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【特別座談会】しゃるる×LJLコーチ陣が本音で語る“日本『LoL』シーン”のこれから

日本の『LoL』競技シーンをさらに上のレベルへ引き上げるためには、一体何が必要なのか。LJLの第一線で活躍するコーチ陣と、長年シーンに関わってきたストリーマーのしゃるるさんが一堂に会し、特別座談会を実施。第一線で戦うコーチたちの本音としゃるるさんが目指すこれからをお届けします。

松田和真

松田和真


日本の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』競技シーンをさらに上のレベルへ引き上げるためには、一体何が必要なのか。LJLの第一線で各チームを指揮するコーチ陣と、長年シーンに関わってきたストリーマーのしゃるるさんが一堂に会し、特別座談会を実施しました。

表にはなかなか出ない選手育成のリアルな壁や、日本人ジャングラーの課題、賞金を削ってでも開催してほしいというオフライン大会への要望など、競技シーンへの愛と熱量に溢れたトークが展開。本稿では、そんな第一線で戦うコーチたちの本音としゃるるさんが目指すこれからをお届けします。

【参加者】

  • しゃるる(モデレーター)

  • arthur(Arnebコーチ)

  • kiteray(Arnebコーチ)

  • えりあ(New Metaコーチ)

  • VicaL(L Guide Gamingコーチ)

  • Tobi(DFMアカデミーコーチ)

  • SON(FENNELコーチ)

  • Jubssal(Inferno Drive Tokyoコーチ)

  • Pooh(VARREL YOUTHコーチ)

  • apaMEN(VARREL YOUTHコーチ)

  • ichida(Uwinks選手)

  • スイニャン(通訳)

※敬称略、順不同

※本稿は、約3時間にわたりクローズドで行われた座談会の中から、特定のテーマ(育成・シーンの未来)に関する議論を抜粋し、再構成したものです。編集の都合上、各コーチの発言量には偏りがございます。内容や肩書などは座談会当時のものです。

「ちょっと経験してみたい」と「LJL優勝したい」熱量のギャップと疑問視されるプロの価値

しゃるる:まず、日本の競技シーンのレベルを上げるためには何が必要だと思いますか? やっぱり、第一には日本人選手が強くなることが一番大切ですよね。

その育成とか、選手を探す上で「何が足りない」とか「どうなっていったらいい」みたいな持論がある方っていますか?

arthur:KR(韓国)や他リージョンと比べて、やっぱ圧倒的に人口が少ないのが、そもそもの日本のリージョンの課題だと思います。人が多かったらその分、才能も発掘されやすいし、より優れた選手が上に来やすいっていうのがあるのかなと。

日本だとそもそもプレイヤーが少ないし、プロ目指してる人も少ないから、選りすぐりの才能が集まるわけではないっていうのが、まず1つの大きな課題だなって思ってます。

しゃるる:人口が少ないというのは、すぐに解決する問題ではないですけど、その中で、やっぱり見つける努力だったり、育てる努力をしないといけないですよね。

で、それをしてる方々がいると思うんですね。今回コーチが集まってくれたので、この人口の中でもそこで感じた課題とか、問題点とかに気づいた方いますか?  

arthur:僕、今東京アニメ声優専門学校で非常勤やってるのと、クラーク高校で働いてて、専門学校や高校生リーグ、大学リーグに結構関わらせていただいてるんです。いろんな子たちと交流することも多いんですけど、プレイヤーの数自体はやっぱり増えてきてはいるなと思うんですよ。ストリーマーさんの影響も大きくて。

だけど、「プロになる」っていう選択肢が、ほぼ彼らの中には存在しない気がします。そもそも、プロになることに対して「なんかメリットがあるの?」みたいに、ちょっと冷笑してる子が多いなという印象です。

なので、LJLに対してめちゃくちゃ魅力を持たせることが個人的には大事なのかなって思います。現状だと「ガチでLoLやりたい。俺は世界を取りたい」って人に対しての付加価値が少ないかなと感じますね。

しゃるる:リーグに対する魅力がないってことですよね。LCKってすごいですもんね、本当に。じゃあ、チームで選手を募集してると思うんですが、選手たちはどんな目的で入ってくるんでしょう?

