次世代 Virtual esports Project「ぶいすぽっ!」における20人目のメンバーとして2024年3月19日に初配信を実施した「紡木 こかげ」さんは、研究生制度から正式加入となった初のメンバーです。
初配信では、FPS歴が12年であると明かしたうえで、初めてハマったFPSタイトル『Alliance of Valiant Arms(AVA)』にて高ランクの「シルバースター」に達したことがある旨を紹介。リスナーたちを驚かせたほか、その後の配信では『VALORANT』の高ランク「イモータル」へと到達する姿を視聴者と共有しました。
そして、破天荒な様子が話題を呼んだ1ヶ月記念の飲酒雑談配信など、“上手いFPSプレイヤー”としてのみならずストリーマーとしての頭角を現しています。そんな紡木 こかげさんは、2024年4月29日にぴあアリーナMMで行われた『VALORANT』の大型イベント「RAGE VALORANT 2024 feat.VSPO!」に出演しました。
このイベントの内容は、ぶいすぽっ!メンバーの6名(夢野 あかり、白波 らむね、胡桃 のあ、猫汰 つな、八雲 べに、紡木 こかげ)が、ZETA DIVISIONのXQQさんをコーチに迎え、1ヶ月に渡って『VALORANT』に本気で挑むというもの。イベント当日は、それぞれキャスター、ストリーマー、元プロゲーマーで構成された3チームを相手に戦いました。
本稿では、イベント終了後に実施した紡木 こかげさんへのインタビューの模様をお届けします。デビューからわずか約1ヶ月で出演したイベントの感想や、先輩達との交流、今後の目標などを伺いました。
◆自分に時間を使ってくれる人がいるのはまだ“不思議”な感覚
――イベントお疲れ様でした。早速ですが、本日のご感想をお願いします。
紡木 こかげ(以下、紡木):ずっと私は『VALORANT』をソロプレイしていたので、先輩たちと一緒にプレイするなかで「仲間がいる」という感覚があったかかったです。XQQコーチのおかげでチームプレイの深みもよく分かりました。
――ぶいすぽっ!加入から約1ヶ月というスピード感ですが、どんな想いで臨みましたか?
紡木:ついこの前までは見ている側だったから、自分がステージにいるのが不思議でした。あんまり実感が湧かなくて……。
――そういう意味では、いつ実感が湧いてきましたか?
紡木:まだ……かもしれないです(笑)。応援ボードを準備してくれたり、前乗りして参加してくれたりと、私たちのために時間を使ってくれる人がいるというのがすごく不思議で、とっても嬉しいです。
――紡木 こかげさんへ向けた応援ボードもたくさんありましたね。
紡木:めちゃめちゃ嬉しいです。最後のお見送りのときに、たくさん見ることができて泣きそうになりました(笑)
◆あかりんさんはまだ私のことをこむぎちゃんだと思っている
――ぶいすぽっ!の先輩メンバーと一緒だった練習期間は、紡木 こかげさんにとってどんな時間になりましたか?
紡木:そもそも私は大人数で会話するのが得意じゃないので「どこで入っていけばいいんだろう……?」と、うまく声を出せなかったりしたんですが、練習を重ねるごとにちょっとずつ、みんなと距離が近くなってきたのかなと思います。
でもあかりん*さんは、まだ私のことを“こむぎちゃん”だと思ってるんですよ!だからもうちょっと近づきたいです(笑)
*夢野 あかりさんの愛称
――まだそうなんですね(笑)。ところで練習期間で「頼りになる」と感じた先輩は、強いて挙げるなら誰でしょうか?
紡木:もちろん全員頼りになるし、すごいなと思っています。その上で強いて挙げるなら「あかりん」さんですね。開催記念生放送のときにOooDaさんが話を振ってくれたんですが、緊張しすぎてあかりんさんにぶん投げちゃったんですよ。でも優しくフォローしてくれて、本当に救われました。
――確かに夢野 あかりさんは、本日もリーダーとして奮闘されていましたね。
紡木:あかりんさんは本当にすごいです。
――元プロチームとの対戦となった最後の試合は、ラウンド数的に押され気味な場面もありましたが、ボイスチャットの雰囲気などはいかがでしたか?
紡木:チームの雰囲気はめっちゃ良かったです。みんなの報告やコールが的確で、あかりんさんの提案もすごくて、先輩たちはめちゃくちゃ頼もしかったです。サンセットでは私がトロールしちゃって、もうちょっと頑張れていたら勝てたと思うので悔しいです。
――イニシエーターの辛いところですね。XQQさんのコーチングはいかがでしたか?
紡木:そもそも世界3位*を経験したXQQさんがコーチをしてくれている状況に、意味が分からなかったです(笑)。XQQさんは論理立てて的確に教えてくださるので、その通りに練習を重ねることで攻撃の手札が増えていくのが楽しかったです。
*XQQさんは2023年までZETA DIVISIONの『VALORANT』部門のコーチを担い、2022年4月にはチームを世界ベスト3へと導いた
――改めて『VALORANT』って楽しいゲームですよね。
紡木:「ソロでも楽しいけど、チームでも楽しい」です!
◆先輩たちのように、後輩からすごいと思ってもらえる配信者になりたい
――デビューして約1ヶ月が経ちますが、活動を始めてから印象的なエピソードはありますか?
紡木:なんだろう……私、めっちゃエゴサをするんですが、今までじゃ想像できない数の人が、自分のために時間を使って配信を見てくれたり、自分のことを呟いてくれたり。例えば、配信で「このサンドイッチ*が美味しい!」って言ったらみんなが食べてくれるなど、自分の発言が誰かに影響を与えるということに理解が追いつかないです(笑)
*紡木 こかげさんオススメのサンドイッチはセブンイレブンの「照焼チキンとたまごサンド」
――紡木 こかげさんは研究生制度から正式加入となった初のメンバーでもありますが、研究生時代にはどのような活動をされていたのでしょうか。
紡木:個人的にゲームの練習を続けながら、運営さんから定期的にフィードバックをもらって、配信への考え方を学んでいましたね。
――最後に今後の目標や「こんな配信者になっていきたい」などあれば教えてください。
紡木:人生のほとんどをゲームに捧げてきたので、そんな大好きなゲームでこれからも最強を目指しつつ、先輩たちのようにイベントでのアドリブや振る舞いなど、もっとしっかりできるようになりたいです。もしこれから後輩が入ってくることがあれば、私が先輩に思ったように、後輩からすごいと思ってもらえるようになれたらいいなと思います。
――ありがとうございました!これからも活動を応援しています。
このイベント終了からまもなく、ぶいすぽっ!に新たなメンバー「千燈 ゆうひ」さんが加入することが発表されました。どんどんと所属グループのメンバーが増える中で、紡木 こかげさんが“すごい先輩”として頼られるようになる日は、そう遠くないのかもしれません。
歴戦のFPS猛者がこれからどのような成長を遂げていくのか、目を離さないようにしましょう。