3月22日・23日に両国国技館にて次世代Virtual esports Project「ぶいすぽっ!」の大型イベント「VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE」が開催されました。
5つのゲームタイトルでぶいすぽっ!チームがライバルチームと“ガチバトル”する本イベント。種目のひとつ『VALORANT』では、夢野あかりさん、猫汰つなさん、英リサさん、花芽すみれさん、紫宮るなさん、コーチのTORANECOさんが、まざー3さんを中心とするライバルチームと対戦。試合が行われた3マップすべてで勝利を収めました。
本稿では、イベント終了直後に実施した夢野あかりさんへのインタビューをお届け。リーダーとして背負っていたものや、チームの成長、メンバーへの印象、飽くなき『VALORANT』へのモチベーションはどこから来るのかを伺いました。

◆僕のIGLをチームワークで“正解にしてくれた”
――イベントお疲れ様でした。まずはご感想をお願いします。
夢野あかり:ライバルチームのメンバーを見たとき「ほんとに強すぎる!このチームに勝てるのかなあ」って思っていました。スクリムでもコミュニケーションが上手くいかなかったり、なかなか勝てなかったり、ちょっと苦しいこともあったんです。
それでも少しずつ良いラウンドの取り方ができるようになっていって、チームとして仕上がっていくのを実感していました。「初日よりも絶対に強くなってる」と自信もついていましたが、まさか3-0で勝てるとは思ってませんでした!ナイスチームです!
――あかりさんはデュエリストとして自信を持ってエントリーし敵をなぎ倒していました。実況の岸大河さんも「(Gen.G Esportsの)t3xture選手みたい」と絶賛していましたが、どんなマインドでエントリーしていたのでしょうか。
夢野あかり:えー嬉しい。今回は僕が一番ランクが高いし、リーダーも任されているし、デュエリストとして引っ張っていきたかったんです。「気持ちでは負けないようにしよう」と心がけていたので、それが強気な立ち回りにつながっていたと思います。みんなサポートが上手だったんで、僕がエントリーさえしたら、みんながラウンドを取ってくれる安心感もありました。
――リーダーであり、デュエリストであり、IGLでもある。今回あかりさんは多くのものを背負っていたと思います。プレッシャーがあったのではないでしょうか。
夢野あかり:実際、結構プレッシャーはありましたね。でも僕のIGLをみんなが信じてくれたので、最後までやり遂げられたと思います。間違ってたことも多かったと思うんです。でもみんなあったかい言葉をくれるし、チームワークで僕のIGLを正解にしてくれたので、本当に感謝してます。
――一般的にデュエリストはIGLに向かない役割と言われていますよね。
夢野あかり:みんなが僕を活かしてくれたので、僕が戦いやすい得意な形で動けるメリットはありました。でもやっぱり、エイムに集中することと、ミニマップで全体を見ることのバランスが難しかったです。全体を見られていないIGLをしてしまっていましたが、メンバーのおかげでなんとかなっていました。

◆ぶいすぽっ!メンバーの“頼りがい”を訊く
――あかりさんも仰っていた通り、スクリムでは厳しい展開もありました。チームとしてどのように成長していったと感じていますか?
夢野あかり:最初はみんな報告量が多くてVCが混雑しちゃっていたんですけど、練習を通じて「ここ見れてないよ」とか、チームに足りていないところをコールできるようになりました。コミュニケーションが洗練されていき、さらにみんなやりやすくなったと思います。
コーチのTORANECOさんも、一人ひとりにミクロ・マクロの細かいフィードバックをしてくれて、良いところをすっごい褒めてくれて、良い雰囲気でずっと練習できましたね。
――ちなみに「この練習方法いいな」と思ったものなどありましたか?
夢野あかり:ボット撃ちで、ひとつのボットにエイムし、キャラクターを動かしてトラッキングしつつ、別のボットを撃つ練習は成長につながったと思います!
――昨年の「RAGE VALORANT 2024 feat.VSPO!」ではXQQさんに、「第9回 Crazy Raccoon Cup(CRカップ)」ではcrowさんにコーチングされていましたが、コーチごとの色の違いを感じることなどありましたか?
夢野あかり:前回のRAGEでは期間も長かったので、XQQさんに『VALORANT』の基礎を教わりました。そこで『VALORANT』のチームプレイを磨くことができました。今回はTORANECOさんに強いセットやポジション、アングルなど、細かいところを教えてもらいましたね。crowさんはいっぱい作戦を知っててたくさん案を出してくれて、CRカップではcrowさんの提案が全部刺さっていてすごかったですね。
――今回のチームメンバー全員の印象を教えてください。
夢野あかり:やっぱりちゅな(猫汰つな)強いですね!ちゅなは前回から引き続き一緒に出ることになって、すごい心強かったです。何回ちゅなに救われたことか。マクロもミクロも強くて、いてくれてよかったです。
リサさんはアビリティーとか設置とか、頑張りがスコアにあらわれない役割で、一番大変なポジションだったと思うんです。それでもずっとチームの雰囲気を良くしてくれたり、しっかりサポートしてくれて感謝しています。チームの支えでした。
すみれさんは本番が近づくにつれてどんどん化けていって、本番でも“すみれキャリーラウンド”いっぱいでした。「フィジでわからせてる」のすごいです。僕が持てないオペレーターを持ってくれたのも助かりました。負担もかけちゃったけど、やっぱりゲームセンスが高くて、今ダイヤモンドだそうですが、ダイヤモンドにいていい腕前じゃないです。
るなっつ(紫宮るな)は、少人数戦で残ったときの安心感がすごかったです。一緒に大会でたこともありましたが、今回は特に強気にエリアコントロールしてくれて、ローテするとき選択肢が多くて、IGLもしやすかったです!

