2025年7月16日に『リーグ・オブ・レジェンド』に配信されるパッチ25.14で新たなADCチャンピオンのユナラが登場します。彼女は「揺るがぬ誓い」という二つ名を持ち、古来より伝わる知識と技術を携えてアイオニアに帰還します。
◆ユナラの設計思想
ユナラは、シーズン2のAct 2でリリースされる、王道の通常攻撃をベースとしたADC(アタック・ダメージ・キャリー)です。
開発チームは、近年のマークスマンがスキル依存型(例:スモルダー、カイ=サ)や、非常にユニークな操作を必要とする(例:ゼリ、サミーラ、ニーラ、アフェリオス)傾向にある中で、ユナラを“王道のマークスマンとしての感触”を持たせることを目標としました。
ユナラは、間合いの管理、移動しながらの通常攻撃、位置取り、高い継続火力といったマークスマンの基本的な技能を重視するプレイヤーのために設計されています。開発者によると、ユナラの瞬間的なゲームプレイはアッシュ、ジンクス、ゼリ、カイ=サと比較可能だとのことです。

◆ユナラのストーリー
物語上、ユナラはダーキン戦争(偽のコンメの戦争としても知られる)の際に、「均衡の守人」の影の拳でした。彼女はダーキン・グレイヴを精霊界に封じるために自身を犠牲にし、約1400年間(幾世紀)そこに留まっていました。
ユナラは精霊界にいた間に神話的な存在となっていましたが、超常的な力の氾濫である「ワイルドブルーム」によって、神殿と共に定命の世界に舞い戻り、かつての面影すら残らないアイオニアを目の当たりにします。

◆ユナラのプレイスタイル
ユナラはボットレーンでの活躍が想定されており、ゲームプレイは力の変動に焦点を当て、Qでエネルギーを溜めた後に一時的に非常に強力な状態になることができます。
アルティメットスキルを使用することで、ゲームプレイのダウンタイムを短縮し、特にQの強化をより長く維持できます。彼女のスキルは単純さを保ちながらも、高いレベルのプレイヤーにとっては位置取りやウェーブ管理といった基本的な技術を通じて無限のスキル表現を可能にします。

◆ユナラのスキル概要
ユナラは祈りの数珠を武器として使用し、その攻撃アニメーションには武道家のような多くのこだわりが込められています。
固有スキル - 始まりの地への誓い
クリティカル攻撃に追加の魔法ダメージが付与されます。これはビルドに影響を与え、単純ながらも、敵がアーマーを多く積んでいる場合でもターゲットを選ばないダメージを提供します。
Q - 精神修養
通常攻撃のたびに「解放」スタックを獲得し、チャンピオンへの攻撃やクリティカルで追加のスタックが得られます。スタックが最大になると、Qを発動することで攻撃速度と追加ダメージを得て、通常攻撃が小規模な範囲ダメージを追加します。このスプラッシュ攻撃はオンヒット効果を減少した効果で適用し、自身の固有スキルやクリティカルも発動します。ユナラは攻撃を継続することで「解放」スタックの減少を抑えることができます。
超越状態中(アルティメット中)は、Qが自動的に発動し、通常の約3倍の持続時間を得ます。
W - 裁きの弧 / 滅びの弧
回転する珠を放ち、移動しながら敵にダメージとスロウ効果を与えます。珠は終点で広がり、その場に留まる敵に継続ダメージを与えます。
超越状態中は、「滅びの弧」となり、直線状のスピリット魔法のレーザーを放ち、ダメージとスロウ効果を与えます。このレーザーは発動が速く、クールダウンによってアルティメット中に約3回発動できます。
余談:このスキルをきっかけに、リーグ・オブ・レジェンドでは15年間存在しなかった「円形」の飛び道具の当たり判定が新たに開発されました。
E - カンメイの歩み / 触れ得ぬ影
一時的に移動速度が急上昇し、敵を追跡したり、位置を移動したり、スキルショットを回避したりするのに使用できます。敵に向かって移動する際には移動速度がさらに増加します。
超越状態中は、「触れ得ぬ影」となり、移動速度の代わりにダッシュが得られます。アルティメットを発動するとこのスキルがリセットされるため、E→R→Eという連続使用が可能です。また、ダッシュ中にRやWを発動できるため、敵を捉えるためのコンボが可能です。これにより、小さな壁を越えることもできますが、非常に厚い壁は越えられません。
R - 自己超越
ユナラ自身の本来の力を解放し、数秒間「超越状態」に入ります。この効果時間中、すべての基本スキルが強化されます。ユナラはこのアルティメットを中心にプレイを構築します。
ユナラと対峙する際には、彼女のQとRが発動した時が最も強力なタイミングであるため、一時的に距離を取り、効果時間が切れるのを待つのが良いでしょう。
アイオニアの古来の知識と揺るがぬ誓いを携えた伝説のユナラは、シンプルなキットの中にも奥深いスキル表現が隠されており、サモナーズリフトに新たな嵐を巻き起こすでしょう。
