LoL Esportsの2025年アップデートが発表-「フィアレスドラフト」採用の第3の国際大会新設と5地域制へと再編により、日本からは“APAC地域の新たなリーグ出場”を目指すことに【リーグ・オブ・レジェンド】

2025年からは日本はAPACリーグへ配属 LJLは昇格権利のある地域リーグに。

League of Legends eスポーツ
LoL Esportsの2025年アップデートが発表-「フィアレスドラフト」採用の第3の国際大会新設と5地域制へと再編により、日本からは“APAC地域の新たなリーグ出場”を目指すことに【リーグ・オブ・レジェンド】
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『リーグ・オブ・レジェンド』の競技シーン「LoL Esports」において、2025年に導入予定のアップデート情報が発表されました。

このアップデートについてはLoL Esportsをより明るい未来に向けて進化させる。この精神のもと、LoL Esportsをファンの皆さんとプロ選手の両方が楽しめる、より競技性の高いものにするため」と記されており、大きく分けて以下のような項目に渡ります。

  • 新たな第3の国際大会

  • ティア1試合向けの革新的なゲームモード「フィアレスドラフト(Fearless Draft)」

  • 全リーグでのスプリットスケジュールの統一

  • APAC(アジア太平洋)とAmericas(南北アメリカ)における、複数地域にまたがるリーグの変更計画

  • 「ゲストチーム」出場枠/昇格と降格に関する試験運用

  • 国際大会の新リーグ出場枠

本稿ではこれらのアップデートの中から、特に日本地域、LJLに関連する内容を中心に紹介します。

◆第3の国際大会とフィアレスドラフト導入-全地域でスケジュール統一

2025年シーズンからMSI、Worldsに続く第3の国際大会が新設されます。詳細な時期や大会名称は未定ですが、2025年シーズンの開幕時にすべての地域でスプリット1がスタートし、それぞれの地域で「地域ラウンド」を勝ち抜いたチームが3月の「国際ラウンド」へと進出。国際ラウンドでは「ベストオブ(BO)」シリーズ形式で試合が行われ、ラウンドロビン形式を勝ち抜いた4チームから優勝チームが決まります。

そして、このBOシリーズでは新たに「フィアレスドラフト」が試験的に導入されます。これはシリーズの中で“前の試合でピックしたチャンピオンがBANになる”形式のドラフトで、試合ごとに必ず異なるチャンピオンがピックされるシステムによってマッチアップの多様性を生み出すことを目的としています。

「フィアレスドラフト」は既に中国地域のプロリーグ「LPL」で2024年のSummer Splitから導入されていますが、国際大会でも2025年より導入されるとのこと。第3の国際大会は新シーズン開幕直後ということもあり、新たなメタでの対戦における競技性に大きな影響を及ぼすのではないかと予想されますが、現段階で予告されているのは新大会のみでの試験的な採用であり、各国リーグやMSI、Worldsでの導入については明らかになっていません。

LPLで実施されている「フィアレスドラフト」の様子。下段に表示されている前ゲームまでの使用チャンピオンはBANとなる(画像はYouTubeより)

そして、新大会の導入を受けて各地域でのスプリットのスケジュールが統一されます。LoL Esportsでは日本国内のプロリーグ「LJL」のようにSpringとSummerの2スプリット制が主流となっていますが、ヨーロッパ地域の「LEC」では1月に「Winter Split」を含む3スプリット制を採用しているなど地域差のある状況でしたが、これが統一されることで各スプリットがよりまとまりのあるものになると予想されます。

新たなスケジュールは画像の通りとなっており、3月の新イベントの導入を受けてMSIは7月序盤へと変更されているほか、スプリット3の最後にはその地域の年間王者を決めるチャンピオンシップが予定されています。

AmericasとAPACが再編 日本チームはAPACリーグ出場 or LJLから昇格を狙うことに

今回のアップデートで国内のLoL Esportsファンにとって最も大きな変更となると予想されるのが、この地域制の再編です。

LJLは現在オセアニア地域の「LCO」とともに東南アジアリーグの「PCS」のエコシステムに参加しており、国内リーグを勝ち上がったチームがPCSのプレイオフへ進出する形式となっています。しかし2025年からはベトナム、香港、台湾、マカオ、日本、オセアニア、残りの東南アジアの上位チームによる新たなAPACリーグがスタートします。

APACのリーグは8チーム構成の予定で、2025年のチームは「2024年のPCSとVCSのSummer Split Playoffsの結果などでも決定」すると発表されています。VCS、PCS、LJL、LCOの2024 Summer Splitに参加する各チームには新たなリーグの出場枠が確保できるチャンスがあるため、今夏のリーグ戦の重要度はさらに大きくなるのではないでしょうか。

また、新リーグでは昇格/降格モデルが採用され、各国の地域リーグからゲストチームとして昇格できるチャンスも有しています。来年からLJLはこの地域リーグの位置づけとなり、他の地域リーグと共にAPACリーグへの昇格を狙うことになるでしょう。

再編が行われるのはAPACだけでなく、南北アメリアも北アメリカの「LCS」とブラジルの「CBLOL」、そしてラテンアメリカの「LLA」の3地域が「Americas」として統一されます。この再編によってLoL Esportsは合計5つの地域(Americas、LEC、LCK、LPL、APAC)に大別されるようになり、国際大会の出場枠についても変更が加えられます。

各地域の出場枠は新たな大会に1つ、MSIに2つ、そしてWorldsに3つが設定されており、現在と同様にMSI優勝チームと2位のチームが所属する地域は追加のWorlds出場枠を獲得できます。Worldsの出場枠は計17チームとなり、最初にBO5形式でのプレイインステージによって1チームが削られ、16チームによるスイスステージが行われると発表されています。

◆続報に注目を

今回のアップデートでは新たな大会や対戦形式が追加された一方で、日本を含む東南アジアや南北アメリカのリーグ戦には大きな変更が加えられています。アジア地域でのリーグ戦、ならびに国内大会からの昇格という形式は現在『VALORANT』で採用されている方式に近く、日本地域からするとPCS地域への編入となった2024年シーズンに続き、来シーズンも大きな変更に直面する形となりました。

アップデート情報の中では「ティア1のチームが多すぎて安定してサポートできないのが現状です。チームの数を減らすことで、収益を分配する先を減らしてGRP(グローバル収益プール)のサポートを集中させ、チームごとの収益を増やすことができるのです」と発表されており、これらの変更はより持続可能な在り方を追求した結果であると考えられます。

APACリーグへの出場枠確保の条件や来シーズン以降のLJLについてなど、詳しくは追加の発表を待ちたいと思います。発表では「これらの影響を注視し、メリットがあると感じられる部分は調整していきます」「皆さんのフィードバックをお待ちしています」とも記されており、今後もLoL Esportsを巡るエコシステムの変化には注目が集まります。

《ハル飯田》

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ハル飯田

ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。