『VALORANT』では、26人目のエージェント「ヴァイス」が8月29日(木)午前5時より登場。ヴァイスはセンチネルでありながら、フラッシュや壁などを持ち、これまでのセンチネルとはやや趣が異なるデザインとなっています。本稿ではヴァイスが持つユニークなアビリティーのおさらいと、一足先にプレイしたインプレッションをお届けします。
◆ユニークな液体金属アビリティーで敵を孤立させる新センチネル
金属を操る達人である「ヴァイス」は、液体金属を駆使して敵を孤立させ、罠にかけて無力化します。ヴァイスは敵の足を止めることをメインとせず、不用意に飛び込んできた敵を孤立させるためのアビリティーを多く持ち、敵を孤立させ(シアー)、足止めし(レーザーヴァイン)、フラッシュ(アークローズ)で倒しにいく、さらにアルティメット( スチールガーデン)では敵の武器を無力化することが可能です。
敵を一時足止めするアビリティー(いわゆるモロトフ)や、孤立させる壁など、センチネル的な役割が根底にありつつも、オーメンのパラノイアのようにオフェンシブにもディフェンシブにも戦えるフラッシュによって、試合での役割や戦い方がフレキシブルに変化するエージェントです。
◆索敵、カウンターなどさまざまな使い方が可能なフラッシュ「アークローズ(E)」
アークローズを構える。オブジェクトの設置面を狙い、「発射」でステルス状態のアークローズを設置する。または「オルト射撃」で貫通した向こう側へ設置する。「再使用」で、それを見ていたすべてのプレイヤーの視界を奪う。このアビリティーは回収して再設置可能。
センチネルとしてフラッシュ系アビリティーが与えられるのはVALORANT史上初となります。最大の特徴は、ブリーチのように壁の向こう側にフラッシュを発動させるだけでなく、こちら側にも繰り出せる点。自身の背後に予め設置しておくことで、タイミングを計って勝負しにいくことが可能です。なお、一度フラッシュを放ってから再利用可能までの時間は20秒です。
また、スカイのガイディングライトのように敵がフラッシュにかかった場合にはヴァイスが「良し」と声を発するため、敵の有無を確認する索敵として利用することも可能です。
前述の通り、オーメンやブリーチのフラッシュのようにエリア取りの補助やそのカウンターに有用なほか、初動で敵の位置を探るなど、フラッシュ系イニシエーターのような役割が可能となります。
◆敵を孤立させ雑なエントリーを罰する「シアー(Q)」200クレジット
液体金属のフィラメントを構える。「発射」でステルス状態の壁のトラップを設置する。敵が通過すると、その背後の地面から破壊不能な壁が出現する。壁は短時間出現した後に消滅する。
9秒ほど出現する破壊不能な壁は、エージェントはもちろん、アビリティーも通しません。シアーにかかった場合はヴァイスに通知がされる(トラップワイヤーなどをイメージするとわかりやすい)ので、敵の進行を確認することにも使えます。
ただし、アビリティーはひとつしか持っていないうえに、壁の長さそのものは短いため(約12m)、例えばバインド攻撃時の裏取りを全ておさえたり、ヘイヴンAサイト防衛時にロング・ショート両方をケアすることはできません。
なお、ジャンプピークなどで発動を誘発させることは可能(ミスると絶望の孤立が待っていますが)、発動前も後も銃などで破壊することはできません。
◆約20秒間敵を足止め可能な「レーザーヴァイン(C)」150クレジット
液体金属のネストを構える。「発射」で射出する。地面に触れると、ネストは視認できなくなる。「発動」すると、大きなレーザーヴァインのネストが広がり、通過するすべてのプレイヤーの移動速度を低下させ、ダメージを与える。
10秒ほど一定の範囲を液体金属のネストで覆います(所持個数は2つ)。ネストのうえで静止していればダメージなどは食らいませんが、動くとダメージと共に大きな音が鳴ります(敵味方問わず)。
キルジョイのナノスワームのように進行を抑制する使い方が想定されますが、動かなければどうということはないため、あぶり出しなどには使えません。シアーやアークローズと組み合わせることで、不用意にエントリーしてきた敵と有利に戦えるでしょう。
※なお、シアーおよびレーザーヴァインは購入フェーズ中であれば回収&再設置が可能です。
◆敵のメイン武器を無力化!? 「スチールガーデン(Q)」(URT / 8ポイント)
液体金属のイバラを構える。「発射」で自身から金属のトゲの奔流が噴出する。短いチャージの後、敵のプライマリ武器を使用不能にする。
発動からおよそ4秒後に、範囲内にいる敵のメイン武器を8秒間無力化します。ハンドガンなどのサイドアームやアビリティー系の武器は使用可能です。範囲はキルジョイのロックダウンとほぼ同じ。自身の中心に半径およそ33mが対象となります。
エコラウンドやフォースバイなど、武器不利な状況をひっくり返す可能性を持つアルティメットであり、ここぞという場面で使いたいアビリティーです。
センチネルとしては6人目となるヴァイスは、これまでにない索敵も可能でフレキシブルに戦況を動かせるフラッシュや、敵を分断する壁やネストなど、ソロでもチームでも強力なキャラクターと言えるでしょう。さらに、アルティメットでは不利状況をひっくり返す力も持っています。
一方で、サイファーやキルジョイのように確実に敵の進行を見ておくような使い方はやや難度が高め。チームとしてエリアを取って、ある程度の進行を許容する動きや、他のセンチネルと組み合わせて使うことで、よりその強さが発揮できるでしょう。
「ヴァイス」は8月29日(木)午前5時よりVALORANT Episode 9 Act IIのコンテンツとして登場します。