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今シーズンからの新規参入チームながら「LJL 2026 Winter Series」において、ベスト4という好成績を収めたのが「L Guide Gaming(LGG)」です。
今回は、そんなLGGへのインタビュー第二弾として、チームを率いる佐藤オーナーにお話を伺いました。チーム結成から、選手のバイアウト、そして今後の構想などについてお話しいただきました。
――まずは、自己紹介をお願いします。
佐藤:L Guide Gamingのオーナー・佐藤と申します。LGGは他の大きなチームのように競技選手とストリーマーが両方所属しているチームではなく、私も趣味の延長のような形でオーナーをしています。なので、他のeスポーツチームのオーナーとは、若干タイプが違う感じかもしれません
ただ、やっていること自体は他のオーナーと同じで、お金を集めて、それを選手に還元してチームを運営していく、というようなことをしています。
――初参戦となった「LJL 2026 Winter Series」を終えて、いかがですか?
佐藤:選手たちもコーチたちも本当によくやってくれたなと思っています。チーム結成当時は、Gariaruさんがチームのアドバイザー的な立ち位置にいて「ワンチャン、このチーム優勝狙えるかも」とおっしゃっていたので「そうなんだ」くらいに思ってました。
ただ、すんなりといけるとも思っていなかったので、実際にこうしてベスト4までいけて手応えを感じました。
――佐藤さんと『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』との出会いを教えてください。
佐藤:私が21歳くらいの時に友だちに「LoLってゲームがあって面白いよ」って誘われて、始めたのがきっかけでした。たしか、シーズン6とか7だった気がします。
ーーゲームのどんな部分にハマりましたか?
佐藤:FPSなどのゲームだと、一瞬で終わってしまうこともあると思うんですけど、『LoL』は1試合がある程度長くて楽しめるというのが面白い部分だと思います。
プロシーンでも、序盤負けていても構成次第では逆転できることもありますし、1試合を長く楽しめるというのが『LoL』の魅力かなと。あと、他のゲームに比べて知識要素が大事なゲームでもあるので、歳を重ねて反応速度などが落ちてもプレイできるところが魅力的だと感じています。
――そこから『LoL』の競技シーンに興味をもったきっかけは何だったのでしょうか?
佐藤:実は、あんまりプロシーンを見ているわけではなくて、「Worlds」が開催していたら見るくらいのにわかな感じなんです。
ただ、今後AIが人間から多くの仕事を奪っていくであろう中で、人間同士の戦いが面白い「eスポーツ」というエンターテイメントはなくならないと思っています。そういった考えから、eスポーツ事業を持ちたいと思い、参入を決めました。
――なぜ『LoL』というゲームを選択したのですか?
佐藤:チームのオーナーをするなら、自分がゲームのことを知っていて、ある程度楽しめる方が良いなと思ったので。単純な利益だけを考えるのであれば、他のゲームという選択肢もあったんだと思いますけど(笑)
――LGGというチームを設立したきっかけ、そして「LoL Guide」という攻略サイトと競技シーンのつながりについて教えてください。
佐藤:実は「LoL Guide」は、eスポーツチームのためにつくりました。
まずチームを作ろうと思ったときに、周囲の人に相談したんです。その中で、キャスターのeyesさん「新しいチームなら、まず『LoL』のコミュニティに貢献したほうがファンも付きやすい」というアドバイスをいただいたんです。それを愚直にやった結果、「LoL Guide」の立ち上げに至りました。
なので、「eスポーツチームをつくる」というのが先で、その土台として『LoL』コミュニティに貢献するための「LoL Guide」があるという形です。
――そういえば、以前はチーム名が違っていたと思います。今のチーム名になった経緯も教えてください。
佐藤:僕の地元が北海道ということもあり、最初は「札幌カムイゲーミング」という名前にしていました。LJLはオンラインで参加できるので、地元に貢献したいということで選手を北海道に集めて活動する構想などもあったんですが、現実的に色々な壁があって実現できなかったり、「カムイ」というワードを易々と使って良いのかなという疑問があったりもしたので、「LoL Guide」から発足したチームなので、わかりやすく今の名前になりました。
――実際にチームをつくる際に、どのようなコンセプトで選手を集めましたか?その時に考えていたチームの目標などはあったのでしょうか?
