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Riot Gamesは、『VALORANT』や『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のアンチチートツール「Vanguard」がスマーフ行為を検出するシステムについての日本語版記事を公開しました。このシステムが展開するスマーフ対策についての報告がユーモア交じりに伝えられており、良いサブアカウントと悪いサブアカウントの区別や、スマーフ検知システムの実装がマッチ体験にどう影響したかなどが語られています。
Vanguardのブースト対策システムは、アカウント所有者以外の高スキルプレイヤーによる急激な戦績アップや、不自然なパーティ判定を自動分析・検出する分類化レイヤーです。Riot Gamesはスマーフ行為に関係するユーザーと用語を図を用いて説明。ユーザーごとの処罰例、具体的な処罰数もあわせて公開しています。

ブースト利用者: ポイント・報酬没収、本来のランクへの強制降格、および「3日~3世紀」の一時的なBAN。
購入スマーフ・所有者不明アカウント: 意図的なランク下げやアカウント売買が確認された場合、永久BAN。
ブースター(代行者)本人: 常習性が確認された場合、ブースター自身の「メインアカウント」にも段階的なBANを適用。
ヒッチハイカー(キャリーされた同行者): 意図的かどうかにかかわらず、不当に獲得したランクの取り消し。
Riot Gamesは、昨年の後半より『VALORANT』と『LoL』で合計296,416個のアカウントに対して、ランク操作に関連する措置を実施しました。処罰を行う最大の理由は、“プレイヤーが苦労して得た達成感や、ゲームに費やした時間の価値を守るため”とし、Riot Gamesは以下のように語っています。
「ライアットのモットーは、『紅茶はブラック、ゲームはフェアに』です。優れたスポーツは習得が難しいからこそ、継続したいと感じるものなのであって、お金で勝利が買えるのを見て、苦労して上達した価値が安っぽく感じられるべきではないからです。」

また、もう一つの理由として「サブアカウントの数がほんのちょっとだけ増えすぎている」ことを挙げています。統計によると1日にランク戦を利用しているアクティブアカウントの約9%がサブアカウントであり、不公平な試合が増えることで「対抗するためにアカウントを買う」という悪循環が発生していたと指摘しています。
極論としての「サブアカウントをすべてBANすれば解決するのでは?」という意見に対し、Riot Gamesはデータを示しながら慎重な姿勢を見せています。

グラフによるデータ分析の結果、「サブアカウントの半分以上(約5割強)は単一のユーザーによって運用されており、基本的に無害です。そのため、すべてをBANしてもゲームの健全性(またはプレイヤーサポートへの問い合わせの数)が改善するわけではない」と分析。
そのため、ブースト対策は、共有されていない「サブ(代替)アカウント」を意図的に対象から外して行われている模様。逆に、ランクが奪われる主な手段となっている、購入されたアカウント(赤の「スマーフ」)と共有されているアカウント(オレンジの「ブースト利用者」)を対象としています。

Riot Gamesは「すべての参加者が対等な立場で実力で到達したリーグで競い合うこと」を理想としつつも、サブアカウント(善意のサブアカウント)の持つことによる以下のようなニーズに対して、ペナルティを科すことは解決にならないと説明しています。
競技的な環境で新しい戦略や、新しいチャンピオン/エージェントを練習したい場合
メインアカウントでは自己ベストのランクを維持しつつ、同等の状態の別のアカウントで少し練習したい場合
固定された5人のグループで継続的に練習を続けるための「チーム用」アカウントである場合
特にゲーム内でトロール/嫌がらせのターゲットにされることが多い有名人が、匿名でプレイしたい場合
特定の戦略や役割(かの有名な魔力グレイブスなど)をプレイするためだけの「ワントリック特化型」アカウントである場合
もう一度、ゼロから高ランクを目指したい場合(一度でもランク戦をプレイしたことがあるなら信じられないかもしれませんが)
上記のような、「善意のサブアカウント」以外のサブアカウントは「クリーンとは言えない」とし、Riot Gamesは処罰の対象となる「悪意のサブアカウント」の例も挙げています。
ランクアップするために、ブースト提供サービスにアカウントを共有した
自分のアカウントでプレイしているものの、ブースト提供者にお金を払って、スマーフアカウントと一緒に対戦待ちした
高ランク帯の友人が自分と一緒にプレイできるように、低ランク帯のアカウントを提供した
SNSに神プレイ動画を投稿するために、低ランクのアカウントを購入または借りた
特に他のプレイヤーをブーストするためなどの目的で、故意に負けてアカウントのランクを下げた
メインアカウントのチャットバンを回避するために、新しいアカウントを購入した(外に遊びに行くのはタダなのに)
自分が所有していないアカウントを使って友だちとプレイし、ランク上げを手伝った
4人のスマーフとチームを組み、自分もスマーフアカウントを使いながら、全体チャットで自分が行うアカウント販売サービスを宣伝した

Riot Gamesが公開したグラフによると、対策を導入する以前はサブアカウントや代行によって試合の格差(不公平さ)が悪化傾向にありました。しかし、Vanguardによる監視・粛清が始まって以降、不公平さを示す数値は低下し、対戦の品質が確実に改善していることが実証されています。 あわせて公開されたアカウント停止件数のグラフでは、2026年8月~9月にかけて月間最大約6万件もの違反アカウントが処罰されていることが判明。内訳の多くを「ブースト利用者」と「ヒッチハイカー(キャリーされた同行者)」が占めており、代行ビジネスの需要そのものを抑制していることが窺えます。 Riot Gamesは「BANだけで完全にフェアな環境を作ることはできず、数クリックで新しいアカウントが作れる以上、受け身の対策だけでは限界がある」としつつも、今後も攻めの姿勢で代行市場を縮小させ、プレイヤーが正々堂々戦える環境作りを継続すると宣言しています。