えりあ:New Metaは韓国人の方からの応募が多いんですけど、日本人の方は想定しているよりもランクが低い方が多いですね。

そもそも、LJLって出場資格として「ダイヤモンド3」以上のランクが必要じゃないですか。でも、応募してくる方って、けっこうランクの低い方も多くて...。応募してくれる人のほとんどが「ちょっと上手くなりたい」とか、「ちょっと経験をしてみたいな」っていう理由なんです。

「真面目にWorlds目指してます」とか「LJL優勝を考えています」っていう方からの応募っていうのはあまり見かけません。

しゃるる:なるほど。LJLで長年実績を残していらっしゃる、VicaLコーチはいかがですか? 「VicaLコーチに教えてもらいたい」っていう選手が多いのかなって、勝手なイメージがあるんですけど...。

VicaL:私のところの応募者も「プロになること」が目的というよりも、半分以上が「1回やってみたい」って人たちですね。

そういった目的で応募するのはダメってわけじゃないんですけど、「LJLで優勝する」というチームの方向性と違っちゃうので...。

しゃるる:確かに。じゃあ、LGGの選手たちは、「プロとして頑張りたい」っていう気持ちを持ってる人たちの中から、選んだ選手たちってことですね?

VicaL:はい。みんな同じ目的を持って、やっています。

Tobi:自分は、みなさんが持っている印象とは少し逆で……。DFMアカデミーの今年の応募だけで見ると、「日本人でもこんなに真剣にLJL優勝したい、LCP行きたいと思ってる人いるんだな」って思いました。

しゃるる:熱量のある応募が多かったんですね。

Tobi:全員と面接したわけではないんですけど、応募者の話を聞く感じでは「日本人でもやる気のある人が多い」って感じましたね。

コーチはどう成長していくのか? 「トライ&エラー」と経験値が重要

しゃるる:ここまでの話から、プロを目指してるって人が少ない状況で、LJLのレベルを上げていくためには、「熱量のある、プロになりたい」って人たちを頑張って育てるしかないと思うんですね、自分は。ただ、熱量のある人たちを育成するといっても、コーチ側も育成論をしっかり持っている人たちがどれくらいいるのか、ってのが気になってるんですよね。

韓国はコーチが学ぶ場があったり、有名チームのアカデミーで学んだりできますよね。けど、日本ではコーチが学ぶ環境ってないと思うんです。

自分はコーチではないので聞いてみたいんですが、コーチってどうやったら育つんでしょう? LJLで長くやってくれているSONコーチとVicaLコーチは、どうやって成長してきたんですか?

SON:僕は誰かに教えてもらったり、どこかで習ったりしたわけではなく、純粋にLJLでの経験値の蓄積ですね。サブコーチが入ってきたら、自分のコツを共有して一緒に成長していくようにしています。

しゃるる:経験値の蓄積ということですね。それでいうと、『LoL』の最新の情報(マクロやメタ、構成など)はどうやって仕入れているんですか?

SON:最新の情報は、海外の大会を全部見ながら知識を得て、真似したり選手と話し合ったりしてプレイに落とし込むようにしています。

VicaL:私も最初は他のeスポーツでの選手経験を活かしてコーチを始めましたが、SONコーチと同じように、自分なりに勉強して成長してきました。

ただ私は、他の人よりも「トライ&エラー」できるチャンスが多かったんだと思います。最初から上手くコーチングできたわけではなく、何度も失敗してきました。「ここで失敗したから次はどうしよう」とできたからこそ、成長できたんだと思います。

しゃるる:純粋にコーチとしてトライさせてもらえる機会が多くて成長できた、というのがお二方の共通点なんですね。コーチを目指す人って誰でもいいですかね?やっぱり、引退したプロ選手が適していますか?

VicaL:インゲームの知識が必須なので、引退したプロが一番適していると思います。あとは、責任感やリーダーシップがある人が向いてると思いますね。

しゃるる:あとコーチって、1人で5人を教えるのって大変じゃないですか?

