ライアットゲームズでアンチチートを担うPhillip Koskinas氏が、過去1ヶ月間のチーターとの終わりなき戦いについて発信。アンチチートソフト「Vanguard」が新記録の「1秒あたりのBAN数」を記録したことや、地域別の対策状況などを伝えています。
◆ブラジル地域ではコンペティティブの試合の10%にチーターが出現、現在は適性レベルまで減少
Koskinas氏は投稿にて、新しいアップデートやホットフィックスを配信できない年末年始においてチーターが増加したのは事実と認め、現在は適正レベルまで減少していると発表しました。また、1月10日から13日にかけて、過去最高の持続的BAN速度を記録し、ほぼ1分間に7回のアカウントを停止したとのこと。今後はこのような休暇期間中にも対処できるような“サプライズ”アップデートを計画しています。
とりわけこの期間、ブラジル地域ではコンペティティブの試合の10%にチーターが出現しており、画面を読み取りマウス入力を不正に指示する「ピクセルボット」(別名カラーボット)と呼ばれる悪質な手法が流行。幸いこれについては迅速に対処することができ、検出、排除が進んでいます。
また、地域別では北米では1,000ドル以上する高額なDMAハードウェアチートが出現、これらは月次で一掃されているほか、トルコではPCカフェで予めチートがインストールされている問題があり、違反を繰り返す店舗をホワイトリストから削除しています。
日本を含むアジア太平洋地域では、中国のチーターがVPNを使用して地域規制を回避する問題があり、Vanguardのジオフェンシング(仮想空間において地域を隔てる柵を設け、アクションを起こすというもの)を改善中にあります。
◆ランクロールバックもAct 2で登場へ
また、Season 2025 Act 2では、既に予告されている通り「Ranked Rollback(ランクロールバック)」も登場。チーターによって影響を受けたすべてのプレイヤーに失われたRRが戻ってくるようになります。
さらに、不正行為のレポートに関する通知システムも改善中。報告されたチーターがBANされたとき、報告に対するフィードバックがログインしていた場合のみに得られる仕様でしたが、これを近いうちに「メールボックス」システムに移行、ログインするたびに報告したチーター全員のリストが迎えてくれるようになります。
このほか、TikTokで目にするチートの宣伝動画について「このゴミをダウンロードするつもりなら、レシートを取っておいた方がいい」と述べるなど、不正行為との終わりなき戦いを続けていく姿勢を示しています。