【LoL】初代LCP王者「CFO」のChawyコーチにインタビュー! 強さの秘訣はメタの理解と「試合を楽しむこと」【LCP Mid Season】

LCPの強豪「CTBC Flying Oyster」のヘッドコーチ・Chawy氏にインタビュー。国際経験豊富なコーチ視点でのチーム分析を聞きました。

League of Legends インタビュー・コラム
【LoL】初代LCP王者「CFO」のChawyコーチにインタビュー! 強さの秘訣はメタの理解と「試合を楽しむこと」【LCP Mid Season】
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2025年からスタートした『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」。最初のシーズンである「Kickoff」を制し、国際大会「First Stand」でも各地域のチャンピオン相手に熱戦を繰り広げたのが「CTBC Flying Oyster(CFO)」です。

そんなCFOにて今季よりヘッドコーチを務めるChawy氏を直撃。現役時代はTaipei AssassinsなどでMIDレーナーとして活躍し、引退後は国内外でコーチ・キャスターとして活動するChawyコーチに、CFOの強さの秘訣を聞きました。

◆大物ルーキー・HongQをベテランたちが支える盤石の布陣

――インタビュー、よろしくお願いします。

Chawy:皆さんこんにちは。CFOのヘッドコーチのChawyです。よろしくお願いします。

――初戦からTalon戦という重要なマッチアップでしたが、見事に2-1で勝利しました。今日の試合の感想から教えてください。

Chawy:Talonを相手に良い結果ではあったんですが、内容は色々とミスがあって、100パーセントの力を出せたとは言えないですね。改善する部分があると思います。

――CFOはKickoff、そしてFirst Standにおける見事なパフォーマンスでLCPのレベルの高さを世界に見せつけてくれました。コーチが考える、今のCFOの1番の強みはどこでしょうか。

Chawy:まず「メタをしっかり理解できている」ことだと思いますね。なので重要なバンピックフェーズでどんなドラフトをすればいいのかも把握できていて、ゲームがやりやすいのが強みだと感じています。

――今季からフィアレスドラフトが導入されていて、選手は色々なチャンピオンがプレイできることにポジティブな反応が多い印象です。バンピックを主導するコーチの立場からすると、どんな感想でしょうか。

Chawy:まったく新しいことなので、最初はすごく大変で難しいと思いましたね(笑)。ですが、考えてみればそれはどのチームも同じで、決して私たちだけが不利なことではありません。実際にやってみると、私自身もすごく純粋に楽しめています。

試合後、選手をねぎらうChawyコーチ

――日本のチームは毎年チームビルディングに苦戦して、スタートダッシュが苦手な傾向にあるのですが、CFOは昨年からロースターを大幅に刷新したにも関わらず、最初のシーズンですぐに結果に繋げました。Chawyコーチがチームビルディングで意識しているポイントをぜひ教えてほしいです。

Chawy:私はまず「シンプルにゲームを楽しむこと」を選手に伝えています。日本のチームは言語が違う選手で構成されているので、ゲームそのものよりもコミュニケーションのイシュー(課題)が今は大きいのではないでしょうか。そういった場合は簡単な言葉でシンプルなコミュニケーションにすることが、チームを成功に導くために重要なことだと私は思っています。

――ありがとうございます。CFOと言えば17歳のMIDレーナー・HongQ選手のパフォーマンスも素晴らしいですが、ルーキーシーズンからあれだけ実力を発揮できている要因は何だと考えていますか。

Chawy:実は、HongQは今季のCFOを編成する時に一番最初に決まったメンバーで、彼を中心にチームが構成されたんです。ルーキーの選手のためには導いてくれるベテランのプレイヤーが必要になりますが、CFOは他の5人のメンバーが色々とアドバイスやフォローをして、HongQにプレッシャーをかけない環境になっていて、そこが良いパフォーマンスに繋がっているんじゃないかなと思います。

HongQ選手はTalon戦でもPlayer of The Matchに選出される活躍ぶり

――今日は試合をスタンドから観戦していたのですが、SUPのKaiwing選手とJGのJunJia選手だけでなく、BOTのDoggo選手もかなり大声でコールしていて、会場に響き渡っていましたね。

Chawy:ヘッドセットをしていて自分の声が聞こえないので必要以上に声が大きくなっているというのもあると思います(笑)。

――対戦相手のTalonよりもかなりコミュニケーションが活発に見えました。

Chawy:そこも自分たちの強みですね。私たちは勝っても負けても次の試合をいつも前向きに、楽しむマインドを持って臨めているので、そこはプラスに働いていると思います。

集団戦以外のタイミングでも盛んにコミュニケーションが交わされていた

――Doggo選手と言えば、1vs1に出場してリヴェンの選択でしたね。あのパフォーマンスはいかがでしたか?

Chawy:実はあれは、私のミステイクなんですよ(笑)。今シーズンは「Spirit blossom(精霊の花祭り)」のチャンピオンが使えるので、昨夜のうちに「Doggoのヴァルスで行こう!」と決めたんですが、いざピックしたら審判から「ヴァルスはピックできませんよ」と言われて、急遽チャンピオンを変えたんです。

※今季の1vs1ピックプールは「精霊の花祭り」スキンを持つチャンピオンとなっているが、「精霊の花祭り ヴァルス」スキンは4月30日配信のパッチ「25.09」より登場予定の未実装スキンで、プールに入っていない。

――そうだったんですね(笑)。最後に、日本のファンもCFOのことをLCP地域を代表するチームとしてとてもリスペクトしています。ぜひメッセージをお願いします。

Chawy:今年はHongQもルーキーですし、ここまで短期間で結果が出せたことは正直に言って予想以上です。日本のファンにそう評価していただけているなら、とても嬉しいです。ありがとうございます!


17歳の新星・HongQ選手だけでなく、TOPレーンでのDriver選手とRest選手の使い分けなど、独自のチームカラーで快進撃を続けるCFO。「Mid Season」Day1ではTalonに2-1で勝利し、Kickoff Seasonの勢いそのままに快進撃を続けています。

開幕日から注目の台湾勢対決とあってオープンしたばかりの会場「LCP Arena」には大勢の観客が詰めかけ、CFOのユニフォーム姿のファンもかなりの人数が来場。名実ともに台湾を、そしてLCP地域を代表するチームとして今後も日本チームにとって最大の脅威と言える存在になるでしょう。

会場付近にはCFOラッピングの銀行もあり、現地での人気の高さがうかがえる。

CFOの参加する「LCP Mid Season」は全8チームによるBO3のシングルラウンドロビンで5月25日までレギュラーシーズンが実施され、上位6チームがノックアウト形式のQualifier Roundへと進出。LCP上位2チームは国際大会「MSI」への出場権を獲得します。

《ハル飯田》

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ハル飯田

ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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