SON:もちろん大変なので、自分が詳しくないレーンを見てもらうなどの、サブコーチが必要だと思いますね。

えりあ:New Metaの場合は、ミッド・ジャングルのレーンコーチと、ADC・サポートのレーンコーチがついていますね。

才能の差ではなく「意識の差」...オフシーズンの過ごし方から見えるプロの資質

しゃるる:LJL全体のレベルの底上げについてもう1つ聞きたいんですが、日本人選手のKR選手に対するマインドってどう感じますか? 一緒に成長しようとしているのか、それとも「キャリーしてもらおう」と依存してしまっているのか。

arthur:向上心を持っている選手は多いんですが、「迷惑をかけないようにしよう」というマインドに陥る選手はめちゃくちゃ多いですね。「こんなにキャリーしてもらっているのに、自分のせいで負けるのが申し訳ない」といったような。

VicaL:個人による部分も大きいと思います。LGGでは、元々その部分を少し強く言っていることもあり、「自分がキャリーする」という意識で、依存するようなプレイはしないですね。マインドの問題ですが、それができる選手とできない選手がいると思います。

しゃるる:それができない選手はプロとして厳しいですか?それとも経験を重ねれば良くなるものなんでしょうか?

VicaL:それについても、良くなる選手もいますし、そうでない選手もいます。自分の実力に自信を持てないと、依存するようになってしまうかなと。

SON:やはり、プレッシャーに耐えきれず弱気になってしまうと、選手としてそれ以上の成長は見込めなくなってしまいますね。プロに求められるのは「実力」だけでなく、チームの特色や雰囲気に馴染めるかなどもあると思います。

例えば、FENNELのトップ・kkkkkkkkk選手は、ミスをして迷惑をかけても周りの目を気にせず、ただ自分のプレイと成長だけに集中する選手です。ミスしたところは、悔しがって、自分を苦しめてでも修正しようとします。良い意味で化け物ですね。ただ、チームによってはこのスタイルが適さない場合もあるんです。

個人的にはこういったスタイルを求めていますし、LJLの選手たちには「自分がやるんだ」というマインドを持ってほしいですね。

Tobi:それでいうと、皆さんが見てきた中で選手として「伸びる人」と「伸びない人」ってどんな違いがあると思いますか?

えりあ:「プライドが高い」「努力できない」という2つがそろっちゃった人は、伸びない人だと思います。逆に言えば、プライドが高くても努力できる人なら伸びるし、努力できなくてもプライドが全くなければ吸収して成長しますね。

arthur:僕が見てきた感じだと、スクリムを通じて、「フィジカルが上がっている」「チャンピオンプールが増えている」など、個人でしっかり仕上げてくる選手がやっぱり上手くなりますね。

コーチとしてチームの動きやバンピックは教えられますが、ソロQや個人の技術にまでは介入しきれないので...。

VicaL:「伸びる、伸びない」に才能の差もあるかもしれませんが、それ以上に日本人選手と韓国人選手とでは、ゲームへの向き合い方の「根本」が違うように感じます。

例えば、シーズンが終わってから次のシーズンが始まるまで、3~4ヶ月くらい何もないオフ期間がありますよね。その時が一番、個人の能力を上げるために自由に練習できるタイミングなんです。その時に頑張る人が次のシーズンで上手くなるんですが、日本人選手たちはその時期を「ただの休み」にしてしまう。目的がなくなった人のように自由に過ごして、ソロQもあまり頑張らない。ここは、昔から大きな問題だと感じています。

arthurコーチの言うように、個人の能力に関することをコーチから全部伝えられるわけではありません。むしろそこは個人の領域です。試合やレーン戦に負けたら、なぜ負けたかを自分で考えて修正するのがプロです。基本的な部分だと思うのですが、これができてない選手は多いですね。

えりあ:確かに、オフシーズンに別タイトルのゲームをやっている選手が多いなとは思います。

VicaL:私もそういう選手を見ると、今の自分のレベルで満足しているんだなと思ってしまいますね。

「強制か、それとも自主的か」選手をサポートするコーチの役割

しゃるる:今ってロールクエストの影響で、レーン戦が重要じゃないですか。だからこそ、1v1や2v2といった個人練習を積極的にやろうとする人はやっぱり上手くなると思ってるんですが、皆さんはどうでしょう?

arthur:そこは間違いないと思います。

Jubssal:1v1は、選手目線で言えば本当に面白くない練習なんです。だから努力する人しかやらないというのはありますね。

1v1の真の目的は「毎回同じ結果を出すこと」です。例えば、このマッチアップならこのウェーブをどう利用して、どのタイミングでリコールし、何のアイテムを買うのか。上位のプロにはそういった自分なりのルールがありますが、ほとんどの選手は「あ、今トレードチャンスだ」と感覚でやるから、相手が上手いと対応できず、毎回同じ結果にできないんです。

