【LCK 代表選抜戦】「Dplus KIA」が「T1」を倒し、Worlds 2024へ進出決定! ―ShowMaker「Worldsには俺が連れて行く」【インタビュー】

韓国リーグ「LCK」では今年の「Worlds」残りの2枠をかけて代表選抜戦(Regional Qualifier)が開幕しました。Round1ではDKが見事3-2で勝利。試合終了後に行なわれたDKのインタビュー翻訳をお届けします。

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【2024 LCK代表選抜戦】「Worlds」第3シードが確定したDKの勝利インタビュー。ShowMaker「Worldsには俺が連れて行く」
【2024 LCK代表選抜戦】「Worlds」第3シードが確定したDKの勝利インタビュー。ShowMaker「Worldsには俺が連れて行く」

『リーグ・オブ・レジェンド』の韓国プロリーグ「LCK」では今年の「Worlds」出場枠4つのうち、Summer優勝チームのHanwha Life Esports(以下、HLE)とChampionsポイントでHLEの次点としてGen.Gの出場がすでに決まっています。その残りの2枠をかけて、2024年9月12日より代表選抜戦(Regional Qualifier)が開幕しました。

初戦は、T1 vs Dplus KIA(以下、DK)の対戦。試合はBO5で行なわれ、5戦目までいく接戦となったものの、最後の試合で中盤の集団戦に勝ったDKがそのままゲームをリードして見事3-2で勝利しました。これによりDKの「Worlds」進出が確定。T1はRound 2へ駒を進めることとなります。

本稿では、試合終了後に行なわれたDKの選手5名のインタビュー翻訳をお届けします。

◆「Worldsへ行って海外の上手い選手たちと戦ってみたい」

――LoL Parkではファンの皆さんの歓声がすさまじいです。それだけ今日の勝利を待っていたということだと思います。まずはKingen選手、異名どおり「ビッグゲームハンター」らしい姿を今日も見せてくれましたね。勝利の感想を聞かせてください。

Kingen:本当に久々に冷や汗をかくような戦いができて楽しかったです。プレイオフのときは残念な試合を何度もお見せしてしまいました。しかしその分、長い準備期間が得られたので、この選抜戦では良いところを見せたいと思いました。不安な面もありましたが、ようやく勝利できて良かったです。

――5戦すべて30分を超える接戦でした。ゲーム時間が長かったので体力的にも負担が大きかったかと思いますが、最後の試合はどんな気持ちで臨みましたか。本当に奇跡の瞬間を作り出したいと考えていたのでは?

Kingen:5戦目までいくとお互いに不安定な部分が多くなり、余裕を持てたほうが勝率が高くなると考え、平常心を保とうとしていましたね。

――今日はTOPのバンピックが興味深かったです。レッドサイドでランブルを空け続ける判断をしたかと思ったら、最後5戦目にはバンをしていましたよね。どんな戦略修正があったのでしょうか。

Kingen:終わったから言えることなんですけど、ほとんどのチームがレッドサイドでランブルをバンするじゃないですか。だから逆転の発想でランブルの練習が足りていない可能性があると見て、比較的よくやっているジグスを先に持ってきて、僕らがマッチアップをひねってゲームしてみようという話が出ました。残念ながら結果は良くありませんでしたが、そういったトライによる学びもありましたし、Zeus選手のランブルはちょっと熱かったんですよね(笑)。だから実力を認めてバンしました。

――それで最後は戦略を修正したんですね。ファンの皆さんも今回の「Worlds」への期待が大きいと思いますが、ヨーロッパではどんなところを見せていきたいですか。

Kingen:レギュラーシーズンとプレイオフ、そしてこの選抜戦で良かった部分もありましたが、残念な部分も非常に多かったと思うので、その残念だった部分をすべて埋められるような「Worlds」が経験できたらいいなと思っています。それから、チームの中には海外に初めて行く選手もいるので、向こうでそういった環境を楽しむ時間にもなったらいいなと思います。

――続いてLucid選手にインタビューしていきたいと思います。デビューしてから初めての「Worlds」です。これから飛行機に乗って飛んで行くわけですが、感想はいかがですか。

Lucid:とにかくとても幸せです。そして強い先輩たちと共にデビュー後初の「Worlds」に行けることも、運が良かったと思います。

――運が良かったとのことですが、今日は本当に素晴らしい実力を見せてくれましたよね。今年DKはT1相手にマッチ勝利ができていませんでした。今日の勝利で第3シードを掴みましたが、勝利の要因はどこにあったと思いますか。

Lucid:T1戦ではいつも勝てなくて、今日も勝つのは厳しいかなと思っていました。だけど頑張ってみようという心構えで臨んだら先輩たちが強くて、特にAimingさんがすごく上手くてありがたかったです。

――Aiming選手の表情が明るくなるかなと思いきや、無表情を維持されていますね(笑)。Lucid選手、初の国際大会のステージです。「Worlds」で一番楽しみにしていることは何ですか。

Lucid:早く海外のJunglerの選手たちと対戦したいです。対戦したら上手くやれる自信もあるので、頑張って対戦したいと思います。

――対戦してみたい選手はいますか。

Lucid:LPLのWei選手が上手いと思うので対戦してみたいです。

◆良くない対戦成績を重要な試合で断ち切ることができた

――続いてShowMaker選手。T1相手に連敗をストップさせて6連続「Worlds」進出に成功しました!感想を聞かせてください。

ShowMaker:6連続「Worlds」進出に成功してとても嬉しいです。紆余曲折ありましたが、今年も「Worlds」に行けることになったので、しっかり準備して頑張らなければと思っています。

