Zeus「あとはMSIも優勝したい」―優勝後の「HLE」合同インタビューをレポート【First Stand 2025】

『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会「First Stand」のファイナルが3月16日に開催され、HLEが3-1で優勝を果たしました。本稿では、現地で参加したプレス合同インタビューの模様をお届けします。

League of Legends インタビュー・コラム
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『リーグ・オブ・レジェンド』の新しい世界大会「First Stand」のファイナルが3月16日に開催され、LEC代表のKarmine Corp(KC)とLCK代表のHanwha Life Esports(HLE)が優勝をかけて熱い戦いを繰り広げました。

前日に行なわれたセミファイナルの様子からもHLE優勢と見られていましたが、Game 1から熾烈なシーソーゲームとなり、集団戦に勝利して勢いに乗ったKCがまずは1勝。しかし続くGame 2、Game 3ではHLEが安定したプレイで危なげなく勝利を掴みます。後がなくなったKCはGame 4で素晴らしい粘りを見せますが、HLEが力強い攻撃でネクサスを割り勝利。これにより3-1でHLEが優勝となりました。

筆者はセミファイナルに引き続きファイナルでも現地取材を行ない、試合終了後にプレスルームで実施されたプレス合同インタビューにも参加してきましたので、そのときの模様をお届けします。

◆Zeus「Fakerを超えられるとは思っていない」

――まずはDelight選手、ついに初めての国際大会で優勝を果たし、不利な状況を覆すいわゆる「クラッチプレイヤー」としても素晴らしい活躍を見せましたが、今回の「First Stand」のトロフィーはご自身にとってどんな意味がありますか。

Delight:新たに開かれる国際大会に、「LCK Cup」で優勝してLCK代表として参加することができました。みんなで一生懸命頑張り、僕の初の国際大会ということも含めて優勝できて良かったです。

――Zeus選手、まずは優勝おめでとうございます。「First Stand 2025」の大会中は何度も活躍を見せましたが、試合のなかでご自身の記憶に残っている満足したプレイはありますか。

Zeus:短期間に非常に多くの試合を戦ったので覚えているのがファイナルしかなく、ファイナルでの自分のプレイが記憶に残っています。

――Zeka選手へ質問です。国際大会で再び優勝を果たしましたが、「First Stand」初優勝の感想を聞かせてください。

Zeka:7日間で行う短い期間の大会であり、各リーグの1位チームだけが出られる大会なので、とても重要だしすごく大変だろうと思っていました。そしてコンディション管理が一番重要になると考えていたのに、そういった部分で僕が上手くやれなくてチームメイトたちに申し訳ないと思っていたんですけど、みんなが上手くやってくれたのでありがたかったです。

――引き続きZeka選手、今大会では各地域の強いチームと対戦しましたが、一番印象に残っている選手はいますか。

Zeka:今日のファイナルで対戦したVladi選手が一番印象に残っています。様々なチャンピオンを上手く起用していましたし、レーン戦もとても上手くて相手するのもやりづらかったです。それと、ゲームのたびに面白くて愉快な挨拶をしていたのでとても印象に残っています。

――Zeus選手への質問です。Zeus選手はこれまでのキャリアで多くの業績を上げ、トッププレイヤーであるFaker選手の後継者のような道を歩んでいるとも言われていますが、それについて同意しているのか知りたいです。

Zeus:今まで良いキャリアを積んできましたが、これからまだ積まなければならないキャリアが残っていると思います。そしてもし僕が優勝を何度もしたとしても、Faker選手を超えられるとはもちろん思っていないです。僕としては、いつでもどんなときでもベストを尽くすことに集中したいと思います。

――すべての選手へ質問です。今年、すべての国内大会と国際大会で優勝する「ゴールデンロード」の記録を達成する自信はどのぐらいありますか。

Zeus:これまでの大会では非常に満足のいく結果が出せているので、僕らのチームに資格があるのが嬉しいです。だけどこれからの大会で多くの難関があると思うので、とくに気にせず頑張ろうと思います。

Peanut:僕も資格はあるにはありますが、今年は大会が本当にたくさんあるので、あまり考えずに目の前のことにベストを尽くそうという考えでやっていくつもりです。

Zeka:とてつもなく遠い道だと思っています。今年は始まったばかりで、まだ残っている大会もすごく多いので、そういったことは考えずにすべての試合でベストを尽くしたいです。

