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デュオならではの楽しみ方ができる対戦格闘ゲーム『2XKO』。5月1日~3日に開催された「EVO Japan 2026」でも大会が行われ、激闘が繰り広げられました。
今回はその「EVO Japan」のタイミングで、開発者にインタビュー。答えてくださったのは、ゲームデザイナーのMarlinPieことKyohei Lehr氏と、クリエイティブディレクターのMike Henry氏。日本の格闘ゲームシーンへの印象から、デュオシステム誕生の背景、そして今後の展開まで、多角的に語っていただきました。

――EVO Japan 2026の盛り上がりをどのように感じていますか。また、日本の格闘ゲームコミュニティについての印象を教えてください。
Kyohei日本の格闘ゲームシーンは、私たちにとって特別な存在です。格闘ゲームの“聖地”であり、故郷でもありますから。こうした場に自分たちの作品を持ち込めたことは、本当に嬉しく思っています。
プレイスタイルについては、日本のプレイヤーは非常に分析的で、いわば科学者のようなアプローチをしていると感じています。ひとつひとつを徹底的に検証し、突き詰めていく姿勢には強いリスペクトがあります。一方で、アメリカなどのプレイヤーはまた違った個性があり、そのぶつかり合いが非常に楽しみです。

――アカリがリリースされましたが、開発陣の手ごたえや、ユーザーの反応はいかがですか。
Kyoheiネット上での議論や、発売前の皆さんの想像を眺めるのが楽しかったです。
トレーラーもたくさんの反響をいただきましたし、発売後は技術のシェアが早いペースで行われているなと感じました。

――本作の特徴であるデュオシステムはどのように生まれたのでしょうか。
Mike開発初期に「自分たちのゲームをどうユニークにするか」を考えたときに、まずプロトタイプとしてデュオプレイを試しました。その結果、チーム内で非常に好評で、純粋に楽しい体験だと実感できました。
そこから発展して、「友人と一緒に遊ぶことで、より多くの人が格闘ゲームに参加できるのではないか」と考えるようになりました。協力してプレイすることで学びも増えますし、コミュニティの広がりにもつながると考えています。

――そのデュオの連携を活かした「2WINz」の活躍は、ご存知ですか?
Mikeはい、もちろん知っています。非常に素晴らしいパフォーマンスを見せていますよね。双子という関係性もあって、連携や意思疎通が洗練されているのが印象的です。
Kyohei僕も知っています。僕らのチームにいるディレクターのShaun Riveraと彼らが対戦するのを見たことがあるんですが、あの強いShaunがボコボコにやられているのを見て、これは本物のデュオや!と思いました(笑)。
――今後、対戦以外の要素やサポート機能の拡張予定はありますか。
Mikeオンラインロビーやサイドコンテンツなど、対戦以外の要素についても現在開発を進めています。ただし、詳細についてはまだお話しできない段階です。
基本的な方針としては、プレイヤーの声を常に聞きながら機能を拡張していくことです。コミュニティとともに成長していくゲームにしたいと考えています。
――開発者として個人的に今後『2XKO』に参戦させたいチャンピオンはいますか?
Kyohei型破りなキャラクターが好きなんですよね。ティーモみたいな小さいチャンピオンもいれば、大きいチャンピオンもいるのがRiot Gamesの良いところです。
個人的にはオレリオン・ソルみたいなとんでもなく大きいチャンピオンを入れられたら面白いかなと思っています(笑)。

Mike本当にその通りで、モンスターから人間までさまざまなチャンピオンがいますよね。その強みを引っ張りたいと考えています。たとえばレネクトンみたいなデカい鰐がいてもいいし、カ=ジックスも良いですよね。

――『リーグ・オブ・レジェンド』のチャンピオンを格闘ゲームに落とし込む際、難しい点はどこにありますか。
Kyohei最も重視しているのは、そのチャンピオンを使うプレイヤー、そして対戦相手が感じる“感情”です。MOBAでの体験を深く理解し、それを格闘ゲームとして再構築する必要があります。
象徴的なスキルがまったく違う形になってしまうのは避けたいです。そのため、「原作らしさ」と「格闘ゲームとしての成立」を両立させることが重要であり、最も難しい部分でもあります。なので、そのチャンピオンの全部を把握してから制作を始めるようにしています。
例えばアカリは「黄昏の帳」という煙を使ったスキルがありますが、あの表現をどのように格闘ゲームで再現するかについて、多くの試行錯誤を重ねました。

――今後の展開について教えてください。
Mike最優先はチャンピオンの追加です。新しいキャラクターが加わることで、「このキャラクターが好きだから遊びたい」と思っていただけるのはとても重要です。
機能面についてもロードマップはありますが、プレイヤーの反応を見ながら柔軟に調整していく方針です。また、既存キャラクターのアップデートも含め、シーズンごとに新たな盛り上がりを生み出していきたいと考えています。
『2XKO』は、デュオプレイという新しい仕組みを軸に、格闘ゲームの可能性を広げようとしています。その根底には、プレイヤー体験への強いこだわりと、コミュニティとの対話があります。日本のシーンとの相互作用が、今後どのような進化を生むのか注目されます。
