2024年9月26日(日本時間)、『League of Legends』の国際大会「World Championship(Worlds 2024)」のプレイインステージが実施され、日本からPCS地域第2シードとして出場している「福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)」の初戦が行われました。
対戦相手となったのはVCS(ベトナムリーグ)の第1シードである「GAM Esports(GAM)」。強力なJG&TOPのラインを持ち国際戦の経験も豊富なチームを相手にレーン戦では鮮やかにキルを奪うシーンも見せたSHGですが、中盤以降の集団戦でGAMが強さを見せ、0-2で敗戦となりました。
試合後、初めての大規模国際大会出場となったSHG Marble選手にオンラインインタビューにて、試合の感想を聞きました。
◆「一気に畳み込まれてしまった」
──まずは試合を振り返っていただけますか。
Marble:(GAMは)普段からスクリムでの対戦もあり、やりやすい部類の相手ではあったと思いますが、初戦からシヴァーナというあまり見ないピックが出てきたこともあり、少し焦ってしまって上手く対応できませんでした。そこがGame2まで影響して簡単に負けてしまい、悔しいです。
──レーン戦では上手く戦えている印象もありましたが、Marble選手個人のパフォーマンスはどのような自己評価でしょうか。
Marble:個人でもチームでも、1回ミスした時にそのままメンタル的な面を引きずってしまったなと思います。Game1はトップサイドのグロンプでのファイトで、Game2でも相手のTPがあったドラゴンファイトで上手くコミュニケーションが取れずにやられてしまい、そこから一気に畳み込まれてしまったという印象です。
──自分たちが良いパフォーマンスを出せなかったという感触が強いですか。
Marble:もちろん相手が上手くやったというのもあるとは思いますが、それ以上に自分たちがパフォーマンスを出せませんでした。
──初日からTOPとBOTのレーンをスワップする戦術も登場するなど、まだメタが読みづらい状況なのかなという印象も受けますが、実際にはどう感じていますか。
Marble:APAC地域と別のリージョンで理解度の差はあるように感じますね。(初日の)PSG戦でもあまりメタじゃないチャンピオンが出てくることもありましたし、MDKもジンクスでスワップして上手く勝っていました。やはりスクリムの経験の差があると思います。
──異なる地域のチームが集まる国際戦ならではの難しさを味わっている段階ということですね。
Marble:最近だとスワップがすごく流行っていて、そこに適応しなければという焦りもありますね。スワップ戦術はミニオンウェーブ1回ごとに相手が対応するかどうかを話し合ってチーム全体で動かなければいけないので、神経を使います。
──Marble選手にとって初めてのWorldsという大舞台での試合となりましたが、雰囲気はいかがでしたか。
Marble:オフラインでプレイできるのは楽しいですし、ここで勝てたらめっちゃ気持ちいいだろうなと思います。やっぱり体験できるものがオンラインとは違いますね。
──緊張や時差は大丈夫でしたか?
Marble:最初の試合はめっちゃ緊張しましたけど、2試合目は開き直ってやれたと思います。時差もそこまで(問題は)感じないですね。スクリムをやる時間がいつもと違うなど、生活リズムの差はありますが。
──最後に次戦への意気込みをお願いします。
Marble:次の試合も全力を尽くして戦います。応援よろしくお願いします。
残念ながら白星発進とはならなかったSHGは次戦で100 Thieves(100T)と対戦。負ければWorlds敗退となる重要な一戦となります。PCS Playoffsでもローワーから強さを見せたSHGの奮起に期待して声援を送りましょう。