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9月24日より始まる「VALORANT Champions Shanghai」。2023年から続いたフランチャイズ時代の最後を飾る今大会には、世界各地で行われたインターナショナルリーグでしのぎを削り、過酷なトーナメントやポイントレースを勝ち抜いて自らの実力を証明した世界最高峰の16チームが集結します。
本稿では、昨年「Champions Paris」を制した地域「VCT Americas」より、参戦する4チームを特集します。Masters London王者である「Leviatán」が出場を逃すなど、熾烈な競争が繰り広げられたAmericas。そんな地域からは、若き才能と共に快進撃を見せた「LOUD」、シーズン後半から完成度を高め今や優勝候補筆頭にも挙げられる「100 Thieves」、国際大会常連の名門「G2 Esports」、そして連覇を狙う前回王者「NRG」が登場します。
強豪ひしめくVCT Americasの精鋭たちは、上海の地で再びトロフィーを掲げることができるのでしょうか。
Championship point 2位
メンバー: trent / valyn / leaf / jawgemo / babybay
グループ C: TYLOO / Team Liquid / Paper Rex / G2 Esports

国際大会にて常に上位を脅かしてきたものの、未だ頂点の栄光を掴みきれていないAmericasの名門G2 Esports(G2)。2026年シーズンも国際大会皆勤賞という高い実力を示し、安定した成績を残し続けています。
Stage 2ではプレイオフ、ローワーブラケット準決勝にてLOUDに敗れ4位という結果に終わったものの、プレイイン初戦の敗戦から泥臭くローワーブラケットを勝ち上がり、Championship pointを争っていたMasters London王者Leviatánを直接対決で下して上海への切符を掴み取りました。
高度なチーム戦術と洗練されたマクロを武器に、Americasのトップシーンを牽引してきたG2は、各選手個人のパフォーマンスの高さはもちろんのこと、長年築き上げてきた規律と連携の強さでその存在を証明してきました。相手にスパイクを設置された後のスキルを緻密に組み合わせたリテイクや、アンチエコなどの落としてはならないラウンドを堅実に積み上げる戦い方は、まさにG2の真骨頂と言えます。
しかしながら、Masters London以降はやや失速している様子も見られ、チームを牽引する主砲jawgemoの復調や、trent、leafを中心とした質の高いミクロの撃ち合いを取り戻せるかが焦点となってくるでしょう。
グループ Cは因縁の相手である暴走列車Paper Rexから、勢いに乗る地元の中国代表のTYLOO、智将nAts率いるTeam Liquidまで粒ぞろい。初戦の相手は、アグレッシブかつ素早い仕掛けを武器とするTYLOOです。名門G2が大舞台で勢いを取り戻せるか、真価が試されます。
Championship point 1位
メンバー: Ethan / mada / brawk / skuba / keiko
グループ D: Karmine Corp / Nongshim RedForce / NRG / XLG Esports

前回大会である2025年のChampions Paris王者NRGは、Team Liquidを支えた英国人keikoをコントローラーに迎え入れ、2026年シーズンのスタートを切りました。しかしながら、デュエリストが支配する今シーズンのメタとは必ずしも相性が良いとは言えず、持ち前の戦術や基礎力をもってしても、あと一歩及ばない展開が続きました。
Masters SantiagoではNRGの十八番であるダブルイニシエーター構成とダブルデュエリスト構成を使い分け、3位という好成績を残したものの、続くMasters Londonでは加速し続けるメタの波に飲まれ、無念のスイスステージ敗退を喫しました。
それでも地力に勝るNRGは、Esports World Cup(EWC)での準優勝やAmericas Stage 2での3位入賞など、着実にステップを踏み続け成長を続けています。Ethanのフェニックス起用など試行錯誤も見られ、ネオンやヨルが猛威を振るう環境にアジャストしきれていない懸念は残るものの、持ち前の修正力と戦術眼で新メタへの回答を示すことができるでしょうか。
この逆風の中でNRGの成功の鍵を握るのは、やはりChampions Paris MVPに輝いたbrawkです。頭脳派イニシエーターでありながら、彼が握るオーディンの火力は一級品。精密なスキルと勝負どころでのキル力が、NRGが勝利を掴むための道しるべとなるでしょう。
しかし、グループ Dは、メタを使いこなすNongshim RedForceやKarmine Corpがひしめく大会屈指の「死の組」。百戦錬磨のNRGは、世界最高峰の「戦術の深さ」で道を切り開けるでしょうか。
VCT Americas Stage 2:2位
メンバー: lukxo / Darker / erde / tkzin / DaviH
グループ B: Global Esports / LOUD / EDward Gaming / Team Vitality

