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- インタビュー
8月24日に開催された「VALORANT Challengers Japan 2025 Season Finals」のショーマッチにて、TEAM 手越祐也とTEAM takejが対戦しました。
サンセットで行われたドリームマッチは4 - 13でTEAM takejが勝利。元プロ、現役プロプレイヤーの強さを見せつけました。
本稿では試合後に行われた、手越祐也さんの合同インタビューの様子をお届け。ショーマッチの振り返りや、タイムアウト中の心境、ステージ上でのパフォーマンスについて語りました。
――1キル目を取った時、どういう気持ちでしたか?
手越:最初に撃ち合ったときに「つえぇな」と。対戦相手は『VALORANT』の腕、テクニックや実力において、雲の上のような人たちですけど、メンタルだけは自信がありました。
僕は普段から何回キルされても、何回でもキルしに行きたい性格です。なので今日は引いて負けちゃったら「もっと当たりに行けばよかった」と後悔すると思うんですよ。
それだけは避けたかったので、前で強気に撃ち合えるレイナの特性を活かしてキル取れたときは、相手がプロプレイヤーということもあり、やっぱり嬉しかったですね!
別の人と撃ち合って横向いている敵を倒したというより、ちゃんとピークして敵を倒せました。
――ショーマッチでは、自分の思い描いていたプレイはできましたか?
手越:守りでもガンガン前に詰めていく普段通りのプレイはできたんですけど、相手のレベルが普段とは遥かに違いましたね(笑)
事前練習でもイモータル帯を相手にしていたのですが、本当にレベルが違いました。自分のYouTubeチャンネルではプロの方に出演していただいており、そこで撃ち合いはしていたので凄さはわかっていたつもりです。
でもショーマッチの中でその“凄さ”を体感し「やっぱすげぇな」と感じましたね。
――今日の自分のプレイに何点つけられますか?
手越:60点くらいじゃないですかね~。
――タイムアウト後、流れが変わり何本かラウンドを取得しました。どう気持ちを切り替えましたか?
手越:現役のプロもいるし、プロを退いてストリーマーになったといえど、同様の実力を持っている人たちが相手でした。
タイムアウトで「待っていたらやられるから当たりに行こうぜ」と話し、オフェンシブな守りをするようになってから少しずつラウンドが取れるようになりました。
どんなときも守りじゃなくて攻めの気持ちが大切なんだなって。
『VALORANT』だけでなく人生においての学びにもなりました(笑)
――タイムアウト中、かなりリラックスされていたように見えたのですが何を考えていましたか?
手越:「え~どうしようかな~敵強いな~」って思ってました(笑)
人に見られるのは小さい頃から大好きなので何千人に見られている中で大好きな『VALORANT』ができるのは楽しいな~と。
あと「よくaspas選手が椅子をこうやって倒してたなー」とか「タイムアウトってこんな感じなんだー」とか、“疑似選手”を体験できて楽しかったですね!
――もし、次にショーマッチの機会があるとしたら一緒にプレイしたい選手やストリーマーはいますか?
手越:え~…いっぱいいますけど…Meiyくん、かな。僕は彼のデュエリストが大好きです。もちろん大会(VCT Pacific)は見ていますし、彼のYouTubeチャンネルにあがる動画も観ています。
昨日(23日)はウォッチパーティーに来てくれましたし、Meiyくんとやってみたいですね。
――Season Finalsの舞台にプレイヤーとして立つ心境はライブ、コンサートと違いましたか?
手越:小さい頃から人に見られるということが好きでプライベートのサッカーやゴルフ、ゲームでもそうですが、人に見られてパワーを発揮できる「自分に注目して!」というタイプです。
そういう意味ではめちゃくちゃ気持ちよかったです。人に見られながらパフォーマンスするというのはコンサートも、eスポーツも同じなのでめちゃくちゃ楽しくできました。
――やはり緊張はありませんでしたか?
手越:全っ然ないです。ステージに立つことに関しては誰よりも場数踏んでるし、僕はどんな仕事でも緊張したことはないです。
もちろん緊張感はありましたけど「どうしよう、どうしよう」と手汗がでるような緊張はなかったですね。いい高揚感で楽しむことができました。
――観客への魅せ方について、オフライン大会ならではの工夫をした部分はありますか?
手越:(出場する)皆さんは『VALORANT』の実力は超一流じゃないですか。僕は“登場シーンの舌戦から着席まで”はものすごい場数を踏んでますんで(笑)
そこは爪痕を残すレディアントで行こうかなと。師匠のtakejくんに思いっきり噛みつきましたね。試合では思いっきりやられましたけど(笑)
国内外の競技シーンでもシリアスに出てくるチームもあれば、昨日来ていただいたDetonatioN FocusMeのAkame選手のようにダンスをしながら出てくるチームもあり様々です。今日(24日)決勝を戦うFENNELも明るく、みんなでパフォーマンスをしながら出てくるチームです。
そういうところがオフラインならではの、選手としてのエンターテインメントだと思います。自分はそこが一番得意でレディアントのつもりで入場したんですけどね。撃ち合いがはじまったらビビりました(笑)
――Season Finalsにどういう意気込みで臨みましたか?
手越:今日(24日)はグランドファイナルなのでとても楽しみです。昨日のFENNEL、NOEZ FOXX、そして今日対戦するRIDDLEを含め、Challengers Japanを長い間戦い、いろいろな試合を乗り越えて京王アリーナにたどり着いています。
僕としては、昨日に引き続き今日も『VALORANT』を大好きな方と一緒に応援していきたいなと。『VALORANT』を愛する皆さんと一緒になって、一ファンとして、このあとの試合を楽しませてもらいたいです。
僕自身も昔、サッカーが大好きでサッカーのキャスターを務めさせていただいたこともあります。『VALORANT』というゲームが大好きで、いろいろな選手と絡ませていただきました。絡んだからには選手のそばで、『VALORANT』を盛り上げるお手伝いをしたいなと思っていました。
――自分の活動につながる部分はありましたか?
手越:Challengers Japan Split 2で初めて公式にオファーをいただいて大会のスペシャルサポーターを務めさせていただくことになり、ステージ上でキャスターや選手とお話しする光栄な機会が貰えました。
“好き”が仕事になるのは、生きていて一番最高で楽しいと思える瞬間です。なので、Season Finalsでも引き続き、いろいろな意味での大役を任せていただけたことは、運営の方や選手の方を含め、すべての方に感謝です。
自分がコンサートを作る上でも登場の演出だったり、照明だったりとか参考になる部分もあります。“歌と踊り”という見せ方は違えど、エンターテインメントという大きな括りでは同じだと思っています。選手の皆さんのプロ意識や、スタッフの皆さんの1つの大会を盛り上げようという意識は痛いほどわかります。
この後自分は名古屋、大阪、東京とホールツアーに入るのですが、こうしていろいろな人とお仕事をして、いろいろな方の背中を見て受けた刺激、経験がステージ上で自分の体から自動的に溢れ出てくると思います。『VALORANT』からもらったパワーを自分のライブでぶつけたいです!