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DFM Harp「もう上に行くしかない状況。自信を持って最後まで戦い抜く」―PSGに敗れ、プレイオフ進出をかけたラストマッチへ【LCP Season Finals】

PSG Talon戦後のDFM Harp選手にインタビュー。試合やピックの振り返りと、次戦への意気込みを聞きました。

ハル飯田

ハル飯田

2025年8月22日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」の第3Split「Season Finals」Week5 Day1の試合が実施され、「DetonatioN FocusMe(DFM)」が「PSG Talon(PSG)」と対戦しました。

勝てばプレイオフ進出が確定となる重要な一戦。DFMはGame1で序盤から優位を築く展開も、ヘラルドファイトでの有利トレードを機にPSGがスノーボールに成功。最後はバロンパワープレイから一気に試合を決められてしまいます。

続くGame2では勝負ピックとしてJGにキヤナを採用しますが、PSGがインベードスタートからのレベル2MIDガンクを決めたことで序盤から苦しい展開に。Aria選手のオーロラを起点に粘りのファイトを見せるも差は縮まらず、そのまま押し切られ0-2で敗戦となりました。

試合後、DFMのSUP・Harp選手にインタビュー。試合全体の分析と、先週の試合から続くローム系チャンピオンのピックの背景、そして気になる“ブリッツのコツ”などを聞きました。

「どんな相手にも上手くやれると信じている」

――0-2での敗戦となりました。率直な感想を聞かせてください。

Harp:僕たちが勝てる相手だと思っていて自信もあったんですが、インゲームもそうですし、ドラフト面でも敵の構成までしっかり予測しきれていなくて……色々と考えなければと思っています。

――今日はニーコとバードのピックになりました。最近のパッチでタンクサポートの弱体化もありましたが、今はロームが効果的なチャンピオンを優先している状態でしょうか。

Harp:タンクサポートもまだ強いですし、(メタは)僕の中ではそんなに変わっていないと思っています。ただ、そういう普通のチャンピオンよりも主導的にゲームを作れる、レーンも強気に行けるチャンピオンの方がチームのレベルを上げられるのではないかと考えて、そういうピックを優先した感じですね。

――実際に先週の試合ではその狙いが上手く決まっていた印象でした。今日もGame2こそスタートが良くありませんでしたが、Game1の出だしは順調だったと思います。あそこから逆転されてしまったのは、何が良くなかったと考えていますか?

Harp:PSG相手にビビってしまったのが問題かなと思います。最初のドラゴンはMIDプッシュもできてビジョンもあって、自分たちにとって良い状況だったので、相手が来るならファイトしても良かったと思います。

ランブルのTPもあって僕は勝てると思っていたのですが、(実際は)「相手が来たから下がろう」となってしまって、ドラゴンを取れたのは良かったですが、あそこでファイトすれば大きくリードできたはずなので、そこが一番大きかったですね。相手にビビったプレイになってしまったかなと。

――Game2はCitrus選手にキヤナを持たせる構成となりました。先週に引き続き、やはりアサシンJGの優先度が高いのが今のDFMの特徴と感じますが、改めてCitrus選手との組み合わせをどう感じていますか?

Harp:ピックは練習やスクリムをやりながらチームで決めることなのですが、僕の目線では、Citrusは自分で前に出て(ファイトを)作るよりも、僕とかAriaが状況を作った後に(入って)キャリーするのが上手い選手です。なので、その構成を練習でやっていて、本番でも出ているという感じですね。

――BOTデュオを組むKakkun選手は今日は体調不良とのことでしたが、自分でもパフォーマンスの向上を口にしていました。隣でレーニングするHarp選手はKakkun選手の成長をどう見ていますか。

Harp:僕も同じですね。Split1からずっと一緒にやっていて成長しているのが見て取れますし、今日は色んなミスがあって反省しなければという話もしましたが、とてもポテンシャルがある選手だと思っています。僕たちが感じているように、Kakkun選手も成長を実感しているんじゃないでしょうか。

――今日は残念ながら敗戦となりましたが、日曜日の試合に勝てばプレイオフに進めると思います。明日の試合結果によってはSHGと3回目の対戦になる可能性もありますが、一度勝てたことでメンタル的にも良い状態なのではないでしょうか。

Harp:そうですね。去年からずっと勝てなかった相手なので、今回めっちゃ久しぶりに勝てて、次ももちろん勝てると思っていますし、先週から僕たちの雰囲気も自信も良くなっています。

今日は負けてしまいましたけど、もう1回しっかり分析して戦えば勝てる相手だと思いますし、どんな相手にも上手くやれると信じていますから、皆で一緒に頑張ってプレイオフに行きたいです。プレイオフに行くのが一番の目標で、SHGとCHFのどちらが来ても僕らは準備ができていますから、頑張るしかないと思います。

――以前のインタビューで「プロになってここまで負けが続くシーズンは初めて」とメンタル的な難しさも口にしていましたが、今はどのようなマインドですか?

Harp:今年は僕のキャリアで勝率で見ても一番低いですし、パフォーマンスもすべての部分で足りていないと感じているので、プロになってから一番大変なシーズンだと思っています。ただ、そんな状況が一番勉強が出来ると思いますし、成長しかできない状況になっています。下がる場所もないし、上に行くしかない状況なので、最後まで頑張って、今年を綺麗に、良い気持ちで終わりたいです。

――では、応援してくださるファンの皆さんにメッセージをお願いします。

Harp:先週久しぶりにSHGに勝てました。今日も勝てると思っていた人も負けると思っていた人もいると思いますが、僕たちは毎試合全部勝てると思って、信じて戦っています。今までずっと続けてくれていたように応援していただきたいですし、最後に良い結果を出してファンの皆さんを嬉しい気持ちにできればと思っています。

――ありがとうございます。ちなみに、素晴らしいパフォーマンスだったブリッツクランクのフックを当てるコツも教えてもらえませんか?

Harp:そんなことないですが(笑)、ブリッツクランクは自信が一番大事で、自信があるかどうかでスキルショットが当たるか変わるチャンピオンだと思います。「自分は絶対にフックを当てられる」と思ってプレイするのが一番大事ですね。

――では、日曜日の試合も自信を持って戦えることを祈っています。今日はありがとうございました。

Harp:ありがとうございました。


「LCP Season Finals」は、出場8チームがMid Seasonの戦績に基づいて「コンテンダーグループ」と「ブレークアウトグループ」へとグループ分けし、2フェーズ制で実施。現在はフェーズ2となり、「ブレイクアウトグループ」からは上位2チームがプレイオフへと進出。

プレイオフでは変則ダブルエリミネーション形式のトーナメントが行われ、上位3チームが年間最大の国際大会「Worlds 2025」への出場権を獲得します。

本日の結果を受け、DFMは8月23日に行われる「SHG」vs「CHF」の勝者と、24日18:30より対戦予定。勝てば第6シードでのプレイオフ進出となります。

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