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CR neth「トライアウトは本当、まだ燃えるか試してみたかった」――引退決断までの裏話とストリーマーとしてやりたいこと、「悔いなし」と言い切れる理由【独占インタビュー】

古巣であるCrazy Raccoonに移籍したnethさんに、引退を決めるまでの裏話やストリーマーとしてのこれからについて伺いました。

Wolfram

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2025年12月8日に選手引退を発表したnethさん。『VALORANT』のプロ選手としては5年以上、プロゲーマーとしては10年以上のキャリアに終止符を打ち、Challengersを戦い抜いたFENNELから、古巣であるCrazy Raccoonに移籍しました。

そんなnethさんに、FISTBUMPが手掛けるラジオ番組「まざべにのミッドナイトダブルピーク」の2周年&バースデー記念イベントにゲストとして出演いただき、インタビューにも応じていただきました。

引退を決めるまでの裏話やストリーマーとしてのこれからについて伺いました。

モチベもあるし、チーム活動したいと思うときもある

――選手引退から2週間ほど経ちましたが、生活面でどんな変化がありましたか?

neth:選手時代は時間の縛りが厳しく、しんどい部分もありました。でも、いざ引退して自由な時間が増えると、「何をしようか」っていう虚無の時間があったりしますね(笑)

今のところ、選手に戻りたいという気持ちはありません。ただ、ふとした瞬間に「またチーム活動がしたいな」という思いがよぎることはありますね。配信をしていない時でも、つい癖で大会を観ちゃうし、純粋に面白いですし。

選手としてプレイするかどうかに関わらず、自分の中に「VALORANTへのモチベーション」がしっかりと残っているっていうのは、競技を離れたからこそ得られた新たな気づきですね。

――配信では「トライアウトを受けていたチームがあった」という話もありましたが、本当ですか?

neth:まあ僕、冗談言いがちなんでね(笑)。でも事実です。もう1回『VALORANT』やって自分が燃えるかどうかを試してみたくて。

メンバーやチームなど含め、もしめっちゃモチベが上がって「やりたい」という気持ちがあれば続けてたと思います。でも結果的に自分に熱が入りきらなかったので、引退を決意しました。

「引退を伝えたのはGONが一番最初、真面目に言ったのもGON」

――引退について誰かに相談することはありましたか?

neth:rionさんがCRに誘ってくれて、そこから選手としてのいろいろなきっかけをくれたので、ちょいちょいrionさんに相談することは多かったですね。

――「引退はGON以外には言った」という発言もありましたが、FENNELで最初にやめると伝えたのは誰だったんでしょうか?

neth:SNSではGON以外とか言ってますけど、GONが一番最初だし、しっかり真面目に言ったのはGONだけですね。

俺とやりたいとか抜きで「まだ辞めるのは早い」って言ってくれました。気遣いかもしれないですけど...まあ多分本気で思ってくれてると思います。

――Aace選手はどんな反応をされていましたか?

neth:「やめる」とは面と向かって言ってなくて。裏方のチームの人を通じて伝えてもらいました。大会を終えたときとか、冗談交じりで(辞めることを)ほのめかしてたんですけど、しっかりとは言ってないですね。まあAaceも分かってたと思います。


――引退発表後の配信で、「DFM脱退のタイミングでCRのおじじさんに『本当に選手続けるのか?修羅の道だよ』と言われて火がついた」と、おっしゃってました。そのときの心境はどうだったんでしょう?

neth:Tier 1からTier 2に来るタイミングで、「自分がどれだけやれるのか」っていうのはずっと考えてました。自分の実力が知りたかったので、そのときは誰に何言われても選手を続けるつもりでしたね。辞める気はさらさらなかったです。

――そこから一線を退く判断をするまで、どんな心境の変化がありましたか?

neth:辞めると決めたときはポジティブな気持ちでしたね。アセンション行って、優勝して、FENNELを送って辞めるのが綺麗な終わり方だと思っていましたが、それができなかったんで一旦区切りをつけました。

この先の人生は「いろんなことをやりたい」

――さきほど「自由な時間が増えた」とおっしゃっていましたが、これからどんなことをしていく予定ですか?

neth:『VALORANT』以外のゲームもやりたいですね。プロゲーマーってそもそもゲームが楽しいから目指すみたいな人が多いと思うんです。僕も元々ゲームが好きで『VALORANT』があったからプロになりましたし。

なんで、この先の人生は面白いゲームをいっぱい探したいなって思います。

あとゲーム以外の部分でいうと、筋トレとかもしたいですし、キャンプとか釣りとか、やったことないことをやりたいですね。好奇心旺盛なので。

人生1回きりなんで、やり残さないようにいろんなこと体験してみたいです。

――選手をしていると腕の筋トレとかもできないですよね。

neth:それもありますね。ただ、練習後に筋トレに行くのも大変だったんで。

――今日も筋肉痛で重いものが持てないとか(笑)

neth:痛いです。

LoLは「ちょっとやってみたい」

――Astellさんに「LoL上手いよ」と言われたそうですが、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を始めるご予定は……?

neth:インストールするところまでやりました。今までFPSばかりやってきたので未知数なんですけど……。個人的には、『VALORANT』と違ったゆったりしたゲームスピードに違和感があって…。まあでもちょっとやってみたいですね。

――最近は一部モードでWASD移動も実装されました。

neth:らしいですね、やってみたいです。ただ、もしもの話なんですけど、中途半端に上手くなりすぎると「初心者 The k4sen」に出られなくなるかもしれない...。ちょっと初心者枠を狙ってるので(笑)

――見てみたいです(笑)。あと最近ではcrowさんがプレミアに参戦する、なんて話もありますが、元プロとしてプレミア出場というのも期待できますか?

neth:この十数年間ぐらいチームで活動してきたんで、今の自分の新しい生活にまだ慣れてないです。

そういった違和感もあるので、「Devil Clutch杯(デビクラ杯)」とか、「V最(VTuber最協決定戦)」のコーチとか、ほどよい期間ならチーム活動をやりたい気持ちがあるので、(プレミアも)全然やりたいですね。

――ありがとうございます。年末ということで、来年の抱負をお願いします。

neth:これからやりたいことにも挙げた「筋トレ」は、韓国にいた時に設備が整ってて続いていたこともありました。2026年は時間もあるので、そういうことから継続して成し遂げたいですね。めっちゃムキムキになりたいとかじゃないんですけど。それなりに、ほどよく健康でしっかりした身体が欲しいですね。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

neth:選手活動を終えて、悲しむ人とか、自分が優勝する姿とか見たかった人もいると思います。自分も選手やってるからにはそこを目指していましたが、成し遂げられなくて本当に申し訳ないです。

あんまりネガティブになりすぎてはないんですけど、いろんな人が『VALORANT』で成功したり優勝したりする中、届かないプロもいるということをリアルに伝えられたんじゃないかなとも思います。

最終的に優勝している姿を見せられなかったのは残念ですが、日本2位などになれたのは本当に応援のおかげで、「全然悔いなし」って感じです。今まで応援ありがとうございました!

<執筆:Wolfram/編集・撮影:松田和真>

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