6月8日、アジア太平洋地域の『LoL』公式リーグ「LCP Mid Season」の最終戦「Qualifying Series FINALS」が行われ、台湾地域の「CTBC Flying Oyster(CFO)」が、ベトナム地域の「GAM Esports(GAM)」と対戦しました。
◆ディフェンディングチャンピオンCFO vs 4位から駆け上がったGAM
FINALSの対戦カードは、レギュラーシーズンを7戦全勝の無敗で1位通過したCFOと、4勝3敗での4位通過からプレイオフを勝ち抜いてきたGAMの顔合わせに。
CFOはQualifying SeriesのRound2でGAMと対戦し、2-1で勝利。さらに続くWinners Finalでは宿敵「Talon(TLN)」を相手に一度は0-2とリードを許すも、そこから3連勝の“リバーススイープ”を決め、ここまでシリーズ無敗でFINALSへと進出。

対するGAMはRound1を突破するも、Round2にてCFOに2-1で敗れLower Bracket行きに。しかし2位通過だった「TSW」を破ると、Lower FinalではTLNを相手に1ゲーム先行を許しながらもワンチャンスからの逆転劇で流れを掴み、一挙の3連勝を達成。勢いそのままに冬シーズン「Kickoff Season」王者であるCFOに挑むという構図になりました。
◆CFOが無敗優勝で連覇! GAMは3日間440分の激闘も力尽く
BO5で行われた対戦は鮮やかなスノーボールでCFOがGame1を勝利。続くGame2もCFOが優位に試合を進めますが、2度目のバロンファイトでGAMのJG・Levi選手によるスティールから流れを引き寄せると、重要な集団戦に勝ち切り逆転勝ちを収め、1-1に。

Game3では再びCFOがレーンの優位からGAMに反撃のチャンスを掴ませない見事な試合運びで王手をかけましたが、Game4はGAMが再びLevi選手のスティールを機に畳みかけるゲームで勝利を収め、スコアは2-2と両者譲らぬ展開に。
迎えた最終決戦のGame5ではそれまでの展開と打って変わって30分段階で両者1キルのみという異様な緊張感が漂うゲームになりましたが、一瞬の隙を見逃さなかったCFOのMID・HongQ選手の飛び込みを機にCFOがエースを獲得。たった一度の集団戦が決め手となり、そのままゲームエンドまで押し切ったCFOが3-2で見事にMid Season王者に輝きました。

今季も継続してフィアレスドラフトが採用されたこともあり、Game4ではキンドレッドとトゥイッチ、Game5ではドクター・ムンドにハイマーディンガーと珍しいピックも飛び出すなど、観ごたえも見どころも十分なシリーズとなったFINALS。
優勝したCFOは各レーンで抜群の安定感を誇り、一度も敗戦を喫することのない無敗優勝でKickoffから2シーズン続けてのLCP王者に。プレイオフからチーム一丸で勝ち上がり、この3日間ではBO5を3シリーズ計13ゲーム440分以上を戦い抜いたGAMは王座まであと一歩のところで力尽きる結果となりました。

Qualifying Seriesの結果を受け、FINALSに進出した両チームはLCP代表として6月27日にカナダで開幕する国際戦「2025 Mid-Season Invitational (MSI 2025)」への出場権を獲得。優勝したCFOはブラケットステージから、準優勝のGAMはプレイインステージからの出場となります。

また、両チームはサウジアラビアで開催される「Esports World Cup 2025」への出場権も獲得しています。