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ついに幕を開けたChallengers Japan 2025 Season Finals。1日目の対戦カードはFENNEL vs NOEZ FOXXとなりました。互いのピックマップで一方的な試合を繰り広げた冒頭2マップとは反対に、3マップ目・ヘイブンはオーバータイムにもつれ込む接戦となりました。
激闘を制したのはFENNEL(FL)。NOEZ FOXX(NFX)を3-1で下し、Ascensionへの切符をかけてRIDDLEとの対戦に臨みます。今回はそんなFENNELより、Aace選手・neth選手に試合の振り返りと次戦への意気込みを伺いました。
――勝利おめでとうございます。まずは簡単に今日の試合の感想をお願いします。
Aace:今日の試合の感想は、「強かったなぁ、自分」って感じです。それだけ。それと楽しかった。久しぶりにBo5やって自分の体力面とか心配だったんですけど全然大丈夫で、めちゃくちゃ楽しくやれたかなと思います。
neth:向こうの戦術かもわからないですけど、サイファーに対するプレッシャーが凄すぎてちょっといつもみたいに上手くプレイできなかったんですけど、Aace、Hals筆頭に他のメンバーみんなめっちゃ頑張ってくれてなんとか勝てて安心しました。
――カロードはSplit 3初週にNFXを13-2と圧倒したマップでしたが、本日は同様にとはいかずでした。NFXは構成を変更しての試合でしたが「相手のここが上手かった」などがあれば教えてください。
Aace:自分としては全体的に相手の個の力が自分たちよりよかったのと、ピストルラウンドを2個落としちゃったのが大きくて。1v3も2回されて少人数戦を結構落としちゃったんですよね。もし、ピストルラウンド片方と1v3がなかったら、どうなるかわかんなかった試合だと思うんですけど、相手一人ひとりが強くて負けちゃったかなと。
neth:結構対策は練ってきたんですけど、大事な試合一発目で最初からピックしてくるとは個人的には思ってなくて。そこはちょっとびっくりしたけど予習したから大丈夫とは思ってたんです。だけど、まだ全員こっちがエンジンかかってないなって感じで負けて。
ただ、負けたんですけど、次のサンセットからリセットして上手くできましたね。
――サンセットはSplit 3通してFENNELのセカンドBANで、Split 3では一度も出なかったマップです。話せる範囲で大丈夫なんですが、これはある意味FLの隠し玉だったんでしょうか?
Aace:そうです!
neth:まあ、自信ないマップではないとだけ言っておきます。
――BANしている間も弱いからBANしていたわけではない、と。
neth:まあそうですね。
――これはあんまり聞かない方が良さそうですね。
Aace:全然大丈夫です。どうせもう5マップ決まってるんで。本当にサンセットだけは任せてください。
――サンセットはHals選手とAace選手が暴れまくっていて、お2人で44キル、NFX全員のキル数を合計しても届かないほどのキル数でした。こういった極端にキルが偏る試合というのはFLではよくあるんでしょうか?
Aace:結構あると思います。普通にオペレーターでワンピック取って、自分たちの思うようなプレイがずっとできる試合は、基本的にワンサイドゲームになりがちで、あとHalsは一回元気になったらもう止まらないので。スクリムでもああいう試合、結構あります。
――戦術面でもスノーボールしやすい傾向にあったりするんでしょうか?
neth:狙ってできるものじゃないんですけど、まぁありますね。構成的にもセージのウルトが7ポイントなのでガンガン回していけば有利になる展開が多いので。
――ロータスはオーバータイムにもつれ込む長丁場になりましたが、今回のFinalsから構成を変更して2回目の試合でした。改めてAace選手の久しぶりのネオンはどうでしたか?
Aace:ネオンは本当に苦手なキャラなんです。まあ苦手というか、できるんですけど、緊張しちゃったら変なスタン出ちゃったり、変なカーテン出ちゃったり...。なんですけど、今日はなんかたまたまできて。
ただ、前の試合が終わってからランクをずっとやっていて、ロータスでネオンを使って練習してたので、その成果はちょっと出たなとは思います。
今回、エントリーで死ぬことが全然なかったと思うんですけど、前のRIDDLEの試合ではそれがよくあったので、チームとしてのフィードバックで自分がエントリーしやすいようなセットアップとか、エントリーで死なないようなプレイをできるように全力でサポートしてしてもらったのが、うまくいったかなと。
――neth選手から見ていかがでしたか。
neth:めっちゃ上手いと思います。ただオフラインでは初めてで、本人も緊張してたと思うので、そういった面ではネオンでギリギリながらも逆転で勝てたのはいい感触だったんじゃないかなと。
Aace:ありがとうございます(neth選手にお辞儀)。
――ロータスといえばEsperanza選手の1v5がありましたが、あの時チームの雰囲気はどうでしたか?
