現在台湾で開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』アジア太平洋地域プロリーグ「LCP」において、福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)に所属する韓国人ヘッドコーチ・momentさんの日本語学習法が注目を集めています。SHGのEvi選手がSNS上で明かしたところによると、momentコーチは「ぶいすぽっ!」所属VTuberの千燈ゆうひさんの配信を視聴することで日本語を上達させているとのことです。
◆momentコーチはVTuberで“生きた”日本語を学ぶ
SHGのmomentコーチは、韓国リーグの名門チーム出身の実力者です。韓国の強豪チームT1でコーチを務め、2022年にはチームをLCK優勝へと導いた実績を持っています。2022年までは韓国のチームでコーチを務めていましたが、2025年シーズンより福岡ソフトバンクホークスゲーミングに加入し、日本語を主要言語とするチームの指導に取り組んでいます。
momentコーチにとって日本語環境でのコーチングは初めての経験です。チームに日本語も堪能な韓国人選手であるGaeng選手(サポート) が在籍しているものの、効果的な指導のためには自身の日本語力向上が不可欠と考えられます。
そこで学習教材として選ばれたのが、ぶいすぽっ!所属VTuberの千燈ゆうひさんの配信でした。
千燈ゆうひさんは昨年5月に次世代Virtual esports Project「ぶいすぽっ!」からデビューしたVTuberであり、『LoL』を主軸に活動しています。「LCP」や「LJL」などの『LoL』の大会のウォッチパーティーも精力的に行っており、ゲーム専門用語と日常会話が自然に混在する内容となっています。

チーム活動で日本語を使用する必要があるmomentコーチにとって、千燈ゆうひさんの配信は実用的な日本語学習の場としてピッタリなのです。
momentコーチは「千燈ゆうひさんのYouTubeを見ている理由は何ですか?」という質問に対し「俺の考えでは、ザイラ・セジュアニのプレイがめっちゃ上手いからです!」と答えており、言語学習だけでなくプレイスタイルの観点からも配信を楽しんでいることがわかります。
この事実を知った千燈ゆうひさんはX上で「こ、コーチ!???」とかなり驚きつつ反応。また、Evi選手はmomentコーチが千燈ゆうひさんから反応をもらえたことを喜んでいるとSNS上で明かしています。
千燈ゆうひさんの配信を通して日本語を磨いてきたmomentコーチ。その語学力と指導力を活かし、4月に開幕する「LCP Mid Season」でチームを優勝へ導くことはできるでしょうか。