• VALORANT
  • インタビュー

REJECT hiroronn「Depさんは頼れるお兄ちゃん。積極的にアドバイスをくれる」…多国籍ロスターでのコミュニケーションの課題、Depの変化、新チームの雰囲気と現状を訊く【Challengers Japan 2026 Split 1インタビュー】

REJECTでSplit 1 Main Stageに出場するhiroronn選手にインタビューを実施、豪華チームの雰囲気からチームの強化方針まで伺いました。

えとのす棘

えとのす棘


2025年はT1でPacificを戦った経験を持つSayaplayerが加入し、Split 1で2位と素晴らしいスタートを切ったREJECT。しかし、シーズン中盤以降に苦戦が続き、Season Finalsでは4位に終わり、オフライン進出を逃す悔しい結果となりました。

オフシーズンに入ると、REJECTはTeam Secretで活躍していたJremy選手を獲得。そして2026年に向けて、ZETA DIVISION(ZETA)から日本を代表する選手の一人でもあるDep選手が復帰し、次世代のスター候補と目されるXoNs選手が加入しました。2026年も実に豪華なメンバーが集結しています。

本稿では、そんなREJECTのhiroronn選手への独占インタビューをお届けします。チームの現状から、多国籍ロスターの雰囲気、Split 1への意気込みまで伺いました。

「XoNsは未来のスター」各メンバーの印象

――はじめに、振り返ってどんなオフシーズンでしたか?

hiroronn:2025年シーズンが終了して、Red Bull Home Groundへの出場も急遽決まったこともあり、なかなか激動のオフシーズンでした。それでも、最終的にはDepさんとXoNsが入って、かなりまとまりの良いチームになりましたね。昨年は難しいシーズンでしたが、今シーズンはゲームに全力で打ち込めるメンバーが揃ったので、ここから頑張りたいです。

――今年も豪華なメンバーが集まりました。各選手の印象を教えてください。

hiroronn:Depさんはとにかくベテランですね。チームの年齢層が低いので、チームを引っ張るお兄さんですね。メンバーにどんどん助言をしたり、今年の鍵になる存在です。

――XoNs選手はいかがですか?

hiroronn:XoNsはやはり言われている通り、未来のスター選手ですね。とにかく個の力が強く、それだけでチームに加入したような選手です。性格は寡黙で、ずっとVALORANTをプレイしています。これからどんどん成長していきますし、言語面での不安をクリアできれば、皆さんが驚愕する活躍を披露できると思います。

――Yoshiii選手についてお願いします。

hiroronn:Yoshiiiは普段はのんびりしていますが、試合になると頼りになるセンチネルです。安定感があり、苦しいときでも「Yoshiiiなら安心だ」と思えるような縁の下の力持ちですね。

――最後にJremy選手はどうですか?

hiroronn:Jremyも普段はのんびりしていますね。試合に入ると、かなり柔軟な動きを見せる頭の良いプレイでチームの最後の1ピースを埋めてくれる選手です。

DepはZETA時代と印象が変わった

――Dep選手と再びタッグを組むことになりましたが、ZETA時代との違いはありますか?

hiroronn:印象は変わりましたね。Depさんがチーム最年長ということもあり、他メンバーや僕に対しても積極的にアドバイスをしてくれます。ZETA時代にはあまりなかった「他者への影響力」というか、ベテランとして若い選手にどんどん教えていく姿勢を感じます。

――Jremy選手も対戦相手からチームメイトになりました。当時との違いは感じますか?

hiroronn:Jremyは昔から強い選手だと知っていましたが、一緒にプレイしてすごく器用な選手という印象に変わりました。チームに足りないところを補ってくれるので、頼もしいです。

普段はのんびり、ゲーム内ではお互いを高めあえる

――多国籍ロスターとなりましたが、チームの雰囲気はいかがですか?

