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悔しくもChampions最高成績で2026シーズンを終えたG2―babybay「このチームについて一つだけ言えるのは、僕らは一度も諦めなかったということ」【G2 Esports】

VALORANT Champions Shanghai 2026 Playoffs Stage Day 6でG2 Esportsと100 Thievesが対戦。試合後に行われたプレスカンファレンスの模様をお届けします。

えとのす棘

えとのす棘

10月16日、「VALORANT Champions Shanghai 2026」のPlayoffs Stage Day 6(ローワーブラケット準決勝)が行われ、G2 Esportsと100 Thievesが対戦しました。第1マップのロータスを先取したG2でしたが、続くアセント、サミットを100Tに連取され、マップスコア1-2で逆転負けを喫する結果となりました。アッパーブラケットで下した相手にリベンジを許す形となり、G2は今大会を堂々の4位でフィニッシュしました。

本稿では激闘を終え、メルセデス・ベンツ・アリーナで長い一年の歩みを終えたG2の選手たちとJosh(JoshRT)コーチが登壇したプレスカンファレンスの模様をお伝えします。G2が2027年に向けてチームの再編を進めているとの報道もありこのロスターでの最後の大会「ラストダンス」との見方も強まるなか、彼らがこの1年間で築き上げた固い絆と、未来への展望が語られました。

大接戦となった100Tとの試合を終えたキャプテンvalynの思い

――まずはvalyn選手に伺います。試合終了直後、椅子にうずくまるような姿勢をとっていましたが、あの瞬間、どんな思いが巡っていたのでしょうか?

valyn: 正直、よくわかりません。あの場での無意識の行動だったと思いますが、ただ……すべてを消化しようとしていました。ここまでかなり良い戦いができました。望んでいた結果には届きませんでしたが、また(メルセデス・ベンツ・アリーナに)戻ってこれたのは素晴らしいことでした。競技者として、旅が終わった瞬間に時間が一瞬止まるようなあの感覚です。ただ周りを見渡して、最後にこの雰囲気を肌で感じて、仲間たちの顔を見ていました。

――今日の対戦相手(100T)と自分たちの間で、勝敗を分けた差は何だったと感じていますか?

valyn: 本当に接戦でした。ちょっとした、重要なラウンドをいくつか相手に取られてしまったことですね。何か決定的な大差があったわけではありません。ただ、前回対戦した時とは相手の動きが違っていて、素晴らしいアジャスト(適応)をしてきました。僕らにも「よし、ここから流れを取り戻せるぞ」という瞬間は何度もあったんですが、取るべきラウンドを落としてしまい、そこから相手のペースに雪だるま式に飲まれてしまいました。前回よりも僕らを苦しめるための細かな修正を確実に加えてきていました。

このチームについて一つだけ言えるのは、「僕らは一度も諦めなかった」ということ

――babybay選手への質問です。これがこのG2ロスターでの「ラストダンス」になるかもしれませんが、この舞台を去る前に、観客には皆さんのことをどのようなチームとして記憶しておいてほしいですか?

babybay: すべてのファンには、僕らが「どれだけハードワークを重ねてきたチームか」を見てほしいです。裏側で途方もない努力をしてきましたが、それは誰の目にも触れません。XLG戦のような絶対に忘れられない残酷な時期も乗り越えましたし、ロンドンやEWC(Esports World Cup)では望む結果が得られませんでした。それでも、僕らは炎のように立ち直ったんです。 全員が本当にすべてを捧げました。家族や友人など、多くのものを犠牲にして、この快進撃のために信じられないほどの時間を費やしました。サンパウロでボロボロにされた時も、それでも立ち上がりました。 このチームについて一つだけ言えるのは、「僕らは一度も諦めなかった」ということです。この1年間、ずっと戦い続けました。そして、Championsでトップ4に入った。本当に信じられないことです。

――trent選手とvalyn選手に質問です。The Guardとして初めてオープン予選を突破した4年半前を振り返って、2022年の自分にアドバイスをするとしたら何と声をかけますか?

