いよいよ開催が今月14日、15日に迫ったKアリーナ横浜での「Riot Games ONE 2024」オフラインイベント。2日間にわたって行われる『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のエキジビションマッチ「Legendary Legends Showmatch」の出場プレイヤーも発表され、期待感も高まりつつあります。
本稿では前回のDyrus氏とinSec氏に引き続き、ショーマッチに出場するレジェンドプレイヤーを紹介します。最近競技シーンを見始めたばかりの方やストリーマーのファンだから試合を見てみようかな?と考えている皆さんも、バックグラウンドを知ることでイベントをよりディープに楽しみましょう!
◆EUとNAを制した黄金のMIDレーナー「Parkz」
MIDレーナーとして出場するPerkz選手は26歳と今回のメンバーではまだまだ若い立ち位置ですが、既にキャリア10年を数えるベテランプレイヤーです。
2014年に競技シーンに参入すると、翌年にLECの「G2 Esports」へと加入し、MIDとADCをロールチェンジしながら5年間プレイ。2019年には国際大会「MSI」で優勝を成し遂げ、G2がEU屈指の強豪として名を馳せるまでの一翼を担う活躍を見せました。
そして2021年シーズンには舞台を北米地域のLCSへと移し、NAの名門「Cloud9」に加入。こちらでも変わらぬ活躍でチームを優勝に導き、NAとEU両方のメジャーリージョンでリーグ優勝を達成した数少ないプレイヤーとなりました。Perkz選手のC9時代は僅か1シーズンではあるものの、DFMが快進撃を果たしたあのWorlds2021で対戦相手となったことで記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
その後は再びLECの「Team Vitality」へと帰還すると、翌2023年末にはEvi選手も在籍経験がある「Team Heretics」へと移籍し、かつてのメンバーとの再タッグ結成も話題を呼びました。
若くしてLECデビューし、鮮烈な活躍と強気な発言で大いに人気を集めたPerkz選手。ADCでも活躍できる幅広いピックプールと優れた操作技術が特徴で、特にルブランやアカリなどアサシンタイプでキャリーコースに乗ると手が付けられない存在に。MSI2017でFaker選手をソロキルしたシーンを筆頭に数々のハイライトシーンを生み出し、MSI優勝とWorlds準優勝という功績も輝かしい、間違いなくEUを代表するプレイヤーです。
Perkz選手は2024年5月に競技活動の一時休養を宣言しており、現在は配信を中心に活動中。配信では『LoL』のさまざまなレーンでランクをプレイしつつ、なんと『VALORANT』でもイモータルランクという腕前の持ち主。チーム「Legends」の中でも最も脂の乗ったプレイヤーとしてキャリーする姿を見せてくれるのではないでしょうか。
◆T1黄金期を築いたADC「Bang」
2024年のWorldsで2度目の連覇を達成し再び黄金期を迎えている韓国の名門チーム「T1」ですが、前回のWorlds連覇を達成した2015年からの黄金期を築きあげたプレイヤーのひとりが、今回ADCとして出場するBang氏です。
Bang氏は競技シーン最初期の2012年から韓国チームでプレイし、2014年に「SK Telecom T1 (現T1)」へと加入します。すると2015年からチームはLCK優勝3回、Worlds2015からMSI2017まで実に国際大会4連続優勝と、世界最強チームの名を欲しいままにする快進撃を披露。この間にも選手の入れ替わりはあったものの、MIDレーナーのFaker選手とBang&WolfのBOTデュオは変わらず、強豪ひしめく韓国リージョンで一時代を築き上げる活躍を見せました。
2019年シーズンからは北米地域へと活躍の場を求め、「100Thieves」や「Evil Geniuses」に在籍。その後は再びLCKに戻り「Afreeca Freecs」でプレイしましたが、2021年に兵役を機に現役を引退しています。
Bang氏のプレイは「チームのダメージディーラー」であるADCの役割を遂行し切る能力の高さが特徴で、Wolf氏の強固なサポートを信頼したギリギリのポジショニングで生き残り、ダメージを出し続けることでチームを勝利に導いてきました。2シーズンをNAで過ごしながらLCK通算1500キルも達成しており、今も通算キルやKDAなどの記録では上位に名を残しているBang氏。中でも生存能力の高いエズリアルはシグネイチャーピックのひとつと言えるでしょう。
現在は韓国のライブストリーミングサービス「CHZZK」でストリーマーとして活動しているBang氏の腕前は今なお衰え知らず。特に今季はランクプレイに力を入れており、KRサーバーでチャレンジャー1000LPという全体トップ100に食い込もうかという高ランクを記録しているため、非常に“温まっている”状態での来日が期待できます。実は2018年にもFaker選手と共にイベントのために来日経験があり、今回はどのようなプレイを見せてくれるのか、注目です!