hiroronn:雰囲気はすごく良いですね。言語面で伝えきれない部分は通訳を通して話し合えます。普段一緒に生活するときはみんなのんびりしていますし、ゲーム内ではお互いを高めあえる良いチームです。

――雰囲気がいいとチームは強くなりますか?

hiroronn:そうですね。もちろん時には衝突も必要だと思いますが、今のREJECTはそこでお互いを理解しあえる人が多いです。そこが本当に良い面だと思います。

――チームのムードメーカーは誰でしょう?

hiroronn:ムードメーカーはYoshiiiですかね。Depさんはお兄ちゃん、XoNsは寡黙な弟分ですね。JremyもYoshiiiに近いムードメーカーでもあり、僕にとっては少しお兄ちゃんのような感じもしますね。

多国籍チームでのコミュニケーション

――コミュニケーションについてですが、インゲーム以外の普段の会話は通訳を介しているのでしょうか?

hiroronn:インゲーム以外のフィードバックや作戦の説明等はすべて通訳を通しています。インゲームに関しては、英語で統一しています。

――通訳を通す際にもニュアンスに気をつけて伝えるようにしていると聞きました。

hiroronn:そうですね。言語が完璧には通じないので、フィードバックの際に知らないうちに強い言葉にならないように気をつけています。XoNsにはあまり圧力を感じないように考えたり、なるべく簡潔に伝えたりと難しくならないように意識しています。

――インゲームのコミュニケーションについて、Jremy選手の加入時から英語だったと思いますが、当時と今を比べて良くなった点や学んだ点はありますか?

hiroronn:日本人、韓国人、フィリピン人をまとめる上で、英語を完璧にするよりも、チームとしての動きを明確にすることに焦点を置いています。チームとしての基盤を強固にして、簡単なコミュニケーションでも強い動きができるようにしていますね。

――Bullcoコーチも加入されました。韓国語、英語、日本語が話せて、yoshiii選手とも以前一緒に活動されていましたが、Bullcoコーチが入って良くなった点はありますか?

hiroronn:先ほどはYoshiiiがムードメーカーと答えましたが、Bullcoさんが一番のムードメーカーかもしれません(笑)3ヶ国語喋れるので通訳としても助かっています。Egiヘッドコーチが「先生」のような立場だとしたら、Bullcoさんは選手に近い「お兄ちゃん」的な存在です。チームの雰囲気を保ってくれていますね。

――XoNs選手の加入にあたって、Bullcoコーチの存在は大きいですか?

hiroronn:間違いなくXoNsにとって大きな存在だと思います。Bullcoさん個人でXoNsにフィードバックをしていますし、頼りになっているはずです。

言語面でマイナスでも、基盤を強固に最善の完成度を目指す

――Split 1に向けて、最近の調子はいかがですか?

hiroronn:良くも、悪くもないですね。言語面での問題もあるので、成長速度は少しゆっくりではあります。それでも、徐々に良くなってますね。

――一番の完成度を10だとすると、今はどれくらいですか?

hiroronn:まだ“5”くらいですね。

――それを10にするには何が重要になって来るでしょうか。

hiroronn:言語面に関しては、半年や1年で全員が適応できる問題ではないと考えています。なので、言語面を減点されるとしても、基盤を強くすることで“9”の完成度を目指す。そこが大事だと思います

「JoxJoは理想のIGLであり、超えなければいけない存在」

――Split 1で注目するチームや警戒するチームはいますか?

hiroronn:正直、他チームにはあまり目を向けないで、自分たちのチームが成長することを優先しています。ただ、元チームメイトがいるチームには勝ちたいですね。FENNELやRIDDLEは強豪ですし、大会では強敵になると思うので頑張って勝ちたいですね。

――元チームメイトの中で、特にこの人に勝ちたいという人は誰でしょうか?

hiroronn:ライバル的な存在はあまりいないのですが、僕がIGLをやっていることもあって、JoxJo選手には負けたくないですね。理想のIGLで見習うべき存在ですし、超えなければならない存在だと意識しています。

