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韓国・ソウルで開催中の「SOOP VALORANT LEAGUE(SVL) 2025」。12月7日には決勝戦が行なわれ、T1とFnatic(FNC)がBo5で対戦しました。
1マップ目のスプリットでは、立ち回りやエイムで序盤に差をつけたT1をFNCが猛追しましたが、T1が13-11で逃げ切りGG。続く2マップ目のヘイヴンでも、ギリギリの接戦を制したのはT1でした。しかし3マップ目のバインドと4マップ目のカロードでFNCが巻き返しを決めて2-2となり、決着は最終マップのアビスに持ち込まれました。ここでT1は、Meteor選手のレイナを含めた3デュエ構成で勝負に出ます。この尖った構成と読み合いの強さが功を奏し、なんと12-0折り返しからのピストルラウンドまでをもT1が制して13-0の完勝。これにより3-2でT1が優勝を果たしました。
本稿では、試合終了後に現地ステージで実施されたT1の6選手の優勝インタビュー翻訳をお届けします。

――優勝したT1の皆さんに簡単にインタビューを行なっていきたいと思います。「SVL」初のPacific優勝チームが誕生しました。Munchkin選手、「SVL 2025」の優勝の感想をひとことお願いします。
Munchkin:本当に短い期間でしたがこのメンバーで何度も息を合わせて、そしてコーチ陣が良い方向性で一丸となってゲームをさせてくれたので、良いパフォーマンスを見せることができたと思います。みんな本当によく頑張ったと伝えたいです。
――続いてstax選手に質問です。これまで担当していたIGLをMunchkin選手に明け渡しましたが、今回の「SVL」を通じて信じて任せられると思いましたか。それとも、もうちょっと様子見が必要でしょうか。
stax:みんな同じように考えていると思いますけど、まだ若干という感じじゃないでしょうか(笑)。それでも僕らは練習を始めてまだそんなに経ってないですし、レギュラーシーズンのほうが僕らにとってはもっと重要なので、それまでにはいい感じでゲームできるようになると思います。
――そしてMeteor選手にも質問したいと思います。最後にアビスで隠し玉のレイナが登場しましたが、登場の背景を聞かせていただきたいです。
Meteor:正直に話すと、相手がチェンバーを使うだろうからレイナでサイトに出ようという感じでレイナをピックしました。
――それでもこれほどまでの、13-0までは予想していましたか。
Meteor:13-0までは予想はしていなかったですけど、メンバーたちが上手くカバーしてくれたおかげで銃も良く当たって13-0になったと思います。

――続いてiZu選手。Boaster選手が不参加でChronicle選手もチームを去りましたが、2025年の世界2位を相手に獲得した優勝です。FNCを相手に戦った今日の感想を聞かせてください。
iZu:FNCはメインロースターのフルメンバーではなかったにもかかわらず、すごく息が合っているところや強いところを何度も見せていたので僕らとしては難しい部分もあったんですけど、それでもうちのチームの先輩たちはみんなベテランで構成されているので最後までよく戦って勝ち抜いたと思います。
――そしてcarpe選手もマイクを受け取ってください。決勝までは無敗を記録していましたが、今回の「SVL」でT1がこれほどまで強いとは予想できていましたか。
carpe:実は僕らは若干「練習しよう」みたいな感じで来たんですけど、みんなすごく上手かったので良い結果になってすごくよかったなと思います。
――carpe選手から見て、これからPacificの準備もT1はやらなければなりませんが、この勢いがPacificまで続くと思いますか。
carpe:十分だと思います。
――では、BuZz選手もマイクを受け取ってください。今回の「SVL」で「BuZz選手特有の爆発力が出た」という評価が多いですが、ご自身では今大会についてどう評価していますか。
BuZz:悪くはなかったと見ることもできるかもしれませんけど、僕としてはもっとやれた部分がたくさんあったと思うので満足はしていないです。でもレギュラーシーズンになったら僕もそうですし、チーム的にもさらに良いところがお見せできると思います。
――そして試合前にMunchkin選手が「SVLにはMVPってないんですか?」と質問したと聞いています。それは優勝したら自分がMVPになれるという意味に受け取ったらよろしいでしょうか。
Munchkin:当然でしょう!MVPがあったとしたら、当然僕がMVPになっていたと思いますよ(笑)
――ではstax選手から、最後にファンの皆さんに向けてひとことお願いします。
stax:今回「SVL」という大会で世界のトップクラスのチームを集めて、レギュラーシーズンの前にイベント大会を開いてくださった「SVL」の皆さんに感謝しています。T1としても短い練習期間ではあったものの、メンバー同士が信じ合って上手くやれる原動力になったと思うのでとても嬉しいです。そして来年始まるKickoffも、僕らが上手くやれるよう応援し続けていただけたらありがたいです。