悲願の勝利を収めたDFM・nethに訊く、ZETAの印象とメンバーの成長―2デュエメタでワンチャン“nethレイズ”も!?【インタビュー】

Laz選手とのグータッチやZETAへの想い、数ヶ月を経て成長したメンバーの様子や韓国での生活について伺いました。

VALORANT インタビュー・コラム
悲願の勝利を収めたDFM・nethに訊く、ZETAの印象とメンバーの成長―2デュエメタでワンチャン“nethレイズ”も!?【インタビュー】
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VCT PacificではChampions 2024への出場をかけたStage 2が進行中。Week 2ではZETA DIVISION vs. DetonatioN FocusMe(DFM)の日本チーム同士の対決が行われマップスコア2-1でDFMが勝利しました。

DFMとしてはStage 1での初戦でT1に対してリーグ初の勝利を収めて以降、2勝目をあげたほか、DFMのコアメンバーであるCrazy RaccoonのメンバーとZETA DIVISIONの戦いはVCT Pacific設立以来初であり、CRメンバーにとっては悲願の勝利となりました。

本稿では、さまざまな意味を持つ勝利を収めたDFMからneth選手へ実施したインタビューをお届け。ZETA DIVISIONへの想いや現在のDFMの強み、数ヶ月を経て成長したメンバーの様子や韓国での生活について伺いました。

◆Laz選手との対面は「結構撃ち合っちゃいました(笑)」

――勝利おめでとうございます!まずは試合の感想をお願いします。

neth:めちゃくちゃ嬉しいです。試合前は考えないようにしてたんですが、やっぱり日本同士の試合は今までよりも勝ちたい気持ちが強くあり、勝てて本当に嬉しいです。ただ、次やったら勝てる確信もありません。お互いにもっと頑張っていきたいと思います。

――やっぱり特別な想いがありましたか。

neth:ZETAにはやっぱりありますね。憧れみたいなチームでもあります。最後にCRとして戦ったときは負けて終わっていたので、こうやってまた公式戦で戦って、勝つことができて嬉しいですね。勝ったときちょっとうるっときました。

――Lazさんのグータッチもありましたね。

neth:あれは僕から事前に「やろうぜ」と言いました(笑)

――会場から悲鳴に近い歓声があがってました(笑)

neth:みんな細かいところまでちゃんと見てくれてますね。メンバーがキルしたときのリアクションもいつもより多く届いてました。

――Lazさんとの対面もありましたが、なにか意識したところはありますか?

neth:これメンバーには内緒ですが、Lazさんとの対面は、撃ち合わなくても良い場面や武器不利でも撃ち合っちゃうラウンドはいくつかありました(笑)。でもやっぱりLazさんからは圧を感じますね。

◆ZETAは“綺麗なVALORANT”をしてくるチーム

――勝利の要因はどこにあると思いますか?

neth:僕自身、これまでの試合で成績が振るわないことをめちゃめちゃ悩んでいて、前のRRQ戦後からは個人の練習時間をとても増やしました。それでも上手くいかない部分もありつつ、無理矢理にでも安定させたことが、今回の勝利に繋がったと思います。

今日の試合で確信しましたが、僕が良いプレイできれば絶対に勝てるチームだと思っています。今日は“並み”くらいの調子でしたが、僕次第でどこにでも勝てるようなチームだと今は信じています。

――お話しを伺ってるとかなり苦労というか、心労みたいなものを感じます。

neth:日本一位を獲って来たわけでもなく、リーグでどれほどやれるのかというなかで、トッププレイヤーにはまだまだ力が及ばないところは痛感しています。まだしんどいところはありますね。

――それでもチームとしてのポテンシャルは感じていますか?

neth:“チーム力”がより向上すれば、僕もみんなもやりやすい試合ができると思います。チーム力があがることでみんなの負担が減って、さらにみんなが活躍できるようになるので、みんなで協力してやっていきたいです。

――実際に戦ってみてZETAはどんなチームだと感じましたか?

neth:メンバーやコーチが変わっても、コアメンバーがいるからか、特にヘイヴンのAやCなど、綺麗なリテイクをしてくるのが相変わらず強かったです。“綺麗なVALORANT”をしてくる印象でしたね。僕はそのスタイルがめっちゃ好きです。

――DFMとZETAでチームのスタイルとして目指すところが似ていたりしますか?

neth:自分たちのスタイルを客観的に見ることがあまりありませんが、今の『VALORANT』は少し前のDRXのように“正解し続ける”だけでは勝てなくなってきていると感じます。でもDFMにはMeiyやMedusaみたいにアグレッシブに動いてくれるプレイヤーがいるので、そこがZETAとの違いかもしれません。うちにはあまり規律がないというか、各々が自由にやっている部分も結構あります。

――ちなみに今回の試合に限らず、「自分たちのプレイ」と「相手への対策」の比率はどんなもんでしょう。

neth:細かいですが「8.5対1.5」です。Anthemが前に言っていたことですが、相手ばかり見ていると相手の癖を勝手に勘違いし、考えすぎたうえでいつもの動きができなくなっちゃうので、事前に相手の試合を見てはいますが、そこまで意識していることはないです。

