「VALORANT」をプレイしていると、誰もが一度は耳にするであろう「クロスヘア」という単語。特に初心者のうちは、上級者やチームメイトから「クロスヘアの設定を変えた方がいい」なんて言われることも多いのではないでしょうか。
でも、「そもそもクロスヘアって何?」「どうやって変えるの?」「どんな設定がおすすめなの?」と疑問に思いますよね。
そんなVALORANT初心者のあなたのために、本記事ではクロスヘアの基本から具体的な設定方法、人気のあるクロスヘア、タイプごとのメリット・デメリットまでを解説します。
最適なクロスヘアを見つけて、VALORANTをもっと楽しみ、さらなる上達を目指しましょう!
◆『VALORANT』のクロスヘアとは?
ゲーム画面中央の「照準」がクロスヘア
『VALORANT』におけるクロスヘアとは、ゲームプレイ画面中央に表示される「照準」のことを指します。

マウスやカメラを動かしてもクロスヘアは常に画面中央に固定されており、FPSゲームではこのクロスヘアが、あなたが撃った弾の飛んでいく方向を示しています。
なぜクロスヘア設定が重要なのか?勝敗を分ける理由
『VALORANT』のように、ミリ単位の精密なエイム(照準合わせ)が要求されるゲームでは、クロスヘアの設定が勝敗を分けることもあります。実際に、クロスヘアを初期設定で使っているプロプレイヤーやベテランプレイヤーは少ないでしょう。
特に、ヴァンダルやファントムのように初弾が真っ直ぐ飛ぶ武器を使う場合、クロスヘアは弾の着弾位置を正確に示す重要なUIです。敵の頭に正確にクロスヘアを合わせるヘッドショットをするためにも、自分にとって見やすく、狙いを定めやすいクロスヘアに設定することが非常に大切なのです。
◆クロスヘア設定を変えるメリット・デメリット
デフォルト設定との比較
『VALORANT』には最初からいくつかのクロスヘアが設定されていますが、それが必ずしもあなたにとって最適とは限りません。例として、デフォルト設定のクロスヘアと、多くのプレイヤーが使用するシンプルな「ドットタイプ」のクロスヘアを比較してみましょう。


上のデフォルトクロスヘアでも狙うことは可能ですが、中央の点がなく、周りの線が少し大きいと感じる人もいるでしょう。下のドットクロスヘアは、中央の点(ドット)が明確で、敵の頭のような小さなターゲットを「点で狙う」感覚でエイムしやすくなります。
自分に合ったクロスヘアを見つけることが重要
クロスヘアの設定に「絶対的な正解」はありません。見やすい色や形は人それぞれですし、プレイスタイルによっても最適な設定は異なります。
タップ撃ち(単発撃ち)を多用し、初弾の精度を重視するプレイヤー
スプレー撃ち(連射)でのリコイルコントロールを重視するプレイヤー
遠距離での視認性を高めたいプレイヤー
とにかくシンプルな表示を好むプレイヤー
このように、自分の戦い方や好みに合わせてクロスヘアをカスタマイズすることが、ゲーム上達への第一歩です。
クロスヘアタイプごとの長所・短所を知っておこう
様々なクロスヘア設定がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
・ドットタイプ
長所:非常にシンプルで視界を遮らない。初弾の狙点が明確。
短所::動きながら撃つ際などのブレ(エラー)がわかりにくい。人によっては小さすぎて見失うことも。
・十字タイプ
長所:存在感があり見失いにくい。移動/射撃エラー表示をつけることでストッピングを意識できる。
短所:ドットより視界を専有する。大きすぎると敵と重なって見づらくなることも。
これらの特徴を理解し、色々な設定を試しながら、自分にとって最高のクロスヘアを探していくことが大切です。
◆クロスヘアの設定方法と基本操作
設定画面の開き方
クロスヘアの編集・設定は、VALORANTのゲーム内設定画面から行います。
ESCキーを押すか、画面右上の歯車アイコンをクリックして設定メニューを開きます。
上部メニューから「設定」を選択します。
設定画面が開いたら、上部タブから「クロスヘア」を選択します。

クロスヘアプロファイルで設定を保存・共有(インポート/エクスポート)
複数の項目がありますが、最も使うであろう項目が「クロスヘアプロファイル」です。ここでは、複数のクロスヘア設定を保存し、簡単に切り替えることができます。