――今日はdeokdam選手、HOYA選手、Burdol選手が応援に駆けつけてくれました。かつての同僚たちの応援バフもあって勝利できたのではないかとも思うのですが、感謝の気持ちをひとことお願いできますか。

ShowMaker:試合前にちょっと会ったんですけど、応援もしてくれなくてただ観戦に来た人みたいな態度をされたのでちょっと残念でした(笑)。ただ、来てくれたおかげで頑張れたと思います。

――ちゃんと応援ボードを持って応援してくれていましたよ(笑)。Faker選手との長い悪縁を断ち切り、ついに15連敗から抜け出しました。重要な試合での勝利でしたが、お気持ちはいかがですか。

ShowMaker:良くない対戦成績を重要な試合で断ち切ることができてとても嬉しいです。これから連勝できるように頑張ります。

――最後見ていたら、ものすごく喜びを表現していましたね。これまで共に苦労を重ねた同僚に向けて、Worldsで頑張ろうというメッセージもお願いします。

ShowMaker:とても上手い選手たちなので今日勝つことができたと思います。そして昨日、我がチームのChallengersの選手たちが練習を手伝ってくれたので、今日はマッチアップもよく分かって良かったです。彼らにもありがとうと言いたいです。Worldsでも頑張ろう!

――続いてAiming選手。LCKのシード権が4枠与えられることになった2021年のSummer以降、Summerのレギュラーシーズン3位はこの選抜戦で敗退するというジンクスがありました。しかし、今日ついにそのジンクスを破り、DKが「Worlds」進出に成功した初の3位チームとなりました。T1を相手に勝利した感想を聞かせてください。

Aiming:本当に「Worlds」進出を早く決めたかったので、第4シードの試合はせずに第3シードで無事終わらせられたのが良かったです。

――4戦連続ジグスをピックしましたが、5戦目ではミスフォーチュンを選択しました。アルティメットが非常に良かったと思うのですが、今日のBOTのマッチアップに対する自信はどのぐらいでしたか。

Aiming:今日はゲームをしていて自分でもすごくパフォーマンスが良いと感じたので、自信を持ってゲームに臨みました。そのおかげで勝てたと思います。

――その自信が試合にもにじみ出ていたと思います。ヨーロッパで行なわれる「Worlds」ですが、どんな目標や意気込みを持っているか気になります。

Aiming:僕は海外にあまり行ったことがないんですけど、今回遠くのヨーロッパまで行けることになってすごく嬉しいです。ヨーロッパ旅行もしつつ「Worlds」優勝まで行きたいです。

◆ShowMaker選手の一言でリラックスしてプレイできた

――最後にMoham選手にお伺いします。デビュー後、初めて「Worlds」進出を果たしましたが、お気持ちはいかがですか。

Moham:今日は悔しさもあったんですけど、勝てて良かったです。ShowMakerさんがLucidと僕に「Worldsには俺が連れて行く」と言ってくれたので、リラックスしてゲームすることができました。

――それでリラックスできたんですね。ShowMaker選手、どうしてそんな頼もしい言葉を後輩にかけたのですか。自信があったんですか。

ShowMaker:ハハッ(笑)。はい、自信がありました。

――Moham選手はSummerの後半からスターターに合流しましたが、こうして今回の選抜戦で勝利まで成し遂げました。Moham選手にとって今日の勝利がより一層意味深いものとなったかと思います。選抜戦に向けた準備はいかがでしたか。

Moham:すごく頑張ったと思います。ですが、悔しくてちょっと複雑な気分です。

――自ら頑張ったと言えるぐらいの準備があったのだと思います。ヨーロッパで繰り広げられる「Worlds」で、Moham選手が一番期待していることは何ですか。

Moham:ヨーロッパのご飯は美味しくないと聞いているものの、ぜひ食べてみたいですね。そして海外のSupportの選手は上手い方々が多いので戦ってみたいです。

――では、Worldsに向けた意気込みをひとことお願いします。

Moham:今日は苦しい試合でなんとか勝つことができました。先輩たちは練習をたくさんするのは嫌だと言いますが、僕にとしては時間が多いほうが良いと考えているので、Worldsに行ってゲームをぶち壊して勝ちたいと思います。

――最後に、DKを応援するために遠くから来たファンの方々もいらっしゃいます。ShowMaker選手、チームを代表してファンの皆さんに向けてひとことお願いします。

ShowMaker:うちのチームは新人選手が2人もいるなか「Worlds」に行けることになりました。「Worlds」のステージは意味深い経験になると思うので、ぜひその経験を積んでくれたらと思っています。今日の選抜戦を応援しに遠くから来てくださったファンの皆さん、本当にありがとうございます。向こうへ行って元気に頑張ってきます!

《スイニャン》

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スイニャン

韓国在住時にeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warのプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後、2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を開始。2017年からはLeague of Legendsの国内プロリーグ「LJL」の公式日韓通訳に抜擢され、現在も複数タイトルで韓国人選手の通訳・翻訳活動を行なっている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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