VALORANT Challengers 2024 Koreaに出場するチーム「Sin Prisa Gaming(SPG)」がデュエリスト「アイソ」を積極的にピックして勝利を重ね、プレイオフへの進出を決めています。
◆アップデート8.11で大幅強化
アイソはEPISODE 7 ACT 3に新たなデュエリストとして実装されました。一発だけダメージを無効化するシールドを作る「ダブルタップ」や、領域に引きずり込んで強制的に1v1を作り出すアルティメット「キルコントラクト」などが当時話題を集めたものの、競技シーンで使われることはほぼありませんでした。
そんななか、アップデート8.11では待望の強化を獲得。ダブルタップは敵を倒さずともシールドが得られるようになったほか、2から1へチャージは減ったものの、ジェットのテイルウィンドなどと同様に2キルすることで再び復活するようになりました。
◆強化前からアセントでアイソを採用、ヘイヴンでも勝利
SPGはこのアイソを組み込むことを前提に練習を重ねたのか、強化適用前にもアセントでDambi選手がアイソを採用し勝利。強化後には、マッププールに戻ってきたヘイヴンでもピックして勝利を収めました。もっというとSPGは本稿執筆時点(Week 3 Day 1終了時点)までに実施された5試合全てに勝利、プレイオフへの進出を決めています。
試合に目を向けてみると、アセントではBサイトディフェンダースポーン側へのエントリー時や、Aサイトラフターからのリテイク時に、「コンティンジェンシー」(弾を通さない動く壁)を活用し、刹那的にひとつの射線を気にしなくても良い状況を作り出していました。
また、敵を短時間弱体化させる「アンダーカット」は防衛時に敵のエントリーのカウンターとして用いていたほか、壁裏にいることが確定した敵に対し抜きの補助として使用する場面が目立ちます。
そしてアルティメット「キルコントラクト」は、エントリーする際にサイトの人数を確実に減らすために使われたほか、防衛時に敵のラークを味方と合わせて潰しに行くなど、チームプレイに上手く組み込まれています。
このままプレイオフで優勝すれば、いち早くアイソを取り入れたSPGをAscension Tokyoでみられるかもしれません。なお、日本の「VALORANT Challengers Japan」にパッチ8.11が導入されるのはプレイオフ以降となります。