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「2026年のFENNELが一番強かったと言わせたい」新キャプテン・Aaceが語るチームのマクロの強さと今年こそ目指す優勝【Challengers Japan 2026 Split 1インタビュー】

2026年シーズンの新生FENNELはAaceとHalsを残しロスターを一新。新たにキャプテンに就任したAace選手に、チームの現状や今シーズンの目標などを伺いました。

Wolfram

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言わずと知れたChallengers Japanの強豪・FENNEL。2025年シーズンは宿敵・RIDDLEに苦しめられ、アセンションへの切符を譲ることとなりました。

2026年シーズンの新生FENNELはAaceとHalsを残しロスターを一新。今年はChampions行きを賭けて戦います。そんなFENNELより、今シーズン新たにキャプテンに就任したAace選手に、チームの現状や今シーズンの目標などを伺いました。

キャプテンに就任したAace選手の役割

――新ロスターでの参戦となりますが、もう皆さんチームにはなじみましたか?

Aace:馴染んだと思います。チームメイト全員もそうだし、自分もそうだし、結構仲良くできています。

――GangPin選手はもう日本にいらっしゃいましたか? (※インタビュー時点)

Aace:まだ来てないです。3月の初めに来ると思うので、集まったらみんなで焼肉とかご飯には行くと思います。

――今シーズンからキャプテンを任されているとお聞きしましたが、チーム活動で具体的に任されていることは何かありますか?

Aace:そういう感じはなくて、普通にやっている感じですね。ただ、チームでミスが起きて言い合いになりそうな時は、お互いの伝えたいことがしっかり伝わるように気をつけています。

熱くなるとどうしてもチクチクした言葉が出てきちゃうと思うんですけど、そういうのがないように、仲良くできるように心がけています。「リーダーだから」というわけではなくて、リーダーという肩書きがあるからこそ言い出しやすいというか。仲を取り持つような感じで、絶対に仲悪くならないように会話を進めています。

――Vlogの撮影などもAace選手がメインで回していた印象があったのですが、それはキャプテンとして任されていたり?

Aace:たぶんそうじゃないと思います。持ちたくなかったら全然持たなくてもいいと思うので(笑)。

――では自分で名乗り出たという感じですか?

Aace:自分でやりたいと言ったと思います。自分がカメラを持っていれば、自分を撮らなくていいので(笑)。

注目ポイントは「マクロの理解度」

――IGLはAnthem選手ということですが、Anthem選手を含めチームの方針や練習のスタイルを決めるコーチ陣との会議にキャプテンとして出席することはあるんでしょうか?

Aace:ないですね。チームの全体的な方針などは基本Eulerさんが全部決めて、IGLのAnthemさんにマップの進め方の共有があったりしますけど、自分にはそういった役割は全然なくて。

――どちらかというと精神的リーダーの役割を受け持っている感じなんでしょうか。

Aace:そうですね、みんなの不満が溜まったらそれを解決するような感じです。

――自チームの注目ポイント、ここはみんなに見てほしいという点は何かありますか?

Aace:2つあるんですけど、まずはチームメイト全員の「個人パフォーマンス」に注目して欲しくて。GangPinは韓国リージョンで優勝していますし、CLZさんは本当に強いと思います。AnthemさんもIGLとしてめちゃくちゃ良いし、Halsと俺は去年強かったと思うので、個人の強さに着目してほしいです。

もう1つは、チーム全体での動きと「マクロの理解度」ですね。ゲームの理解度の面では絶対にほかのチームと差があると思っているので、そこを注目して見ていただけたらと思います。

――ありがとうございます。続いて、選手個人としてここを見ていて欲しい、という点は何かありますか?

Aace:全体的にレベルアップしていると思っていて、どこか1つが特筆して伸びたということはないと思います。ゲームの理解度も以前より上がったと思いますし。 撃ち合いってあんまり成長するものじゃないと思っていて、結局は「初弾を当てられるか当てられないか」だけなんですよね。それで言うと、前から初弾は当てていたので。

ただ、その撃ち合いに持っていくまでの過程で、「良い撃ち合いができるか、悪い撃ち合いになっちゃうのか」という面で、良い撃ち合いがもっと多くできるように意識しているので、そこは成長したなと思います。

狙うはアッパー1位抜け。Dep選手とは戦ってみたい

――今回メインステージはPhase 1とPhase 2に別れ、総当たりの時より全勝チームがより早く抜けていくフォーマットとなっていますが、新フォーマットはいかがですか?

Aace:勝てばいいんで助かります。

――完全にPhase 1のアッパー抜け狙いですか。

Aace:はい。

――そうなるとかなり練習期間も確保できますが、うまく使っていきたいですか。

Aace:そうですね。やっぱり、相手に知られずに作戦を準備するのが勝つためにはめちゃくちゃ大事なことだと思うので、Phase 1で全力を出し切って1位を取って、また新しい準備ができたらなと思います。

――その点、あまり試合ができずに早々に抜けるのは……という感触の選手もいるようですが。

Aace:あー、確かに試合がたくさんできないのはちょっと悲しくはありますね。どっちの気持ちもあります。早く勝って抜けられたら安心できて嬉しいですし、逆に試合はもちろん大好きなので。ちょっと少なくなっちゃうのは悲しいんですけど、まあどっちでもいいかなって感じです(笑)。

――チームとしてはどう勝ち上がっていきたいですか。

Aace:チーム内での目標として「1マップも落とさない」というのがありますね。

――メインステージで対戦したいチームなどはありますか?