trent: 2022年の自分への最大のアドバイスは、「もっと自己主張して、もっとコミュニケーションを取れ」ですね。当時の僕は全く喋りませんでした。ただの17、18歳のガキで、何もさせずにただキルを取るだけ。そこからかなり成長しました。もっと早くから、チームメイトにとって良いイニシエーターになれるようコミュニケーションを取り始めていればよかったなと思います。

valyn: 正直、たくさんありますね。当時から選手として多くのことを学びましたから。最初は経験もないただの新人でしたが、今なら「できる限り、チームのリーダーであれ」と言いたいです。5人の兄弟と接しているんだということを忘れず、コーチ陣や周囲の人たちを含めて家族のように感じさせ、みんなの状態をチェックしろ、と。 若い頃は自分のことばかり気にしていましたが、今は仲間全員が問題なく過ごせているかを確認したいんです。それに、ゲームを楽しむことも忘れるなと伝えたいですね。経験を積むにつれて、「自分は強豪チームにいるんだから、完璧にプレイしなきゃいけない」という期待やノルマに縛られがちになります。そもそもなぜここにいるのか、何のためにやっているのかを忘れてしまいそうになる。プレッシャーをかけすぎると自分たちを苦しめるだけです。 この大会は、毎試合「絶対に勝たなきゃ」とプレッシャーをかけるのではなく、純粋に良いValorantをプレイして楽しめた素晴らしい大会でした。

残酷な敗戦の後でも、仲間の顔を見れば笑顔になれる。心の底から、最高の日々だった。

――チーム全体に伺います。普段ファンが見ることのできない「裏側の努力」について、知ってほしいエピソードはありますか?

babybay: 今年は本当にクレイジーな挑戦をいくつもしました。ハーバーやアストラを使った構成を機能させるために、Joshがどれだけの理論構築と労力を費やしたか、誰も知らないでしょう。Kickoffの時も、大会の途中で突然構成を変えて、アイソ、ウェイレイなどを使い始め、魔法のように形にしてきました。そうやって新しいアイデンティティを次々と作り出してたどり着いたのがこのChampionsです。この難しさを理解する人はそう多くないと思います。本当に難しいことなんです。Joshはこのために何百万回も眠れない夜を過ごしてきたはずですから(笑)

valyn: 特定の瞬間というわけではないですが、僕らは本当にたくさん練習しています。それが楽しいのは、周りのチームメイトのおかげです。今日みたいな残酷な敗戦の後でも、仲間の顔を見れば笑顔になれます。心の底から、最高に楽しい練習の日々でした。僕が顔を出せばいつでも良い雰囲気で、みんな自律して「最高になりたい」というモチベーションを持っている。最悪の練習日であっても、最後にはみんな笑っている。そんなプロセスが本当に楽しかったです。

――babybay選手に質問です。過去には「もう年齢的に厳しいのでは」と言われることもありましたが、今こうしてトップ4に立ちました。このストーリーはあなたにとってどんな意味を持っていますか?

babybay: クレイジーですよね。本当に、僕のすべてです。Joshが僕を拾ってくれなかったら、二度と競技シーンには戻れなかったでしょう。トップレベルにいてもシーンに入るのは本当に難しくて、チャンスを掴むまでに長い時間がかかりました。だからこそ、ずっと彼らを誇らしい気持ちにさせたかった。僕と一緒にプレイするというリスクを背負ってくれた仲間たちのために。 クレイジーな旅でしたが、僕らは一緒に多くを成し遂げました。チームのみんなを見ると、彼らの中に少し「僕」がいるような気がするんです。彼らはこれから素晴らしいキャリアを歩んでいくはずです。

起きることすべてには理由があると思っています。うん。僕たちが離れ離れになることで、それぞれがチャンピオンになるチャンスはもっと増えるはずですから。そういうことです。

上海は僕の特別な場所として残り続けます。このチームにとっての「ラストダンス」でしたから

――Joshコーチに質問です。今回の上海大会で最も印象に残ったことは何ですか?

