
- League of Legends
- インタビュー
毎年夏の恒例となっている高校対抗の全国eスポーツ大会「STAGE:0」。昨年の大阪万博開催に引き続いて今年も大阪で決勝大会「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2026」がオフライン開催されました。
Day1に実施された『LoL』部門では、S高校のチーム「G1」が見事優勝。大会後、実況&解説を務めたeyesさんとRevolさんに会場にてインタビュー。大会の振り返りと若い世代へのメッセージを聞きました。
――最初に大会の感想をお願いします。
eyes:まずは面白かったですね(笑)。面白かったですし、今年は一番レベルが上がったことを実感しやすい内容だったと思います。優勝する学校も年々変わって「連覇が難しくなってきた」のも感じますし、これは色々な高校が力を入れているところが切磋琢磨しているからですよね。すごく良いことだなと思いながら見ていました。
Revol:オンライン予選でのクラークNEXT「NEXTFamily」対ルネサンス大阪「CrabFamily」の試合が非常にレベルも高く面白かったので、個人的には「これがピークで、決勝大会でもそうそう超えられないだろう」と思っていたんですが、今日の3試合も全部面白かったですし、最後の終わり方も劇的で、予想を超える大会になりました。

(ベスト4の中だと)飛龍高校が選手のソロランクレートで見れば苦しい立ち位置だったと思いますが、それでもちゃんと見せ場を作っていて、全体のレベルが上がったことを感じました。
――印象に残ったプレイや選手を教えてください。
Revol:今日はやっぱり優勝したS高のralyai選手(TOP)ですね。オラフでペンタキルを獲得して、ワーウィックでも大暴れでしたし、インタビューの受け答えも含めて印象に残る選手でした。
eyes:やっぱりralyai選手の印象は強いですが、他の選手を挙げるならMIDのどらたま選手ですね。今日もマルザハールとサイオンで「チームのためのピック」しかやらない役割だったんですが、今のメタにおけるMIDはそういう役割でもありますし、自分の仕事に徹することができたので強みのTOP・JGとバランスが取れたんじゃないでしょうか。
やっぱり『LoL』は5人チームなので輝ける選手の裏で黒子に徹しなければいけない選手も出てくるんですが、個人的にはそういう存在も好きなんですよね。

――ralyai選手のワーウィックはOTPの動画を見て研究してきたピックで、チームとしても満場一致の採用だったそうです。
eyes:期待に応える活躍でしたね。
――「レベルが上がった」という観点では、これまでの大会とも少しずつどのレーンを重視するかのメタも変わってきているようにも感じました。従来はソロレーンキャリーの傾向が強かったのですが、今大会はJGとSUPから動く試合も多く、特にSUPは大会のためにメインでないレーンの選手が担当することも多かった印象ですが、ケイトリン&バードのような難しい構成へのチャレンジも見られましたね。
eyes:やっぱり力を入れて取り組んでいる学校はメタへの適応が早いですよね。今は少しまたBOTキャリーも増えつつありますが、ちょうどJGとSUPでキャリーするメタが流行していたので、指導者がいてしっかり教えているチームはそこを取り入れてこうなっているんだろうと伝わってきます。
――単にソロランクの強さではチームの強さが測れない段階に来ていますね。
eyes:そうですね。チームとしての戦術のバリエーションも増えています。「SUPにはレオナかレルを置いておけば」という状況でもないですし、JGも出てくるチャンピオンは変わってきました。
Revol:メタはドラフトも含めてプロを参考にするチームが増えてきた印象です。それを自分たちのものにして本番で出せているので、練習量も感じました。
単にこの大会に向けてプレイするだけでなく、そもそも『LoL』が好きで勝ちたくて、それならば勝つ可能性が高いプロを真似ようと視点があがっているのを年々感じます。

――実際にSTAGE:0を経験してプロへの道を切り開いている選手も増えており、競技シーンに向けてのグラデーションも生まれつつあります。今後のSTAGE:0にはどんな要素を期待したいですか。
Revol:個人的にはBo1形式は高校生らしい要素で、波乱も生まれるので好きなんです。なのでBo1は継続してほしいです。
あと、僕の欲張りかもしれませんが、色んな選手がいるから多様性があって面白いとも思うので、プロ志望選手だらけにはなってほしくはない願望もあります。「将来はPC関係の仕事につきたいけれど、この大会は全力で頑張る」という人がいるのも、野球の甲子園みたいですよね。
今はLJLがオープントーナメント化しているので、プロを目指す方はそこに集まれる状況になっていますし、STAGE:0はそうではない、色々な若い選手のプレイが見られる場として大事だと思います。現状のままブラッシュアップされていくのが望ましいんじゃないでしょうか。
――eyesさんは、STAGE:0の『LoL』部門がさらにレベルアップしていくために必要なことは何だとお考えでしょうか。
eyes:強いチームはノウハウがあると思うんです。逆に大会の序盤で姿を消してしまうチームは部員が少なくてノウハウも教えられる人もなく、その中でなんとかやっている状況の学校ではないでしょうか。
上位の学校がそのノウハウを少し共有してもらえるだけでも全体が底上げされて、それに勝つためにまたレベルが上がっていく。これがシンプルですが効果的なことだと思います。
――コーチの指導を受けながら頂点を目指すチームも増えている一方で、まだまだ「5人揃えて出場することが目標」のチームもあると思われます。
eyes:そうですよね。指導者の力だけではなく、ベスト4に残った選手が「自分はこういうことをやって上達したよ」とシェアすれば説得力もあって実行しやすいノウハウになりますよね。
――確かに取材をしていても得意なピックは「自分でOTPプレイヤーの動画を見て勉強した」という声が多く聞かれましたので、個人で腕を磨くノウハウは重要な要素になっているようです。それでは最後に今後のSTAGE:0を目指す学生を含め、若い『LoL』プレイヤーに向けて一言いただけますか?
Revol:多様性が魅力とは言いましたが、STAGE:0で活躍した選手からLJLに出て最終的にLCPにまで出場できるMomoくん(「DetonatioN FocusMe」所属)のような存在が出てくることは嬉しいですし、期待したいです。毎年そういった高いレベルを志す選手・チームがいくつも出てきてくれるよう、挑戦を待っています。

eyes:勝ち負けにこだわる部分ももちろんあって良いと思うんですが、若い方はもっと『LoL』をコミュニケーションツールとして楽しく遊んで欲しいですし、その延長線上にSTAGE:0がある関係性が良いと思うんです。
最初から「STAGE:0で勝つぞ!」がすべてだと重くなってしまうので、5人でボードゲーム遊ぶくらいの気軽な感覚で『LoL』を遊んで、その流れで挑んでくれたら、きっと良い経験になるんじゃないでしょうか。なんといっても、高校生の間しか出られないですからね。
Revol:そうですね!
eyes:出られない年代になるとみんな悔しがっていますから、貴重な機会ですよ。
――出場できる選手が羨ましいですね!本日はありがとうございました。