Aace:「あげよう」みたいな感じで。俺らが勝っちゃうから。「1ラウンドあげよう」みたいな。
neth:それくらいのメンタルでしたね。
Aace:本当に気にしないっすよ1v5されても。
neth:そのためにね、ピストル取ったから。
Aace:本当、全然、気にしない感じで。
――最後のヘイヴンはFLにとってSplit 3で勝率8割、Finalsでさらに構成を変えて2戦2勝という得意マップだったかと思います。OTを取り切って、ヘイヴンが控えている間のインターバル、どんな心境でしたか?
Aace:チームの雰囲気は、ね。
neth:あんな勝ち方したらね。
Aace:もう勝ったねって感じだったかな、みんな。ヘイヴンは絶対負けないよ、みたいなマインドだったので。
――FLはNFXに今日の試合を除けば2-3で負け越していて、かなり苦手な相手と言って良かったのかなと思います。何か具体的な対策はあったのでしょうか?
Aace:NFXはすぐ場所を変えるチームで、平たく守るんじゃなくて詰めてくるとか、全部寄ってカウンターしてくるとか、そんな感じのチームなので、自分たちも4人とかで多く集まって、相手のカウンターに対して勝てるような練習をしてきたというのがあります。
(neth選手のほう向いて)ありますか?(笑)
neth:(うなずく)
Aace:ありがとうございます(neth選手にお辞儀)。そんな感じで、苦手だけど大事な試合は全部勝ってるから。
neth:そう。勝利の質がいいよね。
Aace:ありがとうございます。
neth:勝つとこがいいよね。
Aace:勝つとこがいい。
――やはり、苦手意識はありましたか?
neth:わかりやすいんですけど、eKo選手が強すぎて。ここは毎回予想を超えてきて大変かなと。
Aace:eKo選手も強いんですけど、Esperanza選手ももう本当に素晴らしい(拍手)。何回まくられたか、みたいな。
neth:ね。今日やばかった。
Aace:最強。個人単位で強いよね、NOEZは。
neth:本当にそう。
Aace:それがきついっていう。
――話題が変わりますが、配信などneth選手にAace選手がハグしていたり、neth選手に“保護者感”がある気がするんですが、最近のお二人はどうですか?
neth:なんか一定でいいよね。
Aace:ちょうどいい。
neth:ノリが似てて、そこは何か言葉で表せないんですけど、相性いいなとは思います。
――今日のインタビューでも互いに「ね!」みたいな感じで(笑)
neth:Aaceがね。
Aace:年を重ねるごとにnethさんみたいな大人になるのかなって思ってます。
――ロールモデルのような。
Aace:リスペクト。
neth & Aace:(握手しながら)ウェーイ。
――少し試合の話から脱線しちゃいましたね。
neth:全然。お願いします。
Aace:お願いします、そういうのも。
――ではお言葉に甘えてもう一つ。お二人は以前、明るめで異なる髪色でしたが、今は暗めの似た色になっていますよね。
neth:完全にもう寄せてます。Aaceが。
Aace:寄せてない...(笑)
neth:Aaceが俺に。
Aace:夏だったんで金にしたんですけど...。
neth:まだ夏だよ。
Aace:ちょっと似合わなすぎて戻そうって。そうしたらnethさんがその1週間くらい前に(髪色が)暗くなって。
neth:そう。あとから来たからね、Aaceは。
Aace:真似したみたいになっちゃった。
neth:真似したんだって、だから。
Aace:違う...(笑)
neth:真似したんだって。それでしかない。
――ありがとうございます(笑)。明日は対RIDの決勝、FLとしては3度目です。最後に試合への意気込みをお願いします。
Aace:絶対勝ちます。もう本当に。もう勝つだけ。もう他はないです。勝つだけです。ありがとうございます。
neth:今日の試合よりかはテンポ感的にまだ普段スクリムしてるチームと似てるんで、やりやすさはあるんですけど、やっぱり今日あった少人数戦のミスみたいなのが出ると負けると思うんで。このあとまたみんなで部屋で集まってミーティングするんですけど、そこでしっかり修正すれば全然勝てると思います。
Aace:勝ちます。
――ありがとうございました!
neth & Aace:ありがとうございました(二人でお辞儀)。