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SHG Marble「Worldsで『SHGのBOTは強い』と示したい」―GZ戦で今季初勝利!MVPの活躍で拮抗したリーグ浮上のきっかけに【LCP 2026 Split 1】

GZ戦で今季初勝利を挙げたSHGのMarble選手にインタビュー。激闘の振り返りと今季の意気込みを聞きました。

ハル飯田

ハル飯田

2026年1月24日、『リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋地域リーグ「LCP」のSplit1 Week2 Day2の対戦が行われ、「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」が、「Ground Zero Gaming(GZ)」と対戦しました。

Game1はSHGがMarble選手のヴァルスを育てるプランを完遂し序盤から大きなゴールドリードを築くと、ファイトよりもタワーを中心とした丁寧なスノーボールで進行。GZもオールインを成功させて対抗するシーンもありましたが、集団戦のクオリティで上回ったSHGが押し切り先勝します。続くGame2もSHGはアフェリオスが複数キルを獲得して対面と大きな差を作りましたが、GZのTOP・1Jiang選手がアンベッサで躍動。アンベッサがアルティメットを何度も的確に決めてSHGの反撃を抑え込んだGZが取り返し、1-1のタイスコアとなります。

迎えたGame3は流れが行き来する激しいシーソーゲームになりましたが、SHGがファーストピックにチョイスしたTOPのサイオンがピタリ。再び1Jiangによるキャリーを狙ったエイトロックスを粘りのレーン戦で抑え込むと、集団戦では一気のエンゲージからフロントとして完全に機能する見事な動きで一気にタワー破壊を進めたSHGが勝利し、2-1で嬉しい今シーズン初勝利となりました。

試合後、Player of the Match(PotM)にも選出されたSHGのBOTレーナーMarble選手にインタビュー。激戦の振り返りと、今季の個人・チームの変化を聞きました。

積極的なプレイヤーへとマインド転換の途中

――勝利おめでとうございます!今日は長くスリリングなゲームになりました。改めて試合を終えての感想を教えてください。

Marble:ありがとうございます。「ようやく勝ててよかったな」という気持ちですし、どこかで1勝できれば流れに乗って他のチームとの試合もいけるんじゃないかと思っていたので、ここでひとつ流れが作れてすごく良かったなと思います。

――惜しい負けが続いてる中でしたが、勝利の前の緊張感やムードはいかがでしたか。

Marble:2ゲーム目は序盤勝っていたのに中盤でひっくり返されてしまって、Game3もすごくシーソーゲームで同じような展開が続いちゃっていたので、どうなるかなとは思いましたね。そこを上手くみんなで修正して勝てたので、一安心しました。

――1試合ずつ簡単に振り返っていただきたいのですが、まずGame1のヴァルスはソロキルも飛び出してすごくいい展開でした。ご自身のパフォーマンスはいかがでしたか?

Marble:ヴァルスは本当にレーニングから強力ですし、MIDにいてもプッシュも速くて相手にポークもできる、すごく万能なチャンピオンだと思ってます。ビルドも相手によって柔軟に変えられるので、すごく良いチャンピオンだと思いますね。

ただ、相手がカイ=サを選んだのは想定外でしたね。(単体では)レーンがかなり弱いチャンピオンなので、ヴァルス側からすると「何しても勝てる」くらいの感覚で、その圧を上手く押し付けられたのが良かったと思います。

脅威ビルドで強烈なポークを決め、アルティメットも効果的だった

――Game2はアフェリオスの選択になりました。序盤から強力なチャンピオンではないにも関わらずレーンは制圧していましたし、開幕戦でも良い動きで、自信のあるピックに見えて今季は出番が増えそうに思うのですが、いかがでしたか。

Marble:アフェリオスもソロランクでもスクリムでも非常に勝率が高くて良いチャンピオンだと僕たちも考えているのでファーストピックしました。レーンは良かったんですけど……ちょっと中盤以降でうまくスノーボールできなかったのが印象的ですね。スクリムではそういう面もなくスムーズに試合進行できていたので、今日の試合を帰ってから見直して、修正していかないといけないなと思っています。

――Game3がコーキでユナラ対面になりましたが、フィアレスドラフトでは現状Game3以降のBOTは飛びぬけた候補がなく、意外なピックも選択し得る状況だと思います。今回のピックの意図を可能な範囲で教えていただけますか?