かつてのChampions王者であり、世界屈指の強豪として名を馳せていたLOUD。しかしここ数年は苦境に喘ぎ、VCT Americasでも下位に沈むシーズンが続いていました。栄光の時代を知るpANcadaやcauanzinをコアとして据えながらも、2026年序盤はその闇から抜け出せずにいました。
復活を目指すチームは思い切った決断を下し、功労者たちに別れを告げてロスターの抜本的再編を選択。どん底を味わった古豪は、18歳の神童erdeやtkzinといった次世代のスターたちに未来を託しました。
Stage 2が開幕すると、LOUDは初戦でKRÜに競り勝ち、グループステージを3勝2敗の2位で通過。一度はNRGに敗れてローワーブラケットへ落ちたものの、勢いに乗った新星LOUDはMIBRやG2といった難敵を次々と撃破。ローワー決勝でNRGと再び相まみえると、熱狂的な応援を背にフルセットに及ぶ死闘を制し、Champions出場という劇的な快進撃を成し遂げました。
躍進の原動力となったのは、若き才能を束ねるerdeとlukxoの2大看板。erdeはルーキーながらオーメンやセージを巧みに操り、チームの指揮とフィジカルの破壊力を持ち合わせ、lukxoが放つオペレーターのプレッシャーはVCT屈指であり、不利な状況をもチーム全員の火力で覆す突破力を秘めています。
初戦の相手は、地元上海のファンの期待を一身に背負うEDward Gaming。大アウェイの熱狂を前にしても普段通りの強心臓を発揮し、シンデレラストーリーを継続できるかに注目です。
VCT Americas Stage 2:1位
メンバー: Asuna / Cryocells / Timotino / vora / bang
グループ A: 100 Thieves / JD Gaming / FUT Esports / T1

VCT Americas Stage 2の激闘を制し、文句なしの第1シードとして上海へ乗り込む100 Thieves。2026年シーズン序盤はあと一歩のところでMasters出場を逃したものの、Esports World Cup優勝、そしてStage 2で劇的な進化を遂げ、シーズン中盤以降は世界有数の完成度を誇る強豪へと上り詰めました。
以前からの武器であった強烈な攻撃力に加え、相手のエリアを奪い有利を築き上げる堅牢なディフェンダーサイドの戦術を確立し、現在の彼らは攻守両面で隙がありません。現メタとの相性も抜群で、チェンバー、ネオン、フェニックスといった強力なエージェントを前面に押し出す構成で、EWC以降は「14勝1敗」という驚異的な勝率をマーク。激戦を重ねたことで、戦術の練度と安定感は高いレベルに達しています。
個々のパフォーマンスとシナジーも申し分なく、大胆なスペースメイクで牽引するTimotino、圧倒的な決定力を取り戻したCryocellsのチェンバー、そして劣勢時にも無類の勝負強さを発揮するAsunaと、ロスター全員が最高潮の仕上がりを見せています。
T1、FUT Esports、JD Gamingと同居するグループ Aにおいて、突破の本命と目される100T。しかし、大舞台Championsには常に魔物が潜んでおり、油断は一切許されません。戦術、フィジカル、メンタルのすべてが研ぎ澄まされたAmericasの新王者は、上海の地で悲願の「年間王者」へと照準を定めます。
現環境の頂点を極め盤石の強さを見せる第1シードの100 Thieves、王者の底力と戦術で連覇を狙うNRG、洗練されたチームワークで悲願の初タイトルを狙う名門G2、そして世代交代を遂げ劇的な快進撃で勢いに乗るLOUD。昨年のChampions Parisに続き、ふたたびAmericasが世界の頂点に君臨するのか、それとも他地域の壁に阻まれるのか。上海の舞台で、彼らの戦いが始まります。