国際色豊かなSCARZのIGL・tixx「チームの状態はとても良い」…ムラッシュに驚かされたAdvance Stageや日本での暮らしを訊く【インタビュー】

新たにチームに加入したtixx選手へのインタビューをお届け。tixx選手はかつて「Bonkers(現JijieHao BONK)」に所属していたオーストラリア出身の21歳であり、SCARZではIGLとしてコントローラーをプレイします。

VALORANT インタビュー・コラム
国際色豊かなSCARZのIGL・tixx「チームの状態はとても良い」…ムラッシュに驚かされたAdvance Stageや日本での暮らしを訊く【インタビュー】
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SCARZは、VALORANT Challengers 2024 Japan Split 1 Main Stageにおいて2勝5敗のベスト7という結果で敗退。2023年のSplit 2でFENNELを制し、Ascensionトーナメント準優勝を収めた成績から2024年も優勝候補とされていたものの、振るわない結果となりました。

同チームはSplit 2に向けてロスターを再編。これまで所属していたYoshiii選手、MrTenzouEz選手、Lumo選手に加え、オーストラリア出身のtixx選手と、過去にフランス地域でChallengersにも出場していたYotaa選手、そしてアナリストにnolozyさんを迎えました。

本稿では、新たにチームに加入したtixx選手へのインタビューをお届け。tixx選手はかつて「Bonkers(現JijieHao BONK)」に所属していたオーストラリア出身の21歳であり、SCARZではIGLとしてコントローラーをプレイします。

よりグローバル色が豊かになったチームの完成度や、Advance Stageの感想のほか、tixx選手の暮らしや加入の経緯について伺いました。

◆ムラッシュの“不死鳥構成”に驚かされたAdvance Stage

――まずSCARZに加入し、どんなチームであると感じていますか?

tixx:運営やコーチを含め、サポート陣がとても良いです。他のアジアチームと比べて待遇も良いのではないでしょうか。特に、昨年のAscensionで2位を収めた実績を持つコーチ陣はとても頼もしく、安心してプレイができています。

――ロスターが決まってからはどれぐらいの練習期間でAdvance Stageへ臨みましたか?

tixx:練習を始めたのはだいたい一ヶ月前でした。私が日本に来て、顔を合わせて練習をはじめたのは大会の5日前とかでしたね。

――チームとして、どのようなところを重点的に練習しましたか?

tixx:短い練習期間の中では、チームとしての連携を含め“安定するチームプレイ”を意識して練習を重ねました。そのなかでミスなどを修正しながら、準備を進めていきました。

――実際にAdvance Stageでの手応えはいかがでしたか?

tixx:Advance Stageではチームとして難しさを感じたところはあまりありませんでしたね。強いて言うなら、ムラッシュゲーミングのオフメタな構成に対して、試合中に修正していくのが少し難しかったです。Crest Gaming Zst戦では1マップ落としましたが、相手のミスよりも自分たちのミスの方が比較的多いと感じたので、Main Stageに向けて修正すべき点です。

――ムラッシュゲーミングのオフメタ構成は、クローヴやフェニックス、セージを採用し、倒れても生き返る「不死鳥構成」とも呼ばれたサンセットですね。

tixx:アルティメットスキルなど個人能力の依存度が高い構成で、最初は驚きました(笑)。ただ、試合途中にタイムアウトを通じて解決方法を見つけることができたので、上手く対応できたと思います。アンチエコラウンドを落としてしまうなど、ちょっと危ない試合ではありましたね。

――Split 2 Main Stageへ向けて、チームの完成度や雰囲気はいかがですか?

tixx:選手同士がお互いを信用しているし、コーチ陣や運営のサポートも信用しているので、今のチームの雰囲気や関係性はとても良いです。短い練習期間で、Advance Stageに挑むことになりましたが、結果的には成績も良かったので、みんなの自信もついたと思います。

――試合中のコミュニケーションは英語かと思いますが、コミュニケーションに対する難しさはありますか?

tixx:強いチームになるためには、試合の内外に関わらず、お互いしっかりとコミュニケーションが取れるレベルの言語能力が必要です。最初は難しいところもありましたが、現段階ではとても改善できています。特にTenzouEz選手は、最初と比べてもかなり成長していて、今では問題にならないレベルでコミュニケーションが取れていると思います。

◆SCARZ加入の経緯と日本での暮らし

――話は変わりますが、SCARZへはどのような経緯で加入されたのでしょうか?

tixx:Fadezisコーチから「IGLとしてトライアウトを受けてほしい」という連絡をもらったのがきっかけです。トライアウトでは満足してもらえたみたいで、チームに所属することになりました。

――以前からFadezisコーチとは面識があったんですか?

tixx:お互いに名前は知っていましたが、連絡が来るまでは話したこともなかったですね。

――チームに所属する以前、日本リージョンにはどのような印象を抱いていましたか?

tixx:以前から、日本の『VALORANT』シーンの盛り上がりやファンの方々の情熱的なところは知っていて、日本でプレイしてみたいという気持ちはありました。しかし、私自身が日本語を話せなかったので、実際にプレイするのは難しいだろうと思っていました。なので今回、日本でプレイする機会に恵まれて嬉しいです。

――日本の他チームに対する印象はいかがですか?

tixx:他の地域にはいない攻撃的なスタイルのチームも多く、エイムが鋭くて、相手チームのミスを見逃さずに戦うところなど、強いイメージがあります。

――慣れない異国の地での生活は大変ではないでしょうか?

tixx:日本語の勉強をしようとしているのですが、オーストラリアの大学が忙しくてあまり上手くいっていません(笑)。オーストラリアにいる家族や友達とコミュニケーションを取る時間を作りつつ、毎日、チームのメンバーとジムにいったり、ご飯にいったり、日本の生活を楽しんでいます。

――チームとして、プレイヤーとしての目標をそれぞれ教えてください。

tixx:個人的にもチーム的にも目標は同じです。まずはSplit 2で優勝し、さらにAscensionで優勝することが目標です。Main Stageでは、7勝して1位通過することを目標にしていますが、もし試合に負けたとしても、それを過程として捉え、落ち込むことはありません。

――最後にファンの方々へメッセージをいただけますか?

tixx:チームの状態はとても良く、Split 2は良い結果を残せると思うので、ぜひ応援よろしくお願いします!


インゲームコーチであるFadezisコーチをはじめ、noppoコーチ、Bullcoコーチ、nolozyアナリストと、コーチ陣の手厚さを繰り返し強調しており、チーム一丸となって勝利を目指す姿勢を印象づかせるインタビューとなりました。プレイヤーについても、これまで以上に国際色豊かになったSCARZは、再びAscensionトーナメントへの進出を目指して戦います。

VALORANT Challengers 2024 Split 2 Main Stageは5月20日(月)より開幕。SCARZの初戦はその5月20日(月)の第一試合で、相手はSplit 1でオフラインまで勝ち進んだSengoku Gamingです。


《岡野 朔太郎》

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「最高の妥協点で会おう」 岡野 朔太郎

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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