Aace:対戦したいチームはないですね。どこも結構一緒で、勝てればいいかなと。自分たちが優勝したくて練習してきたので、どこかに勝ちたいという感情はあまりなくて。 ただ、対戦してみたい選手で言うとDepさんですね。敵視点だとどんな感じなのか、ランクでもあんまり当たったりしないので気になります。

「急に下手になった」ときもあった

――最近の練習で何かハプニングやエピソードがあれば教えてください。

Aace:ずっと調子が良い期間が続いていたんですけど、2週間前ぐらいからチームの状態があんまり良くない方向に行っちゃって。そこからこの2週間の間でめちゃくちゃ色々話し合いました。

もちろん完璧に前の状態に戻ったわけじゃないんですけど、内容やみんなのコールが悪かった状況をちょっとずつ直そうと努力して、みんなで直せてきています。ハプニングで言えば、その時「急に下手になった」みたいな感じですかね。

――新しいチームができた時、当初はすごく調子がよくなりがちで、その反動が来た、みたいな感覚があったりしますか。

Aace:そうですね。決まりごとが増えると、どうしても勘がなくなってきますし。でもそれはやらなきゃいけないことで、それで負けが重なってどんどん雰囲気が落ち込んでいって……。だから反動というよりかは、「慣れがない」状態なのかなと。決まったことをやった上でパフォーマンスを出し続けるっていう、慣れがない状態だったんだと思います。

――その沼からは一旦抜けられた、という感じでしょうか。

Aace:抜けかけくらいですかね。完全に抜けたってわけじゃなくて、みんなで話し合いながら、自分たちの悪いところや改善点はほぼ出せたと思うし、意識してプレーはできていると思うんです。でも、やっぱり意識していても上手くいかない時や、負けてチームの雰囲気が落ち込む時は普通に負けちゃうんで。そこはこれからもずっと意識して、継続してやっていきたいと思っています。

――あと一か月ほど練習期間がありますが、選手個人としてこの時間をどう使いたいですか?

Aace:デュエリストを任されていて、まだ去年のSplit 3から使い始めたばかりなのであまり慣れていないんですけど、毎日ちゃんと練習していろんなキャラクターを使えるようになってきたので、そこを継続して伸ばしていけたらなと思います。

「2026年のFENNELが群を抜いて一番強かった」と言われたい

――こちらは選手の皆さんにお伺いしているんですが、もしスカーミッシュ2v2大会が開催されて、どの選手とでも組んで出場できるとなった時、パートナーにどなたを選びますか?

Aace:どの時期の選手でもいいなら、Fnaticが2連覇した時のLeoかなと思います。ピークの勝率も一番高かったと思うし、ピークの仕方がめちゃくちゃ上手いなと思うので。Leoか、ZmjjKK(カンカン)ですかね。ZmjjKKにオペレーターを使ってもらって、2人で置いて、敵を萎えさせる(笑)。

――FENNELの初戦はMURASH GAMINGかWEC Cの勝者となりますが、意気込みをお願いします。

Aace:初戦は、今年始まって一番緊張する試合だと思うんです。初戦だし、新しいチームだし、そこで初めて自分たちの実力が見えると思うので。こけないように、今までこの1、2ヶ月の練習でやってきたことをちゃんと出し切れるように、準備して頑張っていきたいと思います。

――最後にファンへのメッセージ、そしてこれからのシーズンの意気込みをお願いします。

Aace:今年の意気込みは、後から「2026年のFENNELが群を抜いて一番強かったな」と言われるぐらい、圧倒的なパワーを見せることですね。 ファンの皆様には、本当にいつも応援ありがとうございます。もう3年目で、去年1回も優勝できなかったので、今年は優勝して「応援していて良かったな」と思わせられるように毎日努力を続けたいと思います。

――ありがとうございました!


新生FENNELのキャプテンとして、チームの精神的支柱を担うAace選手。ロスター変更に伴う生みの苦しみを味わいながらも、圧倒的な「マクロの理解度」と「個の力」で1マップも落とさない完全優勝を見据えています。

昨年の雪辱を晴らし、今年こそ王者の座を奪還できるのか。彼らの初陣から目が離せません。 VALORANT Challengers Japan 2026 Split 1 Main Stageは3月19日(木)より開幕。FENNELは3月21日(土)の第2試合に登場し、「WEC C vs. MURASH GAMING」の勝者と戦います。

<取材・執筆:えとのす/編集・撮影:松田和真/スペシャルアドバイザー:岡野朔太郎>

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