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4月上旬にSplit 2が開幕した『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」。5月10日には、日本のFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)がGAM Esports(GAM)と対戦しました。
まずはGame 1、序盤こそSHGがボットレーンを中心に有利を築きましたが、積極的に攻め込み続けたGAMがキルやオブジェクトの獲得を重ねて有利を取り返します。そのままキレイなスノーボールで、まずはGAMが1勝。続くGame 2もGAMがやりたいように試合を進め、再びスノーボールを決めてゲームを制しました。これにより0-2でSHGは残念ながら敗北となりました。
試合終了後、SHGのMaruコーチにオンラインでインタビューさせていただきました。コーチ陣から見たチーム状況や「MSI」進出への意気込みはもちろん、現在「LCP」と同時進行で行なわれている「EWC」についてもお伺いしてきましたので、以下から早速ご覧ください。

ーー試合お疲れさまでした。今日の試合はプレイオフを有利に進めるためには本当に重要な試合だったと思いますが、まずは感想から聞かせてください。
Maru:もし今日の試合に勝てていたらプレイオフ第2シードに入れる確率が高かったと思うので絶対に勝ちたい試合だったんですけど、悔しい結果となってしまって残念です。
ーーでは今日の2試合のバンピックのコンセプトについて、簡単に聞かせていただけますか。
Maru:バンピックは前日に準備したもので、とくにGame 1はほぼそのままの構成になりました。スクリムで何度もやっていた構成でしたし十分経験もあるので大丈夫だろうと考えていましたが、序盤にボットレーンで事故があったのでゲームが普段とは違う流れになってしまったと思います。
ーーGame 1の構成はCCがかなり少なめで難しそうに見えましたが、その点についてはどうお考えですか。
Maru:CCについては、一番極端な例でいくとTeam Secret Whales(TSW)戦のGame 1がCCのない構成だったんですけど、相手の構成が比較的単純なときはCCがなくてもしっかりカウンターを決めて跳ね返すことでゲームを有利に進められると考えて使いましたし、実際に勝つことができました。今日の場合は、パンテオンで埋め合わせすれば適度にスムーズにいけるんじゃないかという考えでしたね。CCもある程度あって、機動力も申し分なくサイドキャッチも強いので、このぐらいあれば十分だと思ってこの構成でいきました。
ーー確かに、TSW戦のGame 1はインパクトがありましたね。それでは今日のGAMはどんな点が強く、どのような面でやりづらい相手だったんでしょうか。
Maru:GAMは昨シーズンと比べて、確実にトップレーナーのKiaya選手の調子が戻ってきたことが一番大きいと思いますね。いまのトップのメタは、ジェイスやヴェインのような良いチャンピオンがたくさんありますので。それからジャングラーのDraktharr選手が思いのほか成長していて、以前よりやりづらい部分が増えた気がします。

ーーこれまでのチーム状況はとても良さそうに見えたのですが、今日の試合では若干の課題も生まれたのかなと思いました。現在のチーム状況について、コーチ陣としてはどのように感じていますか。
Maru:実を言うとコーチ陣としてはいまのチーム状況は解決しなければならない問題が多いと捉えていて、ひとつひとつ修正していっているところなんです。我々のチームは「どのチームにも勝てるけれど、どのチームにも負ける可能性があるチーム」だと見ており、天井も高ければ底も低いチームなので安定性を求めることを中心に練習してきました。ですが、最近になってパッチが当たりメタも急激に変化したことによって、そこに合わせようとして選手たちに若干の迷いが生じてしまうケースがしばしば見られました。そこをしっかり正すことをメインに取り組んできましたが、今日は普段と比べて全員のコンディションが良くなかったようで、ちょっと残念だったかなという感じですね。
ーーでは、現在のメタで一番難しいところはどんな点ですか。
Maru:いまのパッチだと、トップレーンではジェイスやヴェイン、ヴァルスといったロングレンジチャンピオンで相手を押さえつけるパターンが多いんです。もちろんEvi選手は上手い選手なのできっちり耐えてくれてはいるものの、やっぱりある程度年齢を重ねたベテラン選手なのもあって、バンピックの選択肢においては多少選んであげないといけない部分は出てきていますね。あとはボットレーンで変わった点も多く、まだティアの整理がまとまっていないところもあるので、そこは努力しなければならない点だと思います。
ーー最近は「Esports World Cup(EWC)」のアジア・パシフィック予選も行なわれていますよね。公式放送はありませんが、Evi選手も個人的に動画をアップしてくれていましたし、順調に勝ち進んでいると伝えられています。ここまで「EWC」の試合を振り返ってみていかがですか。
Maru:「EWC」も非常に重要な試合ですので、「LCP」のように臨もうという心構えで準備して戦っています。パッチも同じなので、より多くのことにトライする試合という感じでやっているのですが、順調と言うにはCTBC Flying Oyster(CFO)に1ゲーム負けましたし、問題点を見つけるのには良い試合だったんじゃないかなという感じでしたね。
ーー2つの大会を同時進行しているのでスケジュールがとても大変そうに見えますが、練習やコンディション管理はどのように行なっていますか。
Maru:選手たちには申し訳ないのですができる限り多くのスクリムを行ない、「EWC」や「LCP」の前日にはバンピック会議をみっちりやって、多少大変でも何度も話し合いを重ねて準備がきちんと整った状態で試合に臨めるよう努力しています。また、「EWC」の日はスクリムはやらずにリーグのときと同じように臨んでいますので、フィジカル面においてはコンディション管理が十分なされていると考えています。
ーーそしてそろそろ「MSI」の話題も増えてきていますが、なんとTSWがチャンピオンシップポイント1位で「MSI」進出が確定したというニュースが飛び込んできました。これにより「MSI」に進出するためにはシーズン優勝、またはポイント2位が条件となりますが、ズバリ自信のほどはいかがですか。
Maru:もし今日勝てていたら「自信に満ちあふれています」とか言えたと思うんですけど、負けてしまいましたからね(苦笑)。ですがまだまだ時間はありますし、もし優勝できれば「MSI」直行ですから、できればチャンピオンシップポイントよりも優勝で勝ち上がれるよう頑張りたいです。
ーーでは最後に次の試合のMVK Esports(MVK)戦への意気込みと、ファンの皆さんにむけてメッセージをお願いします。
Maru:MVKとはつい先日「EWC」で一度対戦して2-0で勝ったので、普段のパフォーマンスが出せれば勝てると思います。そして応援してくださっている日本の皆さん、我々SHGの日本人選手と韓国人選手、そしてCorGiも私も皆さんの応援をすごく感じています。いつもありがとうございます。これからも良い試合をして、国際大会に進出できるよう頑張ります。

「LCP 2026 Split 2」は全8チームによるBo3対戦のシングルラウンドロビンでレギュラーシーズンが行われ、上位6チームがBo5形式のプレイオフへと進出。プレイオフで優勝したチーム、そして勝敗と順位によって獲得できる「チャンピオンシップポイント」最上位のチームが「MSI」への出場権を手にします。
SHGの次戦は5月16日(土)、Match2で「MVK Esports(MVK)」との対戦が予定されています。