VCT Pacific 2025 Stage 2 DAY6にて、日本のZETA DIVISIONとTALON(TLN)が対戦し、マップカウント0-2でTLNが勝利しました。
本稿では、試合直後に行われた合同インタビューの模様をお届け。XQQコーチとXdll選手がTLN戦の感想や、アイスボックスでの構成変更理由、次戦となるT1戦への意気込みを語りました。
◆アイスボックスにデュエリストは必要
――本日の試合を終えての感想をお願いします。
Xdll:TLNは、ランクマッチでよく当たるような強い人たちが集まっていて強かったなって思いました。自分たちがミスしていた部分も多くて悔しいです。
XQQ:DFM戦を終え、特に防衛側において“自分たちが何をすべきか”をしっかり考えた上で、満足とは言いませんが練習はしっかりとできていました。なので、アイスボックスの構成変更や、DFM戦と違うマップを選んだことによって、自分たちがやりたいプレイを少しはできたのかなとは思っています。
ただ今日は、本当に落としてはいけないような重要なラウンドを落としてしまうなど、そういうラウンドの勝敗が、結果に大きく響いたのではないかと思います。
――XQQコーチに質問です。次の試合までにどういった準備をしますか?
XQQ:今回、TenTen選手が風邪でかなりしんどい状態でのプレイでした。それが全てとは言いませんが、僕らのチームはコールにおいて主にTenTen選手、そしてコミュニケーションの要であるDep選手にかなり依存しています。TenTen選手があまり喋れなかったことによって連携が不足して、本来だったらコミュニケーションを取ってやるべきプレイができませんでした。
それと同時に、TenTen選手がどれだけ僕たちにとって重要で、影響をもたらしているかを再確認しましたね。なので来週以降、それ以外の部分で直せる部分は直していかなければいけないと思いますし、パフォーマンスを最高の状態で来週の試合に挑みたいと思います。
――Xdll選手に質問です。次回の試合は「T1 HomeGround」で、かなりアウェイな環境になると思いますが、精神的な面も含めてどういった準備をしますか?
Xdll:正直なところT1のファンが多いと思うのでちょっと不安ではあります。でも、自分はわりとメンタルにそこまで左右されないと思っているので、いつも通りやれるように頑張りたいと思います。


――XQQコーチに質問です。DFM戦でアイスボックスにおいて、どのような課題が見つかり、本日の構成への変更をしたのでしょうか? 一番の要因があれば、教えてください。
XQQ:構成を変えた一番大きな要因は、「このマップはデュエリストがいないとおかしくなるんじゃないか」ということですね。これは冗談半分くらいですけど。
今のVCTにおいてはいろんなチームがノーデュエリスト構成を試していて、唯一成功しているのが中国の1チームくらいかなと。Team Hereticsも同じくノーデュエリスト構成をやって対策されるといったこともありました。
アイスボックスにおいて練習通りにプレイするということの難しさは、他のマップの比にならないのかなと思っています。そこで、多少のランダム性にも対応できるように、ジェットのようなエージェントを入れておいた方が、僕らのチームにフィットするんじゃないかなと思ったのが一番の理由です。
ただ、それが(変更理由の)50%というわけではなく、他にも理由はあるんですが、わかりやすいのはそこかなと思います。
――DFM戦時の構成と練度の差はありましたか?
XQQ:正直そこまで大きく練度の差があったかと言われれば、そこまでなかったのかなとは思います。
構成関係なく、防衛でのちょっとしたクリアリングミスや、普段やらないような小さなミス一つで結構流れが傾いてしまったりもしたので、いつも通りの配置だったり、僕らがやっているような戦い方ができていれば、ラウンドを取れたんじゃないかと思います。
――Xdll選手に質問です。イニシエーターを担当する時と別ロールを担当する時で、ご自身のパフォーマンスの差を感じたりしますか?
Xdll:普段の練習ではあまり感じないんですけど、大会になって初めてそのエージェントを出す時は、ちょっとパフォーマンスが下がったりするなとは思いますね。でも、2試合目からは慣れて、そこまで感じなくなります。
ZETAの次戦は7月26日(土)のT1戦です。この一戦はT1 Home GroundというT1主催のイベント内で行われます。試合前にはZETA DIVISION所属のLazさん、TenZさん、Xccurateさんをはじめとした豪華ストリーマーが参加するショーマッチが行われます。