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2026年4月上旬に韓国で開幕した『VALORANT』のアジア大会「VCT Pacific 2026 Stage1」。5月7日からはプレイオフが開始され、韓国のKIWOOM DRX(KRX)がタイのFULL SENSE(FS)と対戦しました。
KRXは昨シーズン以来、久しぶりにHermes選手を起用。注目の1マップ目はロータスです。前半は一進一退の攻防を繰り広げた両チームでしたが、後半はアタッカー側のFSによるマップの特性を生かした心理戦が刺さり1マップを先取します。続くフラクチャーでも、FSの勢いが止まりません。9-3折り返しからKRXも粘りを見せますが、最終的にFSが試合を制しました。これにより2-0でFSが勝利し、アッパーブラケットのセミファイナルに進出。KRXはローワーブラケット行きとなりました。
本稿では、試合後にオンラインでKRX MaKo選手にお話を伺ったので早速ご覧ください。

――今日の試合は残念ながら敗北となりましたが、まずは試合を振り返っての感想からお願いします。
MaKo:スコアだけを見るとあっさり負けてしまったかのように思われるかもしれませんが、僕らのあいだでは大きな問題点はとくになかったと考えています。みんなのなかに焦りがあって、お互いの「助けなきゃ」という気持ちがうまくかみ合わなくて崩れてしまった試合だと思います。
――今日はYong選手に代わってHermes選手が戻ってきましたが、どんな背景があったのか、言える範囲で聞かせていただけますか。
MaKo:簡単に説明すると、Yong選手がまだまだ経験不足であるという判断のもと、やっぱりHermes選手のほうが上手くやれるんじゃないかということで交代しました。
――久しぶりにHermes選手と一緒に戦ってみていかがでしたか。
MaKo:すごく緊張していたようで、色んなミスを何度もしていましたね。でも、それが逆にちょっと面白かったです(笑)。
――チームの雰囲気はすごく良さそうですね(笑)。さて、試合内容についてもお伺いしていきます。1マップ目のロータスでは、FSがアタッカー側の際に何度もCサイトを攻め続ける戦略を見せました。Aサイトに行くフェイクなど心理戦もしかけてきましたが、そういった戦略についてどう感じましたか。
MaKo:おっしゃる通り、FSがしきりにCサイトを攻めてくるなかで、ときおりAサイトへのフェイクも交えながらうまく心理戦を仕掛けてきました。やっぱりCrws選手がそういった心理戦に長けている選手なので、それに引っかかって何度もやられてしまったと思います。FSの心理戦の上手さは、僕らが学ぶべき点だと感じましたね。
――2マップ目のフラクチャーでもFSの勢いを止めることができませんでしたが、戦ってみてどんな点が一番難しかったですか。
MaKo:ロータスのときと同じように、相手がフェイクを何度も仕掛けてきていたと思います。フラクチャーはそもそも長く時間をかけるマップではないのですが、むしろFSは時間をかけてプレイする作戦を選んできました。そのせいで難しい試合になってしまった気がします。

――今日は負けてしまいましたが、グループステージでは4勝1敗という好成績を収め、2位通過でプレイオフ進出を果たしました。Kickoffのときと比べるとチームの調子は悪くなさそうですが、現在のチーム状況はいかがですか。
MaKo:Kickoffのときと比べれば、いまは確実にきちんと準備ができていると感じます。グループステージではPaper Rex(PRX)に負けて1敗を喫したものの、グループ2位になれたので上手くやれていると思います。PRXとFSに負けて2連敗中ですが、だからと言って自分たちの調子が悪いとは思っていないです。
――ところで、かつてのDRXから現在もチームに残っているのはMaKo選手だけですが、後輩がどんどん入ってくるなかで先輩として意識していることはありますか。もし、お手本にしている選手がいれば教えてください。
MaKo:結果的に僕ひとりだけチームに残る形になったわけですけど、先輩として意識していることはとくにないですね。自分以外の4人がいなくなって新しい選手が入ってきたってことは、これまた新しいチームみたいなもんじゃない?って思うんですよ(笑)。僕はあんまり深く考えるタイプじゃなくてシンプルに生きているほうなので、お手本にしている選手と言ったら『League of Legends』のFaker選手ですかね。あのぐらい大きなキャリアを『VALORANT』で積みたいです。
――チームに長年いると言えば、忘れてはならないのがtermiコーチの存在です。目まぐるしく変わるメタのなかで、なぜ毎年安定した成績を残せているのでしょうか。チームを完成形に近づけるためにコーチ陣からどんなアプローチがあるのか、聞かせていただきたいです。
MaKo:『VALORANT』の黎明期から国内で何度もチームを優勝に導いていましたし、それ以前にも別のゲームでプロゲーマーやコーチをやっていらっしゃった方なので、そういった経験からどんな点にリスクがあってどんな点が安定しているかをわかっているんだと思います。そして、安定を求めたほうが良いという判断のもとで決断を下しているんじゃないかな、と。あとは選手やほかのコーチ陣が意見を積極的に出していて、それをtermiコーチがしっかり反映させてくれるので、良い成績が残しやすい賢い選択をし続けてくれていますね。
――さて、次の試合はNongshim RedForce(NS)戦となりましたが、意気込みを聞かせてください。
MaKo:韓国チーム同士で対戦することになってしまって心が痛いです(苦笑)。対戦したくない相手だったのですが、僕らが今日上手くやれなかったばっかりにこのような状況になってしまって大勢のファンの皆さんに申し訳ないです。それでも僕らが生き残るためにはNSを倒さなければならないので、ベストを尽くして面白い試合をお見せできればと思います。
――NSにはRb選手がいますが、かつてのチームメイトと戦うのはいかがですか。
MaKo:やっぱり上手いなあと思いますよね。同じチームだったときから動きも良かったしセンスのある選手でしたが、敵として対戦してみたら本当にやりづらいんですよ。正直、また同じチームになりたいぐらいです(笑)。

――では最後に、日本のファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
MaKo:僕は以前から「Masters」や「Champions」などで海外大会に何度も行ってて、日本にも「Masters Tokyo」のときとイベント戦で何度か行きました。個人的には今まで行った海外のなかで、日本が一番良かったんですよね。もし海外に住むとしたら、日本を選びたいぐらいです。もしまたオフシーズンに日本でイベント戦があるなら、絶対行きたいと思っているくらいです。日本には応援してくれている方も大勢いるので、いつかまた日本のファンの皆さんに会いに行けたらいいなと思っています!
――日本のファンの皆さんもきっと喜ぶと思います。インタビューありがとうございました!