◆フックサポートで“神”と呼ばれた男「MadLife」
競技シーン最初期から活躍し、その巧みなパフォーマンスから「サポートでも試合をキャリー出来ることを証明した」「サポートというロールを確立させた」とまで評されるプレイヤーが、SUPでショーマッチへ出場するMadLife氏です。
2012年にデビューすると、それまで「ADCをカバーする」役割という印象が強かったSUPポジションで積極的にエンゲージを決め試合展開を変える革新的なプレイスタイルを披露し、絶大な人気を獲得。2013年には国際オールスターマッチにLCK代表の一員としてinSec氏と共に選出され、勝利を収めています。
さまざまなチャンピオンを使いこなしたMadLife氏ですが、やはり象徴的と言えるのはスレッシュやブリッツクランクなどのフック系サポート。特に相手のステップやブリンクを読んでフックするプレイを何度となく繰り出し、inSec氏の“リー・シン キック”と同様に、ブリンク読みフックやフックの連続命中プレイが「MadLife(する)」と呼ばれることもあるほど。
表情ひとつ変えず寡黙にプレイしチームを勝利に導く姿から「人間ブリッツクランク」というあだ名でもコミュニティからも親しまれたそうですが、多彩なピックをサポートに取り入れるなど今日にまで影響を与えた偉業に敬意を表して「サポートGOD」として語り継がれることも多くなっています。
2016年に惜しくも所属チームがLCKから降格となると、NA地域でのプレイも経験したのち、2018年に現役を引退。確かな実力を評価されながら、キャリアとしては国際舞台とあまり縁がなかったことを惜しむ声もありますが、かえって「強豪ではなくともチームを勝たせられる技術」を評価する意見も聞かれます。その人気と評価の高さは2013年から引退後の2018年までオールスター戦に選出され続けたという記録からも明らかでしょう。
現役時から『LoL』以外にもさまざまなゲームをプレイしていたというMadLife氏は、現在「CHZZK」にてMMORPGやソーシャルゲームなどを中心のマルチジャンルストリーマーとして活動中。ホラーゲーム配信では「人間ブリッツクランク」らしからぬリアクションも見られるかも知れません。
Dyrus / inSec / Perkz / Bang / MadLifeとそうそうたる顔ぶれが出そろった「LEGENDS TEAM」ですが、彼らと対戦する「STREAMER TEAM」も既に発表されています。
12月14日は人気ストリーマーがドリームチームを結成!……なのですが、得意レーンがMIDとADCに集中しており、担当ロール問題は避けて通れません。やはりKRチャレンジャー対面を担うのは“偉大な男”Zerostさんなのか。そしてTOPで「SHAKA vs Dyrus」というエキジビションらしからぬシンジド使いマッチアップが見られるのかにも注目です。
続く12月15日の対戦チームは「げまげま」の5人。先日までKRサーバーでのブートキャンプ企画を経て実力を磨いた4人がその成果を発揮する場になり、レジェンドへ正面から挑む姿が期待できます。しかしロール割り当ての都合でたぬき忍者さんがSUPを務めるのなら、MIDはまさかの「スタンミ vs. Perkz」という異色のマッチアップに。こんな対面を誰が予想したでしょうか!?
どこを切り取っても面白いチーム&マッチアップが展開され、完全に予測不可能な「Legendary Legends Showmatch」。注目の試合をお見逃しなく!
◆『Riot Games ONE 2024』概要
開催日程:2024年12月14日(土) / 15日(日)
開催時間:DAY1 : 10:00開場 / 12:00開演 / 21:00閉演予定
DAY2 : 10:00開場 / 12:00開演 / 21:00閉演予定
主催:Riot Games、株式会社テレビ東京、株式会社電通
制作:ぴあ株式会社/Q-nine株式会社
運営:ぴあ株式会社
会場:Kアリーナ横浜
※開催時間は変更になる可能性があります
※プログラム及び出演者はやむを得ない事情により変更になる可能性があります。
Riot Games ONE 2024公式サイト
https://fistbump-news.jp/riotgamesone2024/