先日、世界中で大ヒットを記録したNetflixアニメシリーズ「アーケイン(Arcane)」が完結。
そんな熱狂冷めやらぬ中、新たな『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』アニメシリーズが構想されていることがわかりました。
※「アーケイン」の製作を指揮するショーランナーのChristian Linke氏が、Twitchでのインタビューにて公表
◆Riot Gamesの『LoL』映像化プロジェクト、さらなる展開へ
ストリーマーNecrit94のTwitch配信にLinke氏が直接出演し、「アーケイン」の完結を祝うと共にスタジオの今後の展望を語りました。
Linke氏によれば「アーケイン」の成功は、Riot Gamesが手掛ける『LoL』の映像化プロジェクトの大きな弾みとなり、『LoL』とその世界”ルーンテラ”を題材とした映像化企画はまだまだ多く存在し、「新しい物語を語り、既存の物語を続けるための企画はまだまだたくさんある」と今後の展開に意欲を見せています。
そして現在ルーンテラから3つの地域を舞台にそれぞれの検討をしており、そのうちの1つは1年前から制作中と明かしました。
Linke氏は新作3作品の舞台が“ノクサス”、“アイオニア”、そして“デマーシア”になることを発表しました。 これらの地域は「アーケイン」では物語の中心として描かれなかったため、『LoL』をプレイしたことがない「アーケイン」ファンにとってはほぼ未知の領域といえます。
「アーケイン」を手掛けたフランスのアニメスタジオForticheとLinke氏は、「アーケイン」を完成させるのに9年もの月日を捧げています。 そうした中でLinke氏は「アーケイン」に登場していないキャラクター達にも同じ情熱をもってストーリーを語りたいという気持ちが募っていったそう。
また、なぜこれら3つの地域が選ばれたかという理由は、普段『LoL』で使用されている人気キャラと不人気キャラのデータを洗い出し、人気の理由が性能なのかキャラクター性なのかに注目して、後者の理由によるピック率が高いキャラクターたちでどのようなストーリーを描けるかを調べた結果、ノクサス、アイオニア、デマーシアが正しい方向性と確信したとのことです。
◆期待高まる『LoL』アニメシリーズの未来
「アーケイン」は緻密な世界観と魅力的なキャラクター描写と圧巻のビジュアルで、『LoL』ファンのみならず多くの視聴者を魅了しました。 今回の3作品の新規制作発表は、Riot Gamesが本格的に『LoL』の映像化プロジェクトを進めていることを示しており、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
しかし、Linke氏と共同制作者のAlex Yee氏は以前に新作品の制作状況について「今はストーリーや脚本を練っている段階で、まだ制作には入っていない」とも語っています。
また、Riot Games共同設立者のMarc Merrill氏が「Linkeは3つの番組ではなく3つの地域を検討していると言いました。私達はたくさんの番組(それとゲームも)検討中です。」と補足コメントを出しています。
「アーケイン」も構想からリリースまで6年がかかったことを踏まえると、新作の公開までには時間がかかるようですが、「アーケイン」に続く新たな傑作の誕生を期待して待ちましょう。