Marble:Game3は「先出しができてレーンが強く、集団戦もこなせる」という万能ピックがコーキとユナラくらいしか残っていなくて、1vs1で勝てる方のコーキを選択しましたね。序盤は良かったんですけど、(ノーチラスの)フックをポッピーが避けたことで僕に当たっちゃうシーンがあって、そこからズルズルとスノーボールされるような展開になってしまいました。

――ただ、そこから上手く持ち直しての勝利となりました。今日のSHGはGame1が特に顕著でしたが、リードしている局面であっても、相手が時間をかけて準備しているドラゴンはファイトすらせず、トレードやファームに充てるようになった印象でした。ここはどのようなコミュニケーションや判断があったのでしょうか?

Marble:相手の押し付けてくる行動に対して付き合わない」という感じですかね。ビジョンがないエリアに無理に入るよりも、(オブジェクトを)ギブしてTOPタワーと交換するような、そういう変化はすごくあると思います。

ただ、できるのなら早めに視界を確保して自分たちが強いポジションを取ってドラゴンをやるのも大事ですし、そういう声かけも試合中にできるようにはなってきたので、スクリムや試合を重ねて修正していく部分だとは思います。

――3試合トータルでDPM(分間ダメージ)1000超と、まさにADキャリーという仕事ぶりでPotMに選出されました。今季のMarble選手が去年から変わった点や変えた点があれば教えていただきたいです。

Marble:僕自身については安全志向(のプレイヤー)だなと思うし、他の人からもそう見えてるとは思うんですが、今シーズンはマインドを大きく変えて、レーン戦から積極的にトレードを仕掛けるような動きをコーチから教わっています。

その部分はまだ上手くはできてないですけど、T1のPeyz選手やGen.GのRuler選手のような「積極的なポジショニングでキャリーできる選手」を目指して頑張っているので、その成果を試合本番で見せれたらいいなと思っています。

――そういう狙いを持ってプレイする上でもSUPのVsta選手はやりやすいタイプではないでしょうか。

Marble:そうですね。Vstaさんも同じく「隙があったら見逃さない」タイプの選手で学ぶこともすごく多いですし、一緒にプレイしていてすごくやりやすい選手でもあるので、2人でWorldsまで行って「SHGのBOTレーンは強いんだぞ」と世界に見せられるように頑張りたいです。

――そんなVsta選手も含めて今シーズンは新たに3選手を迎えましたが、今のSHGはどのレーンからでもゲームを組み立てられるようなチームに映っています。Marble選手の目線から、今年のSHGの特徴や強みとして感じている部分があれば教えてください。

Marble:やっぱりレーン戦から積極的に行く選手が多いですし、JGとの連携も今のところすごくうまくできてると思うので、特徴はその積極性っすかね。

――1勝することで流れに乗れるというコメントもありましたが、実際に今のLCPは昨年の上位チームもリビルディング中で、飛びぬけた存在と言えるチームがいない状態ではないかなとも思っています。今のLCPのパワーバランスはどう見ていますか?

Marble:今日もMatch1では「Team Secret Whales(TSW)」に「Deep Cross Gaming(DCG)」が勝ちましたけど、GZはそのDCGに勝っていて、そのGZに僕らが勝っているので、もう“八つ巴”……とまではいかないですけど、すごく拮抗した状態ではあると思います。それはファンの皆さんにとってもすごく楽しい状況じゃないかなと思いますし、その中で日本勢が勝って強さを見せつけられたらなと。

試合に勝利し、観客席に一礼するSHGメンバー

――ありがとうございます。ちなみに、オフシーズンはゆっくりできましたか?

Marble:オフシーズンは最初の方はゆっくりしてたんですけど、やっぱり『LoL』ってプレイしない期間があると操作もおぼつかなくなりますし知識も衰えていく部分があるんで、このオフに関してはなるべく実力を維持したままシーズンに入れるよう心がけていました。

個人的には去年の最後の方はすごく自分に自信がありましたし、そういうマインドを保ったままオフシーズンを過ごすことで今シーズンに繋げようともう決めていたので、もう『LoL』からは離れられなかったと言うか(笑)、切っても切れないゲームだったなっていう風に感じます。

――その練習の甲斐もあり、見事なパフォーマンスでの勝利でした。来週の試合も応援しています。改めて、本日はおめでとうございます!

Marble:ありがとうございます。頑張ります!


台北のLCP Arenaで開催されている「LCP 2026 Split1」は、全8チームによるBo3対戦のシングルラウンドロビンでレギュラーシーズンを実施。上位6チームがBo5形式のプレイオフへと進出し、優勝チームはブラジル・サンパウロで開催される国際大会「First Stand」への出場権を手にします。

この結果で1勝2敗となったSHGの次戦は1月29日(木)、昨シーズン王者の「CTBC Flying Oyster(CFO)」と対戦予定です。

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