――初戦の相手であるCrest Gaming Zst(CGZ)の印象を教えてください。

hiroronn:REJECTに似て、個々が強いチームだと思っています。なので、CGZに負けない個の強さと、チームでの完成度で勝負したいと考えています。

――Split 1のフォーマットについてはどう感じていますか?

hiroronn:総当たりに比べると、より1試合が大事になる形式だと思います。出し惜しみができない試合になるので、一戦一戦を大事にしたいです。

DFMで活躍する後輩、yatsukaとCaedyeへのアドバイス

――ZETA DIVISION Academy時代のチームメイトのyatsuka選手とCaedye選手がDetonatioN FocusMeで活躍しています。どのように見ていますか?

hiroronn:2人は若い頃から才能を感じていました。Pacific初挑戦なので、いろんなものを吸収して頑張ってほしいです。これからの日本のスター選手なので、応援してます。

――アドバイスはありますか?

hiroronn:「負けても死ぬわけじゃないから、頑張れ」ですかね(笑)

――そこはhiroronn選手の経験からですか?

hiroronn:そうですね、当時はメンタル面は良くなかったです。2人にはそうなって欲しくないですね。

――REJECTに入ってから、メンタル面も強くなりましたか?

hiroronn:というよりは、環境の変化が大きかったです。ZETA時代は韓国にいたこともあり、家族と離れて暮らす負担がありました。日本に帰ってきて、自分にとっては家族が大事だったと再認識しました。戦っていく上での支えですね

hiroronnが選ぶスカーミッシュの相方

――スカーミッシュ2vs2はプレイしていますか?

hiroronn:はい。チーム内でもやってます。

――もし、スカーミッシュ2vs2の大会が開催されて、現役でも引退でも、世界中の誰とでもペアを組めるとしたら、誰と組みたいですか?

hiroronn:元FNATICのLeoですね。一番安定していて、強い印象があります。正面の撃ち合いも強そうなので、組んでみたいですね。

――日本人選手ではどうですか?

hiroronn:最近はコンペティティブをプレイしていると、撃ち合いが強い若い選手が多いので、一緒にやりたいですね。Challengers Japanにいた選手だと、hatto選手やHoneyBunny選手と組んでみたいです。自信に満ち溢れたプレイをするので、見ていて惹かれますね。

「Championsに行って、世界の舞台を経験したい」

――Split 1での目標と、今年成し遂げたいことを教えてください。

hiroronn:Split 1は、成長途中で大会に挑むことになるので、とにかく1試合でも多く対戦して成長につなげたいです。今年の目標はやはり、Challengers Japanを優勝して、Pacificに行くことです。欲を言えばChampionsまで行って世界の舞台を経験したいですね。

――今年が終わる頃には、どんな選手になっていたいですか?

hiroronn:個人としてはIGLとして完成された選手であり、チームを引っ張っていけるような存在になりたいです。プレイに関しても、なるべく安定した成績を出せる選手になりたいですね。

――最後にファンの方へ、新チームの注目ポイントとメッセージをお願いします。

hiroronn:今回のREJECTは、全員が強いのはもちろん、それぞれが色の違う強さを持っています。僕自身もメンバーのプレイを見ていて楽しいので、そこを見て楽しんでいただければ嬉しいです。今シーズンは言語面もあって大変なシーズンになるとは思いますが、メンバー全員一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします

――ありがとうございました!


VALORANT Challengers Japan 2026 Split 1 Main Stageは3月19日(木)より開幕します。VCT Pacificで活躍した豪華選手を中心に起用しながらも、言語の壁を越える必要のあるREJECT。hiroronn選手からも明確な方針が見えるなか、どんな活躍が見えるのか注目です。

REJECTは初戦、3月20日の第2試合にてCrest Gaming Zstと対戦します。

<取材・執筆:えとのす/撮影:松田和真/スペシャルアドバイザー:岡野朔太郎>

SPECIAL CONTENTS ここだけの特別な記事