem(PD)」を2-1で破り、グランドファイナルへ。
RRはレギュラーシーズンを牽引してきたCOREがオフラインでは足踏みするも、レギュラーシーズン2勝4敗だったNEXTが3戦全勝と躍進。レギュラーシーズン最終戦ではCOREの奮闘によって2位を確保したRRが、NEXTの“恩返し”により、リベンジの機会を得ました。
グランドファイナルはウィナーズサイドのSTが1勝のアドバンテージを保持し、1-0からNEXTとCOREの試合を交互に行う変則Bo5で実施されました。
Game1はNEXT戦。Day1で敗れているST NEXTは、前回苦しめられたモルデカイザーを1stピックで取り上げますが、RR NEXTは狐白うるがヨリックを選択し、再度トップでの有利を狙うドラフトに。
試合はお互い慎重な動きで膠着状態で進みますが、ST NEXTがインファーナルソウルを獲得。これで試合はST優位かに思われましたが、エルダーファイトで白波らむねのジンクスがトリプルキルを獲得し、そのままエルダーバフと共に押し切りゲームエンド。47分にも及ぶロングゲームをRR NEXTが制し、アドバンテージを含めて1-1のタイに戻しました。
続くGame2、勢いに乗るRR COREはTOPに焼きパンの得意ピックであるブラッドミアを選択しますが、ST COREはmittiiiのライズを持たせてカウンター。RR COREもMIDにサイオンを配置し、お互いにポケットピックで勝負に出ます。
COREの対戦はスピード感あるトレードが続きますが、序盤のキルがサイオンとラカンに入ったRR COREに対し、ST COREはヴァルス、パンテオンのキャリーラインがキルを獲得したことでスノーボールの起点に。要注意のブラッドミアもmittiiiが正面から抑え込み、集団戦も圧巻のクオリティを発揮したST COREが勝利。これで2-1と、優勝に王手をかけました。
迎えたGame3。ここで両チームのコーチが4thピックまでGame1とまったく同じバン・ピックを並べるドラフトを選択。最終的にRR NEXTがJGをマオカイに変更しただけで、Game1を落としたST NEXT側が一切チャンピオンを変えない、Bo5ならではの勝負ピックで臨みます。
試合は序盤の少数戦でST NEXTが有利を握り、Game1で課題だったTOPでもキャッチを狙うなど盛んにアクションする展開に。順調にオブジェクトをスタックしたST NEXTが視界とポジショニングの有利を生かして集団戦を勝ち切り、見事に勝利。Day1を含めて2連敗を喫していた相手にリベンジを果たしました。
破れたRR NEXTはこの日4試合目、2日間で5試合を戦い抜き4勝と、レギュラーシーズンとは見違える修正力で最後まで粘りを見せました。
試合後は勝利したSTも敗れたRRもチームメイトへの感謝が止まらず、涙ながらのインタビューに。ST NEXTのJGを務めた雨宮こころは「コーチに言われたことも全部できて、今日が3ヶ月間で一番の試合だった」と声を詰まらせ、Qooコーチは「あと一歩前に出れば勝てると伝えていたし、COREとも『必ず2-1の王手で回ってくる』と話していた」と、勝負の“再戦ドラフト”の背景を明かしました。
グランドフィナーレでは、各チームのオフラインメンバーが整列し感謝の挨拶。最後はSTを代表して鈴木ノリアキが4チーム分の王冠の欠片を集めて王座に座り、「4 Crowns, One Throne」を体現するセレモニーとなりました。
そして、イベントの最後には9月10日からシーズン2となる「LTK Season:Triais of Twilight(黄昏の試練)」が開幕することが発表されました。情熱と涙の交差する3ヶ月間のドラマを終え、また新たな戦いがスタートします。