6月27日にカナダ・バンクーバーで開幕した『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の国際大会「MSI 2025」もついに佳境を迎え、7月12日の試合でFinals進出の2チームが出そろいました。
この日、ロワーブラケット第4ラウンドにてLPL代表・Anyone's Legend(AL)とLCK代表・T1が、Finalsの残りひと枠をかけて対決。やはり両者ともに譲れない戦いとあって、大方の予想通り2-2でGame 5へ。ALがツイステッドフェイトやジグス、オラフといった尖ったピックで勝負を挑みますが、T1が序盤から良いペースでゲームを進めジンクスにゴールドを集めます。最終的に28分で1万2千ゴールド差をつける強さを発揮して勝利。これによりFinalsの対戦カードは、T1とGen.G Esports(GEN)とのLCK対決に決まりました。
本稿では、試合終了後に韓国語放送で実施されたT1 Gumayusi選手の勝利インタビューの翻訳をお届けします。
◆ALのピックを相手にマクロ面でうまくやれたから勝てた
――本当に長いロングゲームでした。勝利とともに久しぶりにファイナルのステージにT1が立つこととなりましたが、感想はいかがですか。
Gumayusi:僕らは何度も決勝には行けていたもののMSIでは3位という記録しかなく、本当に決勝に行きたかったので嬉しいです。明日の準備をきちんと頑張らないとと思っています。
――実はここまで来るのに未だにALと対戦したことがなかったため、どのように準備するのか大勢の方々が気になっていたようです。ALのどんな部分を最も警戒して、重点的に準備したいと考えていましたか。
Gumayusi:ALと対戦したことはなかったんですけど、ALが戦った試合は多かったので参考にできるデータはたくさんあったと思います。ALはマクロを安全に、そして集団戦をしっかりとやる上手いチームだと思っていて、そういった面でうまくやろうと考えていました。
――そして本当に重要だった最後のGame 5でJGオラフ、Botジグスが出てきました。対戦相手のチームの立場として、このようなバンピックを見て選手の皆さんの反応はどんな感じだったんでしょうか。
Gumayusi:Game 5ぐらいまでいくとお互いにピックが限られてくるので、良いピックをして相手が若干カウンターをしてくる感じにバンピックを組んできたと思いましたけど、実際にかなり良いバンピックだったと思います。それでも僕たちがそういったピックを相手にマクロ面でうまくやれたから、きっちり勝つことができたと思います。
――この勝利によってT1もファイナルに勝ち上がったことで、MSI初のLCK対決の決勝となりました。前回のGEN戦では、残念ながらGame 5までいきつつも敗北してしまいましたが、今回はどのようにやり返したいと考えていますか。
Gumayusi:MSIは伝統的にLPLが強さを見せてきた大会なので、初のLCK同士の決勝であることが感慨深いなと感じました。GENと5戦目までいって負けてはしまったんですけど、僕らがミスを減らしてバンピックをもっとうまくやれば十分勝算はあったと思うので、今回のファイナルではそういった部分をきちんと修正してプレイすれば優勝できると考えています。
――あと1試合勝てばGumayusi選手初のMSI優勝トロフィーも手に入れることができます。そしてMSIでのインタビューで「俺たちが世界最強のデュオだ」と発言したこともありましたが、本当にあと1勝さえできればその言葉が現実になります。意気込みはいかがですか。
Gumayusi:ここへ来る前に強さを証明したいと言っていたんですけど、本当にそれが目前に迫っていてすごくドキドキしています。そして世界最強ということについて、インゲーム的なことも重要ですが結局はキャリアも重要なので、今回MSI優勝を果たせたら本当に良いだろうなあと思います。
――最後にT1は今シーズン色々と紆余曲折がありましたし、MSIに進出できるのか、そして優勝圏内に入れるのかについても多くの皆さんが気にかけていたのですが、再び強さを証明することができたと思います。長いこと苦労したチームメイトたちに向けて労いの言葉と、明日の最終日も頑張ろうというメッセージをひとことお願いします。
Gumayusi:今日もチームのメンバーたちがうまくやってくれたから勝てたと思うので、明日あと1日だけ大変だけど一緒に頑張ってくれたらと思います(笑)。ファイティン!