日本時間11月2日に『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の世界大会「Worlds 2024」の決勝が行われました。
対戦したのはLPLの「Bilibili Gaming(以下、BLG)」とLCKの「T1」。互いに譲らないフルマッチの激闘を制し、勝利したのは「T1」。2連覇達成と同時にWorldsにて5度目の王者となりました。
BLGは惜しくもWorlds初優勝を逃す結果に。試合後の合同インタビューでも、その悔しさが語られていましたので一部を翻訳してお届けします。
◆T1戦では序中盤でのアグレッシブさを重視
――残念ながら優勝は逃しましたが、あなたたち世界最高のチームのひとつであり、中国最高のチームです。新シーズン、例えば来年最初の国際大会では、私たちは何を期待していいでしょうか?
Elk:試合を終えたばかりのため、来年はどうなるかわかりませんが、ベストを尽くすつもりです。決勝に向けて集中していたので、今後の国際大会についてはそれほど詳しくはありません。ですが、もし参加できるのであれば、頑張りたいと思います。
――knight選手への質問です。今日はBLGにとって不運な結果となりましたが、チームとしては非常に成功した1年だったと思います。このWorldsから得た教訓を、2025年にどのようにつなげていくつもりですか?
knight:僕はWorldsを通常の試合と同じように扱っています。特別なことは何もありません。来年もステージの上でいつも通りのパフォーマンスをできるようにベストを尽くすだけです。
――BigWeiコーチへの質問です。1試合目では、序盤にT1をティルトさせるようなピックをし、その後の試合の流れを作りましたね。この戦術は何をきっかけに思いついたのでしょうか?
BigWei:T1との試合では、ゲームの序盤から中盤にかけてのアグレッシブさを重視していました。 特に1試合目から3試合目では、この序中盤の構成に注意を払いましたが、T1には上手く対処されてしまいました。
◆『LoL』はすべての瞬間、すべての判断が結果に影響する
――Bin選手への質問です。本日の放送で、2020年のSuning Gaming時代のハイライトがありました。本日の敗戦を糧にさらに情熱に火を灯し、最終的にはより高い目標、例えばもっと多くの国内や国際タイトルを獲得するような目標を達成するのでしょうか。
Bin:今日の試合は本当に勝てる気がしていましたが、これが『リーグ・オブ・レジェンド』です。あらゆる瞬間が重要で、すべての判断が結果に影響する競技です。そして4試合目と5試合目は勝てるチャンスがあったのにもかかわらず、それを掴み取ることができませんでした。負けてしまった今、とても悲しいです。
――5試合目について、BigWeiコーチへ質問します。最後の試合、トップレーンにガリオが入ってきた時、最初はかなりチャンスに見えたのですが、その後あまりうまくいきませんでした。何が主な原因だったのでしょうか?
BigWei:ミスはあったかもしれませんが、それでもプレイヤーたちが勝つためにもっとプランを考えて頑張ろうとしているのが伝わってきました。だから、ガリオに仕掛けたのはミスかもしれないのですが、選手たちの姿勢を見ればわかるように、彼らは間違いなくこの舞台でベストを尽くそうとしていました。
――続けて、コーチへの質問です。今日は素晴らしい試合をありがとうございました。もし過去に戻れることができて、試合中に自分の決断をひとつだけ変えられるとしたら、何を変えますか?
BigWei:チャンピオンのピック面では、負けた3試合については間違いなくもっといい選択、もっといいドラフトがあったかもしれません。具体的な変更点はあまり言えませんが、ひとつだけ変えられることがあるとすれば、それは試合前の努力です。分析にもっと力を入れて努力をすることで、より良い結果に繋がったかもしれません。
――本日、あなたたちが負けたT1は2022年に決勝で敗れました。しかし、2023年にはまた同じメンバーで復活し、決勝で優勝しました。それはファンが彼らを信じ続けたからです。BLGのみなさんも、これまで応援してくれたファン、そして来年も応援してくれるファンにメッセージありますか?
knight:ファンのみなさん、特に中国のファンのみなさんには、夜遅くまで応援してくれて感謝を伝えたいです。今後は必ずもっとうまくやります。
XUN:私たちはたくさんの悔いがあります。でも、そのことを悲しまないで欲しいです。もっと強くなって戻ってこられるよう、ベストを尽くすだけです。
Elk:この旅から学べることはたくさんあります、これが大事なことです。だから間違いなく、僕らはどんどん良くなっていきます。
Bin:ファンのみなさんには本当に申し訳なく思っています。優勝まであと一歩でした。
ON:ただただ、ファンのみなさんには本当に申し訳ないです。
<翻訳協力:eiko>