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Riot Gamesは2025年12月3日、2026年の「VALORANT Champions Tour(VCT)」シーズンの詳細を発表しました。2026年シーズンは、ライブイベントの増加や新チームの参入に加え、Tier 2シーンである「Challengers」から世界大会「Champions」へ直接つながる道が開かれるなど、エコシステムに大きな変革がもたらされます。

まず、今シーズンの大きな変更点とゴールとなる大会は以下の通りです。
Champions開催地: シーズンのクライマックスとなる「Champions」は上海で開催。
新チームの参入: Ascension等を経て、ENVY、PCIFIC、ULF、SLT Seongnamが昇格。また、Nongshim RedforceとDragon Ranger Gamingが再昇格を果たしました。
Championship Pointの刷新: Stage 2プレイオフから2チーム、ポイントから2チームがChampionsへ進出する形式を継続。

また、シーズン開幕を告げる「Kickoff」トーナメントには、トリプルエリミネーション形式へ刷新されるなど、フォーマット変更が適用されます。
参加チーム: 各リーグ12チーム。
形式: トリプルエリミネーション(3敗で敗退)を採用。
シード権: Champions 2025の上位4チーム(各リーグ)は1回戦シード(Bye)を獲得。
Masters進出枠: 各リーグの上位3チームが、12チームに拡大された「Masters Santiago(サンティアゴ)」への出場権を獲得します。

Americas: 1月15日~
EMEA: 1月20日~
Pacific: 1月22日~
CN: 1月22日~
最初のMasters(サンティアゴ)終了後、Stage 1が開幕します。
グループステージ: 12チームを6チームずつの2グループに分割。
形式: シングルラウンドロビン(総当たり戦)、全試合BO3。各チーム5試合を実施。
プレイオフ: 各グループの上位4チームが進出(下位2チームはこの時点でStage 1終了)。
Masters進出枠: 上位3チームが「Masters London(ロンドン)」への出場権を獲得。
2026年最大の変化は、Challengersチーム(Tier 2)を取り巻く環境です。これまでの「Ascension」システムに代わり、Challengersチームが直接Championsを目指せる「Path to Champions」が導入されます。
Ascensionの廃止: 昇格トーナメント「Ascension」はシステムから除外されました。
Stage 2プレイオフへの参加: Challengersのトップチームが、インターナショナルリーグ(IL)の「Stage 2プレイオフ」に直接参加し、ILチームとChampions出場枠を争います。
金銭的サポート: Stage 2プレイオフに出場するChallengersチームには、渡航費やビザ取得、滞在費の補助として7万5000ドルの助成金が支給されます。

日本のファンにとって最も気になる「Pacificリーグ」のChallengers枠(Stage 2プレイオフ進出枠)は以下の通りです。
Challengers Japan 1位: Stage 2プレイオフ進出(確定)
Challengers Korea 1位: Stage 2プレイオフ進出(確定)
Challengers SEA 1位: Stage 2プレイオフ進出(確定)
LCQ(ラストチャンス予選)勝者: 以下のチームで争い、勝者1チームが進出。
South Asia 1位
Oceania 1位
SEA 2位、3位
日本のChallengersリーグで優勝すれば、そのままVCT PacificのStage 2プレイオフに合流し、そこで勝ち抜けばChampions上海へ行けるという、夢のあるルートが開通しました。
「Path to Champions」の導入に伴い、ロスター要件についても規定が設けられました。
アカデミーチーム: 各地域のChallengersには参加可能ですが、「Path to Champions」への参加資格はありません(Stage 2プレイオフには進めない)。また、2026年からはアカデミーチームの降格保護がなくなり、最下位の場合は降格の可能性があります。
アフィリエイトチーム: 「Path to Champions」に参加可能です。メインロスターとの選手の入れ替え制限が適用されます。
年齢制限:CNリーグ: 全ティアで18歳以上。Americas/EMEA/Pacific: 通常Challengersは地域のルール(多くは16歳以上)ですが、ILプレイオフ(Path to Champions)に参加する場合、特例として16歳以上の出場が可能となります。
2026年のVCTは、Tier 2シーンの強豪チームがシーズン後半にTier 1の脅威となる可能性を秘めた、オープンなシステムとなります。Mastersサンティアゴ、Mastersロンドンを経て、最終決戦の地「Champions上海」に立つのはどのチームになるのか。1月のKickoffから目が離せません。
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