クロスヘアコードのインポート:プロプレイヤーやフレンドが公開している「クロスヘアコード」と呼ばれる文字列をコピーし、この画面の「プロファイルコードをインポート」ボタンからペーストするだけで、その人のクロスヘア設定を丸ごと自分のゲームに取り込めます。おすすめの設定を試すのに最適です!
クロスヘアコードのエクスポート:自分の設定を他の人に共有したい場合は、「エクスポート」ボタンでクロスヘアコードを作成できます。
知っておくと便利な設定項目(高度な設定、観戦中の表示)
プロファイルの下には、ほかにも便利な設定があります。
高度な設定:ここをオンにすることで、通常のクロスヘアとは別に「照準(ADS)」状態のクロスヘアやスナイパースコープ状態のクロスヘアを個別に設定することが可能となります。オペレーターのようなスナイパーライフルを使うときだけ特定のクロスヘアに切り替えたい場合は、この項目をオンにする必要があります。
観戦対象のクロスヘアを表示:自身がデスした時や他プレイヤーの画面を観戦している際、そのプレイヤーのクロスヘアをそのまま観戦画面に反映させる設定です。他のプレイヤーがどのようなクロスヘアを使用しているかがわかるので、知りたい場合は「オン」にしましょう。
◆クロスヘアを自由自在にカスタマイズ!主要な設定項目
ここからは、具体的にクロスヘアの見た目を編集する方法を解説します。クロスヘアタブの「一般」から「プライマリ」へと項目を切り替えてみましょう。
すべての項目を説明すると長くなりますので、主要なものを紹介します。

クロスヘアの色
クロスヘアの色を編集することができます。デフォルトでは白になっていますが、プレイヤーごとに視認しやすい色に変更することが可能です。緑、ピンクなど背景に紛れない色が選ばれやすい傾向にあります。
輪郭
クロスヘアの輪郭を表示させるかを選べます。オンにするとクロスヘア自体の視認性が上昇しますが、その分クロスヘアの中央部分が見にくくなる可能性があります。
オン/オフの切り替えのほか、輪郭の「不透明度」と「厚さ」を調整できます。スライドバーを操作しながら自分が一番見やすいものを探してみてください。
センタードット
クロスヘアの中央に小さな点(ドット)を表示します。これをオンにすることで初弾の着弾位置が視覚的にわかりやすくなります。正確に初弾を狙いたいプレイヤーに向いています。
移動エラー・射撃エラー
移動中や射撃中にクロスヘアが広がる(エラー)アニメーションを表示するかどうかの設定です。インナーライン、アウターラインそれぞれに設定できます。「移動エラー」をオンにすると移動中にクロスヘアが広がるため、「止まって撃つ」というVALORANTの基本動作(ストッピング)を意識しやすくなります。
◆【タイプ別】クロスヘア例とコード
ここでは、実際に多くのプレイヤーに使われている代表的なクロスヘアタイプと、プロの設定例を紹介します。あくまで参考として、ここから自分好みに調整していくのが良いでしょう。クロスヘアコードを使えば簡単に試せます。
シンプルで見やすい「ドットタイプ」

インポートコード例:
0;P;d;1;f;0;0t;4;0l;1;0o;0;0a;1;0f;0;1b;0
ドットで構成されたクロスヘアです。初弾の狙いやすさや視界の視認性において非常に優れており、シンプル故の強みを持っています。
バランス型の「小型十字タイプ」

インポートコード例:
0;s;1;P;c;5;h;0;m;1;0l;4;0o;2;0a;1;0f;0;1b;0;S;c;4;o;1
デフォルトのクロスヘアサイズを小さくし、アウターラインを消したタイプのクロスヘア。ある程度の視認性があるためドットだけでは逆に見づらい…といったプレイヤーにおすすめで、多くのプロやプレイヤーに使用されています。
【番外編】ユニークなクロスヘア設定例

インポートコード例:
0;P;c;1;t;6;o;1;d;1;z;6;a;0;f;0;m;1;0t;10;0l;20;0o;20;0a;1;0m;1;0e;0.1;1t;10;1l;10;1o;40;1a;1;1m;0
視界中央を巨大な十字が占めるクロスヘア。視認性が悪く、移動エラーや射撃エラーをオンにした場合にはさらに多くの画面スペースを占めます。
もちろん実用的ではないのですが、観戦画面で味方を笑顔にしたいならこういったクロスヘアもあり…かも?
このほかにも、プロプレイヤーがクロスヘアコードを共有していることもあるので、気になる人は本人の配信やSNSなどで確認、検索してみてください。
◆クロスヘア設定時の注意点
クロスヘアの編集画面にも明記されていますが、クロスヘアのインナーラインやアウターラインの厚さを設定する際、偶数と奇数を混ぜて設定するとピクセル描画上の関係で画面に「ずれ」が生じる可能性があります。
クロスヘアが画面中央からずれていると感じた場合は、インナーライン・アウターラインの厚さを見直してみると解決するかもしれません。
以上がクロスヘアの設定解説です。
上手くなっていくにつれ、多くのプレイヤーが凝り始めるのがこのクロスヘアの設定。
初心者のうちから自分に合ったクロスヘアを見つければ、他のプレイヤーに大きく差をつけることができるでしょう。本記事を参考にして、お気に入りのクロスヘアを設定してみてください。