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「APCの勝率が55~57%まで上がるならバランスを調整する」ボットのメタを不健全と判断する“3つの基準”を『LoL』開発陣が明かす【メディアブリーフィング】

Q&A(質疑応答)にて、ボットメタやバランス調整について言及された部分を抜粋しました。

スイニャン

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韓国・ソウルにあるRiot Games Koreaにて実施された『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』開発陣によるプレス向けのメディアブリーフィング。後半に行なわれた「Q&A(質疑応答)」のなかで、Matthew Leung-Harrison氏がボットメタやバランス調整について言及した部分を抜粋して翻訳しました。

本稿では、英語から韓国語に通訳されたものを翻訳してお届けします。



ボットメタは「ある程度、意図したところ」

――『LoL』のメタでいつも挙げられるテーマとして、ボットゲームがあります。今シーズンもプロの試合や一般のゲーマーを問わずボットゲーム中心にメタが展開されていると言われていますが、実際のボットレーンの影響力はどの程度だと評価していますか。

Matthew:我々がロールクエストを通じて意図したことのひとつが、ボットにパワーを与えることでした。相対的にミッドとジャングルのパワーを落とし、ボットによりパワーを乗せることにしたのです。ただし、両チームのサポートが不快な思いをしないようロームサポートには制約を設けようと考えました。

そしてメタがボットに依存するようになりましたが、それだけボットが重要になったということでしょう。それはある程度、我々の意図したところでした。同時に、我々はボットレーンにすべての系統のチャンピオンを使えるようにしたいとも考えていました。いまAPCがよく使用されているのはある程度意図したものですが、それ以外のADCも使えるようになっています。

いまはメイジがかなり高い成功率を見せており、とくにロームサポートがいるときの成功率が高いようです。しかし過度に戦場を掌握しているというほどでもなく、いまはAPCのみならずアーリーゲームもレイトキャリーのADCもバランスがうまく取れており、ボットの健全性は保たれていると考えています。

――パッチ作業やバランス調整をするときは、ソロランクと大会の両方を考慮しなければならないという問題があります。昨年には「大会中心のバランスに偏りすぎではないか」などの指摘がありましたが、それについてどうお考えでしょうか。

Matthew:昨年、フィアレスドラフトを導入した理由は、バランス調整をするときにプロシーンと一般プレイヤーに等しく影響を及ぼすためでした。特定のチャンピオンがあまり使われないという問題を、フィアレスドラフトを通じて解消することができました。

いまは、一般プレイヤーの皆さんに焦点を当ててバランス調整をしています。例外となる期間として、26.12や26.13のようなパッチは大会に焦点を置いてパッチの準備をしました。それより前の5つのパッチはプロの試合を考慮せず、一般プレイヤーに焦点を当ててパッチ作業を行ないました。大会の場合は我々の望むメタが成立するように大会に焦点を置きますが、それ以外は例えばヴェインジャングルやダリウスジャングルなど、新しくて面白い経験ができるよう一般ユーザー向けにバランス調整を行なっています。

――先ほどボットのメタについてお話があり、X(旧Twitter)にもMatthewさんがボットについて投稿されていました。では、ボットのメタが不健全であると判断するのはどの時点でしょうか。

Matthew:ボットのメタに変化を適用させるには、いくつかの基準が満たされなければなりません。まず1つ目に、メイジの勝率が異常なほど上がってしまった場合です。ですが、メイジチャンピオンの学習曲線の変化はそれほど大きくないんです。50試合プレイしたとしても、最初の数回は上がるかもしれませんが、そんなに極端に勝率は上がりません。勝率が55~57%まで上がるようなら変化を適用させるでしょう。

2つ目の要素は、メイジのピック率が異常に伸びた場合です。いまはどんなティアでもどんなリージョンでも5~6回に1回程度ですが、50対50ぐらいになったら少し高めだと判断すると思いますし、65対35だと高すぎると思います。2回に1回ぐらいになると高すぎかと。ですが、ミッドがADの場合APボットにしなければならないなど、いろいろな条件がありますよね。単純にメイジが出るだけでなくその状況下で多様性が提供されるのであれば、それが50対50の比率で出たとしても高くない可能性もあるかもしれません。

そして3つ目はバランスです。APCのせいで本来の役割であるミッドに影響を及ぼす場合は、我々がシステム的に変更をしなければならないでしょう。例えばボットカシオペアがOPすぎるのでナーフをするとそのせいでミッドカシオペアが弱すぎてしまう、というようなことになればシステム的な変更をすることになると思います。

<執筆・翻訳:/スイニャン 編集・撮影:松田和真>

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