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SHG Gaeng「DFM戦はちゃんと準備すれば勝てる」―CHFを下し、つぎに臨むは敗退をかけた日本対決...崖っぷちから這い上がることはできるか【LCP Season Finals】

LCP Season Finals で、シーズン敗退を賭けたCHF戦を終えたばかりのSHG Gaeng選手にインタビュー。試合前の状態やつぎに控えるDFM戦への意気込みを聞きました

オクドス熊田

オクドス熊田

2025年8月23日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」Season Finals のWeek 5 Day 2が実施され、日本から参戦する「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」はオセアニアのチーム「Chiefs Esports Club(CHF)」と、シーズンの敗退を賭けて対戦しました。

Game 1はまさに圧倒と呼べる試合運びでゲームを制するも、続くGame 2では序盤におけるWhynot選手の思い切ったガンクで試合の流れを掴まれ敗北。最終試合となったGame 3では、SHGがうまくテンポを握るも最後までCHFの攻めが鋭く、予断を許さないような試合展開に。最終的にはEvi選手を始めとする各個人の素晴らしいプレイングが光り、見事SHGが勝利を飾りました。

今回は試合後のSHG Gaeng選手にインタビュー。重要な試合に臨む際のメンタル、試合中のコール――そして、つぎに控えるDetonatioN FocusMe(DFM)との一戦について、お話を聞きました。

「準備をすればちゃんと勝てる」DFM戦への意気込みを語る

――本日はお疲れ様でした! まずは簡単に、本日の感想をいただけますか。

Gaeng:Game 2に負けてしまってちょっと不安でしたけど、勝ててよかったです。

――本日はかなり重要な試合でしたが、緊張などはありましたか? たかやスペシャルさんによる試合前の通話などでは、そういった様子は見られませんでしたが。

Gaeng:試合前に緊張する、というのはあまりありませんね。チーム全体で見ても。

――なるほど、いつも通りの感じで構えていたと。Game 3はシーズン敗退をかけた最終決戦でもありましたが、その時も?

Gaeng:そうですね。とはいえ、チームメイトに関しては「そう見えなかった」というだけですので……もしかしたらみんな、ちょっと怖かったんじゃないかなって思います。

――そんな中、勝利を飾られたということで……本当におめでとうございます。本日の試合を振り返ってみると、まずGame 1では新チャンピオンであるユナラをピックしました。Gaeng選手から見て、ユナラとはどういうチャンピオンでしょうか。

Gaeng:レーン戦も強いし、スケールもいいから、今のメタですごくいいピックだと思いますね。レーン戦で有利を取ってから先に動けるのがとても強いなと。サポートで隣に立つときも、かなり主導権を握ることを意識して動いています。

――実際に試合中も、Lv2先行からがっちり主導権を握ってましたしね。

レベル2先行からタワー下へミニオンを押し込み、主導権を握るユナラ。この動きで猶予を作り、その後は素早くスワップへ移行した。

――崖っぷちで迎えたGame 3はどうだったでしょう。

Gaeng:こっちのほうがスケールもいいし、ゆっくりやったら勝てそうだなと。キンドレッドだけ怖かったので、そこをケアしながら戦っていきました。

――キンドレッドに関しては、Yohan選手の的確なカウンタージャングルが刺さっていた印象です。集団戦はかなりヒヤっとするシーンもありましたが、試合中はどういうことを話されていましたか?

Gaeng:とにかく注意していたのはキンドレッドのR(羊の執行猶予)ですね。Rを使うまでゆっくりやりながら……「使ったら反転しよう! 入ろう!」と声を掛けながら集団戦を組み立てていった感じでした。

――その動きは綺麗に刺さっていたと思います。お見事でした。

Yohan選手によるスカーナーのR(インペイル)でキンドレットを見事捉えたシーン。この集団戦はアタカンの獲得に繋がり、勝利への大きな足掛かりとなった。

――ここからもまだまだ気の抜けない試合が続きます。こういうとき、Gaeng選手はどうやってリフレッシュしているのでしょう。

Gaeng:特別してることはないですね。帰って、美味しいものを食べて、リラックスする……って感じです(笑)

――では今日、帰ったら何を食べたいですか?

Gaeng:僕はどんぶりが好きなので、どんぶりを食べたいです。

――ぜひともゆっくり、堪能していただければと思います。続いては5度目となるDFM戦です。前回は惜しくも負けてしまいましたが、改めて意気込みなどをお聞かせいただけますか。

Gaeng:帰って、ミーティングをして、しっかり準備をして。そうすればちゃんと勝てるチームだと思っています。頑張ります!

――ありがとうございます! 次戦も期待しています。


試合後のGaeng選手はとても落ち着いた様子で、しっかりとインタビューに応じていただきました。以降も重圧のかかった試合が続きますが、昨年のPCS(Pacific Championship Series)でも同様の崖っぷちな状態からFinalsまで駆け上がったのがこの“SHG”です。

つぎに控えるのは日本国内からの宿敵DFMとの一戦。勝てばPlayoff進出、負ければシーズン敗退……天国と地獄がはっきりわかれるこの試合を、日本勢で争わなければいけません。どちらも応援したい身としては心苦しいところではありますが、まずはSHGが守った来年度のLCP日本チーム出場枠を喜びつつ、改めて次の試合を見届けられればと思います。

もしこの試合でSHGが負け、さらにつぎの試合でDFMが負けていた場合、DFMがゲストチームの最下位となり、日本チームの枠がひとつ減る可能性があった。

DFM vs. SHG戦は8月24日、日本時間18時30分より開始予定。どちらのチームがPlayoffへと至るのか、いまから楽しみでなりません。

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