――ライバルチームで特に警戒していたメンバーはいましたか?
夢野あかり:やっぱりまざモンライン(まざー3さん&SurugaMonkeyさん)です。強さはみんな知っての通りで警戒していましたが、やっぱり今日も強かったですね。あとは、KH(Killin9Hit)さんも、あんまり『VALORANT』やってるイメージなかったのに強かったです。クナイで結構しばかれちゃって「え、それ倒してくるんだ」と思いました。ダークホースでしたね。
――「この人はこういうことしてきそう」とか考えたりしていましたか?
夢野あかり:まざー3とモンキーさんはエイムも強いから、強気に勝負してくるだろうなとは思っていました。ロータスは焦りましたね。
――ロータスではこの日はじめてライバルチームにリードを握られる展開でした。どのように立て直していったのでしょうか。
夢野あかり:TORANECOさんのタイムアウトで流れ変えられましたし、練習でいろんな攻め方を学んでいたので、「これが通らなかったから次はこれしよう」といろんなことを試すことができました。それが勝ちにつながりましたね。「どうしよう」ってなる時間は少なかったです。
◆無限に『VALORANT』するモチベーションの源は
――話は変わりますが、昨年の3月に『VALORANT』を48時間配信されていました。どのようなモチベーションでインキューしているんでしょうか。
夢野あかり:第一に、本当に僕『VALORANT』大好きで、やっていて楽しいんですよ。僕って“得意なこと”が今まであんまりなかったんです。でも『VALORANT』は長時間やってたらイモータルまでいけて、大好きで没頭できるもので強くなることができて嬉しかったんです。もっと強くなりたいし、“レディアントになりたい”って気持ちは今でもあります。
でもやっぱりレディアントはなかなか難しいですね。それでもレディアントになりたいから、やっちゃうんですかねえ(笑)

――『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』も同じように無限にランクマッチをプレイされていますよね!
夢野あかり:『LoL』も楽しいからやっちゃうし、「今の悔しい!もっと上手くなりたい!」って思います。
――『VALORANT』ではレディアントを目標にされていますが、『LoL』ではなにか目標などありますか?
夢野あかり:高いランク目指す領域にはまだいったんですが、今のブロンズのひとつうえでのシルバーに行きたいなと思います。やるからにはね、あげたいですよね、ランク。
――では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
夢野あかり:会場、配信でたくさんの方に見守られながら『VALORANT』をできて、さらに3-0で結果を残せてすごく嬉しいです。最高の一日になりました。また、Day1でみんなが戦っているのを見て「人が真剣に取り組む姿って本当にカッコよくて素晴らしいな、僕も頑張りたいな」と改めて思いました。こんなにたくさんの人に応援してもらえるぶいすぽっ!に入れて良かったなと思いました。ありがとうございました!
――ありがとうございました!今後のご活躍にも期待しています!

デュエリスト、IGL、そしてチームリーダー。複数の役割を背負いながらも、チームメイトの支えによって最高のパフォーマンスを発揮した夢野あかりさん。「人が真剣に取り組む姿はカッコいい」という言葉には、彼女自身がゲームへ捧げる情熱と向上心が凝縮されています。イモータルからレディアントへ、そして『LoL』でもランクを上げたいという飽くなき挑戦心。"もっと強くなりたい"という思いは、これからも彼女を新たな高みへと導いていくでしょう。
VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE公式サイト:https://event.vspo.jp/vspo-showdown-2025/
<夢野あかり関連リンク>
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