◆「僕らはもうMeiyを信じ切っている」

――インゲームでの長所はいかがでしょうか。

neth:AnthemはほかのプレイヤーのやりたいことをさせてくれるIGLなので、IGLに頼っているというよりは“5人で戦っている感”があります。対応力があがりましたね。

――そのなかでMeiy選手をはじめ、個人の活躍も光ってましたね。

neth:Meiyはおかしいですね(笑) 僕らはもうMeiyを信じ切っていて、Meiyを好きにやらせているラウンドは多いです。敵からするとテンポが変わってやりにくいと思います。そのうえでAnthemはそれを活かすIGLをしてくれる“手綱”のような役割をしてくれいます。MeiyはCloud9のOXYみたいなイメージに近いですね。

――戦術「やってこい、OXY」ですね。

neth:そうですね、結構好き勝手やらせています(笑)

Meiy選手は3マップ通算で70キルを獲得した。

――逆に課題として挙げられるところはありますか?

neth:対応力があがったものの、まだ足りてない部分があります。正解の判断はできていても、そこに至るまで時間がかかっているところをよりスムーズにしていきたいですね。

――今年始まってから、現在までに「特に成長したな!」と思うメンバーはいますか?

neth:SSeeSさんですね。伸びしろをしっかり伸ばせている印象があります。SSeeSさんはスクリムで上手くいかない部分があっても、元々競技経験も長いこともあって、大会になると一番落ち着いていて、安定して仕事をこなしてくれてます。正直一緒にやるまではちょっと不安でしたが、今ではもう信頼できるメンバーです。

あとはAnthemのIGLが、このメンバーに対するIGLにチューニングして固められています。大会で行き詰まる場面もかなり減っていて、チームの動きはよりスムーズになっています。

SSeeS選手はここぞという場面で存在感を発揮する。

――今のDFMの良いところは、ズバリなんでしょうか?

neth:一人一人が言いたいことを言えるチームになっています。めっちゃいいチームだなと思います。「言い方キツいな」ってところもありますけどね(笑)

――Stage 1で勝利する前には大げんかもしてた話もありましたね。

neth:あのあとも結構喧嘩してました(笑)

――ちなみに喧嘩することが多いメンバーはどなたでしょうか……?

neth:だいたいMedusaが強いですね(笑)。でもそれはMedusaの良さでもあって、自我の強いヤツが一人いることでかえってまとまりが生まれるので、感謝してるところもありますね。

◆Wデュエリストメタがくれば“nethレイズ”がワンチャン?

――アップデート8.11ではデュエリストの強化もありましたが、アイソとネオンはメタになりそうですか?

neth:アイソに関しては僕らの理解度が低いだけかもしれませんが、そこまで脅威でもない印象です。ランクではストレスがすごいですけど(笑)。ネオンについては今日Depさんにもやられましたがヤバいですね。Depさんみたいにキャラコンが上手いプレイヤーには太刀打ちできないですよ。

――Meiyさんがステージのインタビューで「DFMはそこまで新しい構成にチャレンジしない」とお話ししていますが、DFMの構成にとって今回のアップデートは影響はあまりなさそうですか?

neth:どうでしょう。未知数です。個人的にはやらなきゃならないときが来るかもな、とは思っています。ただ、Wデュエリストがメタになった場合、Meiy以外の誰がデュエリストやるかでしんどくなるかもしれません。

――nethレイズ……?

neth:ワンチャン(笑)。でもナーフされたばっかりなので嫌ですね(笑)

――ナーフはどれくらい実感していますか?

neth:一例でいうと、サンセットのBメインからサイト横の段差うえに乗れなくなったんですよ。

――なるほど、調整で若干エントリーしにくくなってるんですね。

◆日本での生活は“常に恋しい”

――韓国での生活も長くなってきましたが、未だに慣れないところなどありますか?

neth:食生活はチームにパーソナルトレーナーの方がついてくれていて、美味しくて健康的な料理を作ってくれるので助かっています。

――Instagramでは深夜にチキンの写真もアップされていますね。

neth:ロッテリアのチキンめっちゃ美味しいですよ。あと韓国では有名な「BBQチキン」ってのもオススメです。

――他に文化の違いで驚くことありますか?

neth:公衆のトイレにほぼウォシュレットがないのがちょっと嫌ですね、ご飯の話したあとにアレですが(笑)。ゲハにはわざわざ工事してつけてもらいました。

――やっぱ欲しいですよね。

neth:あとはOLIVE YOUNG(オリーブヤング)とか、美容の専門店が韓国にめっちゃあって楽しいですね。良いアイテムがいっぱいあって助かります。

――日本の恋しいところとかありますか?

neth:常に恋しいですよ(笑)

――そうなんですね(笑)。では最後に今後の試合への意気込みをお願いします。

neth:Championsを考えると非常に厳しい現実ではありますが、この1年を無駄にしないよう、全試合全力で挑んで収穫して、Championsへ出られれば良いなと思っています。引き続き頑張ります、応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

《岡野 朔太郎》

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「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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