Josh: ファンの皆さんが最高でした。僕らのスポーツをこれほどまでに愛し、評価してくれていると感じたことはありません。移動が多く、家族と離れる時間も長く、多くの犠牲を払って活動していますが、スタジアムが満員になり、僕たちのプレイを観てくれている。そしてDre(babybay)が両手を上げた時に、観客席の全員が名前を叫ぶのを聞くと、「俺たちはやり遂げたんだな」と感じます。

上海は僕の心の中にずっと特別な場所として残り続けます。このチームにとっての「ラストダンス」でしたから。結果は残念でしたが、ここまでの道のりに感謝しています。いつも接戦で、みんなが僕たちを支えてくれた。 たとえ上手くいかない時でも 、ここから立て直せるってずっと信じてこれました。素晴らしい仲間と仕事ができたこと、そしてこの旅路を成し遂げられたことは、本当に幸運でした。上海は本当に最高の思い出です。

――Joshコーチ、各選手があなたの指導の下で磨き上げた「最大の強み」を1つずつ教えてください。

Josh: 簡潔にいきます。 trentは、自分のプレイに対する「自信」です。間違いなく最高の選手の一人であり、試合ごとに自信をつけています。 Alex(jawgemo)は、「ゲームへの情熱と感覚」です。「少しは配信を休んで寝ろ」と言っても、数時間の睡眠でやれると言い張るくらいゲームを愛しています。 Nate(leaf)は、最も「スマートな選手」の一人です。ゲームの流れに入り込み、相手の動きを解剖するのが得意です。常にポジティブな態度で僕らを笑わせて前を向かせてくれます。 Dre(babybay)は、「エネルギーと外向性」です。長く過酷な練習の中でも、彼がいることで毎日が楽しくなります。 最後にキャプテンのJake(valyn)。彼はリーダーとして本当に大きく成長しました。今はベテランとして、周りの選手を育て、引き上げる役割も担っています。

――今年のベストな瞬間と、最も辛かった瞬間を教えてください。

jawgemo: 僕から話します。大会に来る直前に、初めて飼った猫が亡くなったんです。2023年の大会の時はホテルに一緒にいて、練習から帰ってくるたびに抱きしめて、そのあとグランドファイナルで優勝しました。今回もできる限りのことをして、彼女と一緒にいるような気持ちで臨むために髪をピンクに染めました。辛かったですが、この大会の快進撃を通じて彼女を見送ることができたので、少し救われた気がします。

「ラストダンス」後の新時代

――valyn選手、2027年以降の新しい環境や未来についてどう感じていますか?

valyn: 最初は少し怖かったです。Joshやtrentたちとずっと長くやってきましたから。IGLとしては、自分を偉大なIGLにしてくれる周囲の人たちに常に感謝しなければなりません。ですが、今はその変化を受け入れています。新しい環境で、チームメイトのために新しい責任を負う準備ができています。昔、The Guardで無名の選手たちと一緒にゼロからチームを作り上げた時のように、また新鮮な気持ちで新しい挑戦ができると思っています。毎日一緒に過ごしたこの仲間たちのことは本当に恋しくなりますけどね。もうすぐ24歳で経験も積んできました。準備はできています。

――babybay選手、チームに加入した当初を振り返って、これまでの経験とこれからの未来について教えてください。

babybay: 加入当初は遅れを取り戻すためにやるべきことが山積みでした。試合映像を見て頭では理解していても、プレッシャーの中でリアルタイムに適用するのは別の話です。でも、Josh、Jake(valyn)、trent、Nate(leaf)、Alex(jawgemo)、全員が僕が追いつくために本当にハードワークして助けてくれました。その成果がこの大会で表れたと思います。 みんなを絶対にガッカリさせたくなかった。困難で大変な道のりになることはわかっていましたが、僕は常に挑戦する準備ができています。すべてを出し切りましたし、タンクにはまだ燃料が残っています。今、ゲームにおいて本当に良い状態にあると自信を持って言えます。

――ありがとうございました。(拍手)


G2 EsportsはChampions Shanghaiを4位で終え、2026年シーズンの長い旅路に幕を下ろしました。一度は引退したベテランbabybayを戦線に呼び戻し、築いた固い友情はこれまでのChampions最高成績という有終の美で締めくくられました。

G2はAscensionを制したThe Guardのロスターに手を差し伸べ挑んだVCTで、4度のAmericas王座と8度の国際大会出場、そしてMasters Bangkokでは準優勝を達成。素晴らしい結果でフランチャイズ時代のVCTを走り切りました。

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