Viper:僕はまだ早いと思っています。今日のファイナルでもGame 1でKCに負けましたし、今回の試合だけではまだ誰にもわからないことだと思うので、やっぱり早いかなと思います。僕は一歩一歩やっていきたいですね。

Delight:僕は個人的には気にしていないですし、考えたことがないです。目の前のものに集中すべきだと思っています。

――Zeus選手とPeanut選手だけが「First Stand」、「MSI」、そして「Worlds」まで、すべての国際大会でファイナルに進出したことのある選手となりました。これに対してどんな意味を感じていますか。

Zeus:ファイナルに進出するのは重要なことだと思っているので、とても良い記録だと思います。「MSI」の優勝も果たしたいです。

Peanut:これまで上手くやってきた証拠のひとつだと思います。ファイナルもいいですが、優勝のほうをより多くできたらいいなと思います。

◆Zeka「身体のコンディションとプレイのパフォーマンスは別」

――Peanut選手は8年ぶりに国際大会での優勝となりましたが、今回の優勝はどんな意味を持っていますか。

Peanut:久しぶりの優勝でもちろん嬉しいです。これまで国際大会には何度も出て、何度も優勝のチャンスがあったのに掴めなくて悔しい気持ちがありましたが、今日の優勝で少しはその気持を払しょくできたかなと思います。

――「LCK Cup」から「First Stand」までスケジュールがきついという話もありましたが、コーチの立場でコンディションを維持するために気をつかった部分はありますか。

DanDy:パッチに適応する時間も短かったですし、試合間のタームも短かったので、試合に出ているとき以外の時間はできる限り選手たちが休息を取れるように、選手たちがなるべく「きつい」と感じることがないように、事務局のスタッフ、コーチ陣とともに最大限の努力をしました。

――Zeka選手は大会期間の中盤あたりでコンディションを崩していたかと思いますが、Zeka選手が使用するチャンピオン、特に今回だとサイラスで恐ろしいほどのプレイを見せていました。どうしてあれほど爆発的なパフォーマンスが出せるのでしょうか。

Zeka:身体とゲームは別だと考えています。身体のコンディションは悪くてもゲームは手さえ負傷しなければ上手くやれると思っているので、できるだけ手などの外傷がないように気をつければ大丈夫だと思います。

――コーチへの質問です。フィアレスドラフトの最強チームとしてHLEが君臨しました。この制度が今後も続くことになりましたが、今後の試合においてチーム的には良いことだと思いますか。

DanDy:まだ正確に良し悪しを申し上げるのは難しいと思いますが、それでも我々はフィアレスドラフトで開かれた初めての国際大会で優勝したので、今の大会にうまく適応できていると思います。次のリーグでも良い効果を出せると思うので、ポジティブに見ています。

――Peanut選手にお願いがあります。HLEの前身はROX Tigersなので、ROXメンバーに向けてメッセージをお願いできたらと思います。

Peanut:以前もそうでしたが、今も当時のメンバーたちが応援してくれていると聞いています。いつも応援してくれてありがとうと伝えたいです。これからも応援し続けてくれたら嬉しいです(笑)。

――今日は本当に素晴らしい試合を見せていただきました。Zeus選手への質問です。おそらくランブルとジェイスが出た初めての試合だと思います。リコールをしようとしましたが、キャンセルしてタワーシージをしているジェイスを倒しました。それを見てTOPらしい行動だと思いましたが、倒される危険もあったなかでどうしてリコールを止めてジェイスを倒す判断をしたのでしょうか。

Zeus:まずマップの状況を読みながら、相手がどうするだろうと考えました。ジェイスを倒して、敵が僕を倒しに来ようとしてもテレポートで逃げられると思ったので自信を持ってプレイしました。

――Peanut選手への質問です。今大会は7日間も試合が続いて体力的に難しかったと思いますが、コンディション管理をどのようにしていましたか。

Peanut:大会の期間が長くないので、できる限り健康管理に気をつかいながら臨みました。だけどLoL Parkでの大会だったので、大会の感覚などはスムーズに準備できたと思います。

《スイニャン》

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スイニャン

スイニャン

韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warのプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。2017年からはLeague of Legendsの国内プロリーグ「LJL」の公式日韓通訳に抜擢され、現在も複数タイトルで韓国人選手の通訳・翻訳活動を行なっている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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