佐藤:チーム結成当時は「育成」というのをコンセプトに掲げていました。
「LoL Guide」という攻略サイトも、日本のプレイヤーの質を全体的に上げるという目的でしたし、eスポーツチームで得た育成のノウハウなども記事にすれば、コミュニティにも貢献できる上に、競技シーンを目指すプレイヤーの増加にも繋がると考えました。
さらに、チームとしても選手を育成すれば、他のチームにバイアウトするなど相乗効果を生み出すことも出来るかなと。
――ですと、SnowRabbit選手のようなプレイヤーは、佐藤さんのコンセプトを象徴するような選手だったということでしょうか。
佐藤:そうですね。VicaLコーチとも、SnowRabbit選手やrre選手のような若い選手を育成して、他のチームにバイアウトすることも出来るよねという話をしました。
彼らはポテンシャルを持っていますし、まさにチームのコンセプトに合致している選手です。
――リアルスポーツでもよくありますが、育成して選手を売却することでチームとしてもプラスになるというイメージですか?
佐藤:もちろん、チームの資金調達が上手くいって、来年もチームを継続できて、以前よりも高い給料を支払いながらも育成しつつ、同じメンバーでLJLを優勝するのが理想です。ただ、それが上手くいかない可能性もあるので、バイアウトなども検討しているというイメージです。
あと、現実的に「LJL」での優勝を目指すよりも、育成チームを作ってLCPなどの一部の強いチームに選手を売却するほうがビジネスとしても再現性が高いんじゃないかという話をVicaLコーチともしていたので、バイアウトは現実的な戦略だと考えています。選手目線でもメリットが大きいですし。
――将来のチーム構想などがあれば教えて下さい。
佐藤:さっきもお話した、チームで得たノウハウを「LoL Guide」に還元するということが実はまだあまり出来ていなくて...。VicaLコーチのフィードバックをYouTubeチャンネルで公開していたりなどはしていますが、それを記事など体系的に分かりやすい形に出来ていないので、今後そこをもう少し進めていこうかなと思っています。
最近は、公開スクリムをあまり出来ていなかったので、それを「LoL Guide」とリンクさせて『LoL』コミュニティ全体に貢献できるチームになれたらなと思います。
――公開スクリムのお話がありましたが、公開スクリムのメリット、デメリットはどのように感じられていますか?
佐藤:メリットは『LoL』コミュニティに貢献できるので、チームの印象が少し上がるという部分と、選手たちが配信などをすることによってファンのための露出を増やすことが出来る部分だと思います。
デメリットとして、よく「チームの戦略や弱点がバレる」という声がありますが、結局スクリムをやっている以上、対戦相手のチームには試合の内容は把握されているわけですから、そんなに関係ないかなって...。なので、デメリットは意外とないんじゃないかなと思いますね。
――今後、LGGの「ここに注目して欲しい!」というポイントはありますか?
佐藤:結成当時のコンセプトである育成の話をしましたが、あくまでそれはチーム結成当時の話であって、今は「育成」という部分も残しながら「本気で勝ちにいき、優勝を目指すチーム」にコンセプトが変化しているので、新しい選手の加入を含めよりも高いクオリティの試合をお届けしていきたいです。
――最後に今シーズンの意気込みと、応援してくれるファンの皆様へメッセージをお願いします。
佐藤:「Winter Series」などを通してLGGの実力をお見せできたと思いますが、ベスト4という形で終わってしまい、客観的に見ると悪くない成績のようにも見えますが、決勝戦に進めずに悔しい思いをしています。
これからもしっかり準備して、エンターテイメントの部分でもファンの皆様も盛り上がれる要素を提供していきたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。
あと、SnowRabbit選手が「Rookie of the Winter」に選出されたので、投票してくれたファンの皆さん、ありがとうございました!
<取材・執筆:えごいすと/編集:松田和真>