なので、そのような体系的な「ルールづくり」が、選手たちには必要だと考えています。

しゃるる:なるほど、感覚ではなく「ルール」として落とし込むんですね。

Jubssal:そうです。ただ、選手は基本的に「ゲームをする人」であって「ルールをつくる人」ではありません。選手に自分でやらせても効率が出ません。そこはコーチがサポートし、強制的にでも選手と一緒に「ルール」をつくっていく必要があるんです。

VicaL:私は少し違う考えです。もちろん一緒にやってあげることは選手の助けになりますが、結局は選手自身が「自分が知りたい、自分がやらないと」という「自分ごと化」をしないといけません。

語学の勉強と同じで、試合中の言葉をいくら教えても、自分で勉強して覚えないと試合では使えません。最終的には選手が自分でできるような環境を作ってあげることが大事だと思っています。

Jubssal:最終的に選手が自分でやるようになるのが目標なので、本質は同じですね。ただ、それを「始める」ためには強制的なルールづくりが必要というだけです。例えるなら自転車のようなもので、最初は車輪を回してあげないと進みません。

オフシーズンに練習しない現状があるように、選手に対する信頼が少し不足しているからこそ、強制的にでも練習する環境を作ってあげることが、大事だと考えています。

日本人ジャングラーの可能性は? 「優しさ」よりも「エゴ」が必要

しゃるる:JP(日本人)ジャングルが育たない問題について聞きたいです。俺は「そんなことないんじゃないか」と思ってるんですが、韓国コーチのSONコーチたちの目線からはどうですか?

SON:いや、そんなことはないですよ。ただ、根本的な問題として、ジャングルは自分の意見や考えを通すことが非常に大事なポジションです。日本人選手がジャングルをやった時、そこが上手くコントロールできず、結局KR選手側に身体を寄せたり意見を合わせてしまって、自分から崩れていく形が多い。今のLJLの仕組みや環境の中だと、日本人がジャングルとして活躍するのが難しいというのはありますね。

えりあ:HRKから直接聞いた話だと、「ジャングルを教えてくれる人がそもそもいないから、全部独学でやってきた」と言っていました。コーチもジャングル専属ではないので、付きっきりで教えてくれる人がいなかったのは大きいと思います。

arthur:あと、教えてる学生や若い人たちの中に「ジャングルでプロになる」という選択肢が、そもそもない気がしますね。学校対抗の大会などをやっても、ジャングルをやりたい子がほぼいないんです。「どうせちょっと活躍しても、KRのジャングラーに変えられちゃうんでしょ? じゃあ意味なくない?」という風潮が彼らの中にあります。

VicaL:私が今まで経験してきた中で、日本人選手はほぼみんな「ちょっと優しい」んです。でも、ジャングルは優しかったらダメだと思っています。自分のエゴが必要で、性格が強くなければいけない。「こっちに来て」と言われて、自分の考えを曲げて「わかりました、行きます」と言ってしまうような優しさは、ジャングルには合わないんじゃないかなと。

しゃるる:わかります。自分もジャングルは、優しいやつよりちょっと変わってるやつの方が上手いなと思います。というか、プロゲーマー自体が、そもそもちょっと変わってないと続かないんじゃないかなって。

VicaL:半分冗談ではありますが、ジャングルは命令される人じゃなくて、命令する人になってほしいですね。

「試合中の『ごめん』はやめて」日本チームが最初にやめるべきこと

VicaL:コーチとして一番難しいのは、チームの5人全員が「優しい人」の時です。

ゲームの状況が悪くなったり、上手くいかなかったりした時は、誰かが強く「なんでこうやったんだ!」と指摘する必要があるんです。でも、みんなが「オッケーオッケー」「頑張るね」「ごめん」しか言わないチームは、コーチをするのが本当に難しいです。

しゃるる:「ごめん」はいらんな~。

VicaL:韓国のコーチたちはみんな経験してると思いますが、日本のチームで最初にするフィードバックは、「話し合いの中で『ごめん』って言うのをやめて」ということです。この経験はみんなあると思いますよ。

kiteray:ありますね。

しゃるる:試合中は「ごめん」はいらないですよね。でも終わってからのフィードバック中は必要ですよね?

VicaL:それは逆に必要ですね(笑)。

kiteray:日本人は自分のレーンが負けたりすると、「チームに申し訳ない。ごめん」という意識が強すぎて、自分のプレイができなくなったりコールできなくなったりする人が多すぎると思います。それをやめさせないと、そもそもゲームが回らないんです。

試合中に「ごめん」と言わない人はすごくありがたいと思います。謝るのではなく、「負けたけどこれから何をしたいのか」を話してほしいんですよね。

「賞金を削ってでも、オフライン大会をやってほしい!」プロの原動力はそこにある

VicaL:個人的には、選手のためにも、もっとオフラインの試合を増やしてほしいなと。プロが頑張るモチベーションは、オフラインで試合をしながらファンからの感情や熱量を感じることなんです。そこで選手たちは大きな力をもらいますよね。

しゃるる:オフラインはどういう形式がいいんですかね?やっぱり毎週?

VicaL:できれば毎週がいいですね。

しゃるる:昔はそうでしたもんね。

VicaL:毎週は難しくても、できればプレイオフからやってほしいですね。

しゃるる:選手としても、目標が欲しいですよね。

えりあ:昔から言われてますが、LJLはファンと触れ合えるイベントがないので、そこは欲しいと思ってます。

VicaL:私自身も昨年、5年ぶりにオフライン大会を経験したんですが、そのときにファンと触れ合えて本当に感動しましたし、モチベーションになりました。

Pooh:実際、オフラインってめっちゃ大事ですよね。僕自身も、オフラインの会場でプレイして、そこで結果を残すっていうのは大きな達成感はありましたね。プロって、「あの舞台に立ちたい」「舞台で何かを成し遂げたい」というのが、一番の原動力になりますから。

えりあ:実はLJLでは去年から、VRChat上でLJLを観戦するイベント(パブリックビューイング)が、コミュニティを通じて開催されています。そこに来た元プロの選手たちが口を揃えて「自分にこんなにファンがいるなんて知らなかった、ありがたい」と言っていたんですよ。

しゃるる:へ~!

VicaL:正直、大会の賞金を減らしてでもそのお金を使ってオフラインをやってほしいとすら思います。

arthur:たしかに!

えりあ:あと、プロを辞める理由として「心ない誹謗中傷」で、メンタルを病んでしまうケースも多いです。そういったコメントって、大会配信のチャットなどから流れてきますが、オフライン会場で直接そんなことを言う人はいません。そういった意味で、選手を守ることにもなりそうですよね。

しゃるる「知識継承の循環をつくりたい」残っているものをかき集めて、次世代へつないでいく

えりあ:最後に、しゃるるさんに聞いていいですか? 今年、LJL関係でこれだけ精力的に動いてくださっているのは、何かあったんですか?

しゃるる:いや、特に何があったわけではないですよ。そもそも、自分はLJLを4チームしかなかった最初期の時代から見ていて、入れ替え戦の決勝まで選手として参加した経験もあるし。純粋に「競技シーンに盛り上がってほしい」という思いからやっているだけで、それ以上でもそれ以下でもないかも。

えりあ:人がいなくなっている現状があるので、そうやって動いてもらえるのは本当に嬉しいです。

しゃるる:あと、現状だと『LoL』が好きで上手くなった若い子が少し可哀想だなと思うんです。それに、LJLを引退したプレイヤーたちが暇そうにしているじゃないですか(笑)。彼らには素晴らしい知識があるのに。だから、彼らを巻き込んで色々できたらいいなと。

例えばRecapさんとか、めちゃくちゃ上手いと思うんですけど、教える相手がいないのが悲しいじゃないですか。だから、教える側に少しお金を出して、本気で上手くなりたい人たちを集めて、その知識を伝授する場を作りたいんです。

教えてもらった人たちがプロになるかは分かりませんが、プロにならなくてもストリーマーで活かせばいいし、プロになって引退したら、また次の世代に教えればいい。今のLJLは、その「知識の継承の循環」がしっかりできていないと思うんですよ。だから、その循環をつくるためにも、コーチを育てる仕組みが必要だと思ってるんですよね。

えりあ:なるほど...。

しゃるる:これだけ歴史はあるのに、何も残っていない現状はもったいない。でも、残っているものをかき集めて何かできたらいいよねって。元プロやコーチ経験者の知識がそのまま埋もれてしまうのは本当にもったいないです。

……さて、長時間になってしまったので、この辺りでお開きにしましょうか。また何か企画をやる時はお声がけさせてもらうと思うので、よろしくお願いします。本日はありがとうございました!

参加者一同:ありがとうございました!

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